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福岡に新星誕生。新道蒸溜所、初のシングルモルト「SHINDO EXPERIMENTAL 01」

福岡に新星誕生。新道蒸溜所、初のシングルモルト「SHINDO EXPERIMENTAL 01」

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2025年6月14日、福岡県朝倉市の新道蒸溜所から同所初のシングルモルト・ジャパニーズウイスキー「SHINDO EXPERIMENTAL 01」が全国一斉にリリースされました。

生産本数は1万本、価格は税込14,300円です。

県内では初となるクラフトシングルモルトという肩書きもあり、発売前から注目を集めていました。

“EXPERIMENTAL”に込めた意図

商品名に「EXPERIMENTAL(実験的な)」を冠したのは、200年以上の酒造りの歴史を持つ蔵元・篠崎が「新人として謙虚に第一歩を踏み出す」という意思表明をしたかったからだそうです。

完成品をうたうのではなく、あくまで“挑戦中”であることを示し、将来的なシリーズ展開への布石を打っています。

香味設計――鍵はラクトン由来のミルキーさ

今回のロットは、バーボン樽を軸にミズナラ樽、オロロソシェリー樽、リフィルスコッチ樽をバッティングし、3〜4年熟成の原酒をブレンドしています。蒸溜所が目指したのは「ミルキーでファッティーなラクトン香」。ココナッツや白桃を思わせるクリーミーさを核に、南国果実の華やかさとトフィーの甘みを重ね、若い原酒特有の角を極力抑えた仕上がりとのことです。

公式テイスティングノート

  • トップ:トロピカルフルーツと熟した白桃

  • ミドル:バタークリーム、ココナッツ、仄かなスパイス

  • フィニッシュ:トフィー、ミルク、やわらかな余韻

アルコール度数は50%。
ストレートで骨格を確かめた後、少量加水して香りの変化を楽しんでほしいとのこと。

“温暖熟成”のポテンシャルと課題

朝倉の気候は温暖湿潤で、年間を通じて気温・湿度が高めです。

この環境は熟成を早める一方、エンジェルズシェア(樽内蒸散)の増加や木質成分の強い抽出を招くこともあります。

3~4年という若い原酒でありながら「どこまで熟感を得られたか」「樽由来の渋味を抑えられたか」は、実際にボトルで検証したいポイントです。

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SHINDO LABでの体験

約5,500坪の敷地を持つSHINDO LABには、ウイスキー蒸溜所だけでなくワイナリーや体験型ショップ「SHINDO LAB STAND」も併設。

熟成庫を眺めながら限定酒の購入やハンドフィル体験ができるほか、ウイスキーを練り込んだソーセージや甘酒アイスなどのフードも提供されています。

販売当日は同ショップで100本限定の店頭販売も行われる予定です。

ファーストロットから読み解くポイント

福岡発という地域性に加え、年産1万本・税込14,300円という設定は、クラフトファーストロットとして手に取りやすい現実的なボリュームと価格帯です。

温暖熟成と多樽バッティングが生む味わいの完成度が最初の評価軸になり、ここで示された香味バランスが、次弾以降や長期熟成版を測る基準点になります。

王道を尊重しながら“新道”を名乗る意気込みが、今後数年のリリースによってどこまで実証されるのか――その成長過程を追いかける楽しみこそ、このファーストリリースがもたらす最大の魅力と言えるでしょう。




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