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ロッホローモンドを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方

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ざっくり覚える!

ロッホローモンドはスコットランドの南ハイランド地方でつくられているシングルモルトウイスキーです。

現在は、医療業界への投資で大成功を収めた中国の投資会社「ヒルハウス」が所有しており、どんどん設備を拡充している期待の蒸溜所です。

同蒸溜所の最大の特徴はモルトウイスキーを造る単式蒸溜器(ポットスチル)とグレーンウイスキーを造るための連続式蒸溜器(コラムスチル)の両方が設置されていること。

つまりロッホローモンド蒸溜所ではブレンデッドウイスキーの製造を自社で完結することができる蒸溜所なのです。

さらに蒸溜所内には樽の製造・修理を行うクーパレッジや瓶詰の設備を持つ数少ない蒸溜所でもあります。

 

まとめて試飲できる!オリジナルのロッホローモンドセット

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まずはオリジナルセットの紹介させてください!

ロッホローモンドを知る近道となるスペシャルセット

ロッホローモンド蒸溜所のウイスキーセット

ロッホローモンドでつくられるウイスキーを色々試してみたい!という方へ特別セットをつくりました。

ロッホローモンド蒸留所では定番の「ロッホローモンド」のほか、「インチマリン」や「インチモーン」など、他にも様々なシングルモルトウイスキーブランドを展開しています。

  • ロッホローモンド 12年 (46度)
  • インチマリン 12年 (46度)
  • インチモーン 12年 (46度)

ひとつの蒸留所が織りなす「つくり分け」の面白さを感じられる点は、ロッホローモンドの魅力のひとつ。まずは試し飲みしてください!

 

おすすめの飲み方・飲み進め方

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過去「紙の味がする」とか「濡れた段ボール風味」などと揶揄されたロッホローモンドですが、近年は「紙が神がかった変化を遂げた」と評価を改めている蒸溜所です。

ややオイリーなテクスチャと、アイリッシュウイスキーに近しい南国フルーツのようなジューシーなフレーバー。
ハーバルでエキゾチックな味わいが魅力。

パッションフルーツやスイカ、パイナップルの酸味、少し人工的で桃缶のシロップのような甘さはビギナーさんにもとっつきやすいのではないでしょうか。

おすすめの飲み方はストレートで、アロマオイルを舐めるかの如くいただきましょう。

癖がなく飲みやすいので、加水は一気に行わず、調整しながら自分のおいしい割合を見つけてみて下さい。

オールドボトルは高額ですし、人を選ぶフレーバーかと思うので、まずはロッホローモンド蒸溜所がリリースしているインチマリンやインチモーン、シングルグレーンなどを飲むとよいと思います。

ロッホローモンド蒸溜所からは

  • インチマリン
  • インチモーン
  • インチファッド
  • ロス・ドゥー(ロスデュー)
  • グレンダラス
  • クロフテンギア

といった製品もリリースされており、「ロッホローモンド」という同じ名前でシングルグレーンウイスキーもリリースしています。

ロッホローモンドの発祥と歴史

どこで作られているのか?

ロッホローモンド蒸溜所でつくられるウイスキーの数々

ロッホローモンド蒸溜所はスコットランドの都市、グラスゴーから車で西に20分ほど走ったローモンド湖の岬、アレクサンドリアに建てられています。
蒸溜所の名前の由来となった「ローモンド湖」は、あのネッシーで有名なネス湖を超える、スコットランド最大の淡水湖です。ロッホローモンド蒸溜所はこのローモンド湖とリーヴン川の水を水源にして生産しています。

ロッホローモンド湖

なお、ローモンドの湖上には先史時代に作られた人工の小島がいくつか浮かんでおり、その最大の島はインチマリンと呼ばれています。

ロッホローモンド蒸溜所からリリースされているシングルモルト「インチマリン」はこの島の名に由来しているのです。

豊かな自然で知られるローモンド湖は、1976年1月に湿地の生態系を守るための「ラムサール条約」の登録地となりました。

ロッホローモンド蒸溜所がある場所も国立公園に指定されている場所で、風光明媚な景勝地となっています。

また南西岸にはゴルフのスコテッシュ・オープンなどの会場にもなっているロッホローモンド・ゴルフ・クラブがあり、大会時期になると賑わいをみせます。

全英オープンゴルフの公式ウイスキーに選ばれているロッホローモンド

ロッホローモンドからゴルフ関連のコラボボトルがリリースされているのはそのためです。

ロッホローモンドの歴史

ロッホローモンド蒸溜所

ロッホローモンド蒸溜所の設立は1966年ですが、さかのぼると更に深い歴史があります。

元々、ロッホローモンドはリトルミル蒸溜所の第2工場として、1814年に同じ湖のほとりにあるダンバートン(ターバート)に建てられました。

3回蒸溜のリトルミルと同じ効果を2回の蒸溜で得るために、当時のリトルミル蒸溜所長「ダンカン・トーマス」は特殊なストレートネックのポットスチルを開発しました。

この蒸溜所は19世紀半ばに一時閉鎖しましたが、この年にリトルミル蒸溜所の敷地内に移転し蒸溜を再開。

1984年に蒸溜所は再度閉鎖されますが、1987年に「アレクサンダー・ブロッホ&グレンカトリン」社に経営権が移り、生産を再開しました。

 

ちなみにアレクサンドリアの町はヴィクトリア時代につくられた工業地帯でもあり、現在の蒸溜所の建屋もキャラコ(インド産の平織綿布)の染色工場を改装して造られています。

キャラコとはこういう布。ゼッケンや横断幕にも使われています。福助の足袋などが有名。

染色工場はウイスキー蒸溜所同様、大量の水を必要としていたそうで、染色工場時代に使われていたリーヴン川の水は現在もロッホローモンドの仕込み水として使われています。

1985年に「ロッホローモンドディスティラリーズ社」へと改称。

1994年にはグレーンウイスキー蒸溜所と独自の樽工場が蒸溜所の敷地内に新設します。

当時モルト原酒とグレーン原酒の両方を生産できる唯一の蒸溜所であり、敷地内に樽工場を保有するのはスコットランドでもわずかに4ケ所だけでした。
ロッホローモンド蒸溜所はこの改修以降、蒸溜から樽詰めに至るまで様々なカスタマイズを行なえるようになりました。

その後も順調に資本を投下し続け、1999年には新型ポットスチルを導入。2007年には日本の宮城峡蒸溜所が保有していることで有名なカフェスチルを導入します。

また2014年にイギリスの投資家グループによって買収され(キャンベルタウンのグレンスコシアも)、生産ラインやブランドが見直されました。

現在従業員は200人を超える大規模な蒸溜所へと様変わりしています。

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ロッホローモンドの製法

冒頭でも紹介しましたがロッホローモンド最大の特徴は同じ蒸溜所内にモルトウイスキー・グレーンウイスキー両方の蒸溜器があることです。

モルトウイスキー用にポットスチルが、グレーンウイスキー用には連続式蒸溜器が使われます。

ワンバッチ9.5tの麦芽から44,000ℓの麦汁を抽出し、発酵槽に投入します。

発酵槽はステンレス製のものが10個。かなり大きな規模だということが分かります。

モルトウイスキーに使われるポットスチルは

  • 初溜2基(ローモンド式ネック)
  • 再溜2基(ローモンド式ネック)
  • 初溜1基(通常ネック)
  • 再溜1基(通常ネック)

合計6基が使われています。

4基あるローモンド式ネックのものは「ローモンドスチル」とも呼ばれ、3回蒸溜のリトルミルと同じ効果を2回蒸溜で達成するため開発された特殊なスチルとなります。

ネック部分がコラム式蒸溜機のような円筒型をしており再溜2基の円筒部分には17段のシーブトレイが設置されています。

スピリッツはこの17段の棚段を使って精留されますが、上方の棚はアルコール度数が高くなり、下方は低くなります。

棚段の高低差を利用して上は85%、下は65%のスピリッツを作り分けることができるのです。

さらにポットスチルの手前には2棟の連続式蒸溜機が設置されており、大麦100%のモルトウイスキーや小麦90%、大麦10%のグレーンウイスキーも造ることができます。

この大麦と小麦を混ぜ合わせた原酒は「シグネチャー」でロッホローモンドではシングルブレンデッドウイスキーと呼んでいるそうです。

ロッホローモンドから様々なタイプのウイスキーがリリースされているのは、こういったバリエーション豊かな蒸溜工程に由来します。

さらにロッホローモンド蒸溜所にはクーパレッジ(樽工場)も設置されており、樽職人が樽の作成や補修を行っています。

数回使用した樽は再び内側を焦がす作業「リチャー」が行われます。

ロッホローモンドの種類/ラインナップ

ロッホローモンド クラシック

現在のロッホローモンドのスタンダードボトル。

独特なローモンドスチルと伝統的なポットスチルで蒸溜した原酒を、同蒸溜所内にある樽工場から選びぬいた最高級のファインオーク樽で熟成しました。

香りは白ワインっぽさの中に少し湿った土っぽさ。クリームチーズ、ブラックペッパー。

味わいはオイリーな口当たりにバニラのしっかりとした甘味、引き締めるレモングラスのハーブ感。

加水すると甘味が増しメープルシロップ、ヘーゼルナッツ、奥からショウガも現れます。

余韻にほのかなピート、ノンエイジですがエレガントでフルボディ、完成度が非常に高い。

リニューアル前は色々言われていたロッホローモンドですが、今はかなりおすすめです。

ロッホローモンド 12年

こちらはノンピートとミディアムピートの2種の原酒を、リフィルカスク、リチャーカスク、バーボンカスクの3種の樽で熟成し、ヴァッティングした12年もの。

香りは熟した桃、洋梨などのキャッチーなフルーティーさに、ふくよかなバニラ、ベイクドオレンジ、少し鉛筆やインクのような匂い。奥にほのかなピート香。

味わいは香りほど強くないですが、優しい口当たりで心地よい甘みのバニラとキャラメル。

白桃シロップと梅ジャム、中間に干し草と木酢、余韻はドライでわずかなピートと心地よいウッディネス。

複雑で深い味わいの12年。

これが新しいロッホローモンドだと言わんばかりの傑作です。

ロッホローモンド 18年

こちらはロッホローモンドにある樽工場の前マスタークーパー、トミー・ウォレス氏により選び抜かれた最高級のオークカスクで18年熟成したボトル。

香りはグリーンアップルガム、洋梨、少し緑茶。香ばしい麦芽ウエハースと溶けたバターシュガー。

味わいはライトな口当たりで、青リンゴや洋梨、バニラの甘味の後にクローブやシナモンなどのスパイシーさ、オレンジピールのビターさ。

余韻は紅茶やパイプタバコに使う葉のような甘いフレーバーが程よい長さで鼻腔に居座ります。

18年という長い熟成期間が紡ぎ出した甘みと樽由来の深い風味を堪能できる一本です。

ロッホローモンド シングルグレーン

原料に大麦麦芽のみを使用し、連続蒸溜器を使って造られたボトル。

ふくよかな甘み、オーキーでスパイシーな樽由来の風味はロックやハイボールなど飲み方を選びません。

香りはモルティで綿菓子、バニラ、クッキーのよう。

フルーティーで蜂蜜など甘やかな香りがしつつも全体としてパンやクッキーのような香ばしいモルトの香りに包まれている印象。

味わいはややミネラル感が強くシルキーな口当たり。リンゴのふくよかな甘味、ピンクグレープフルーツ、ブラウンシュガー、樽由来のスパイシーさも。

全体的に軽やかで爽やかな印象、ソーダ割りなどでも楽しめるでしょう。

ラベル変更後はこちらを参考に。

ロッホローモンド シングルグレーン ピーテッド

特殊なローモンドスチルを扱うロッホローモンドのシングルグレーンです。

原料にピーテッドモルトを使用し、希少なカフェスチルで蒸溜を行いました。これ面白くて、連続式蒸留器で蒸溜しているのでグレーン扱いとなるのですが、原料はモルトを使用しているのです。

香りは、すぐにクレゾールのような、少し塩素系の強いフェノール香。じわりとクローブ、ちょっと生薬のよう。味わいはだいぶやわらかくてフレッシュな赤リンゴ、パイナップル。酸が強くベルモットのような味わいもある。シロップやべっこう飴のトロリとしたニュアンスも。余韻は短めでドライ。

ハマる人は絶対ハマる、漢方と子供用シロップな味です。

ロッホローモンド 50年

全世界わずか60本のみのボトリングとなった、ロッホローモンドの50年もの。

稼働開始後まもない1967年蒸溜の原酒を、初めにアメリカンオークのホッグスヘッドで熟成し、その後ヨーロピアンオークのホッグスヘッドに移し替え、計約半世紀ものあいだ静かに熟成を重ねました。アルコール度数46.2%にてボトリング。

液体を包むクリスタルデカンター及びパッケージはスコットランドにある「メソッド・スタジオ」が製作を担当。

オーク材を使用した外箱には彫刻を加えて、薄明りの中揺れているローモンド湖の水面を表現し、中心にある鍵穴に鍵を差し込み扉を開くと、波打つ台座の上に屹立するクリスタルボトルが同蒸溜所の象徴であるストレートネックのポットスチルを連想させます。

脳幹を突き抜くトロピカルが味わえるとかなんとか聞きますが、編集部は未飲です。

万が一何処かで見かけたら感想を聞かせてくださいっ!(笑)

ロッホローモンド 全英オープンゴルフ スペシャルエディション

世界ゴルフ殿堂入りを果たした、コリン・モンゴメリー選手との協力により生まれた全英オープン スペシャルエディション。

マスターブレンダーのマイケル・ヘンリー氏が4タイプの原酒を組み合わせて、フルーティでピート&スモークがほのかに漂う風味に仕上げました。

熟成には3種類のアメリカンオーク樽が使用されています。

香りはフレッシュなレモンから桃、洋梨、バニラ、白ワインのような瑞々しさとほのかなスモーク。

味わいはフルーティな桃や洋梨、南国のトロピカルフルーツ、メープルシロップなどの強い甘味、クリーミーなバニラ、余韻はフルーティさとともに訪れるスモーク、そして木工部屋の優しい香り

深みのある複雑なフレーバーを楽しめる一本です。

ロッホローモンド19年 全英オープンゴルフ コースコレクション ロイヤルポートラッシュ

ヨーロピアンツアー、PGAツアー、サンシャインツアーなど、21の世界トーナメントを制し、2011年全英オープンで優勝という偉業を成し遂げたダレン・クラーク選手。

彼がマスターブレンダー「マイケル・ヘンリー氏」とともに作りあげた19年もののロッホローモンドです。

彼らはローモンド式蒸溜器が産みだす、フルーティなー特徴を活かしつつ、樽を選定しました。(アメリカンオーク樽)

香りは白桃のコンポート、オレンジマーマレード、メープルシロップ、ウエハース。つる植物のような土っぽさ。

味わいはパッションフルーツ、パイナップル缶のシロップ、ハチミツなどの甘味とナツメグ。

ウイスキー本来がもつ味わいを表現するため、50.3%という高いアルコール度数に調整しノンチルフィルタードにてボトリング。

の見応え抜群の上質な味わいのボトルです。

ロッホローモンド2002

レッドワインカスクフィニッシュ

こちらもマスターブレンダーのマイケル・ヘンリー氏によって選ばれたボトル。

2002年に蒸溜されたヴィンテージシングルモルトです。

2002年はクリスティ・カー選手が初めてLPGAツアーで勝利した記念すべき年でもあります。

この原酒には、ロッホローモンドが誇る

ローモンド式スチルとスワンネックスチルの2つの蒸溜器で造られた原酒が組み合わされています。

こちらはアメリカンオークで熟成させた原酒を「カーセラース2016 カレラ・クローンピノ・ノワール」に使用された赤ワイン樽に詰め替えてフィニッシュ。

ワイン樽はフランス南東アルザスのヴォージュ産オーク産の樽材でワインの熟成に3年間使われていたものを使用しています。

香りはバニラ、青リンゴ、キウイ、ラズベリーなどのフルーツ感、奥には木酢のようなわずかな酸味を感じます。

味わいも青リンゴやキウイなど青みがかった果実の爽やかな甘味、ラズベリーの酸味、ふくよかなバニラクリーム。

2002年ビンテージを感じさせる奥行きのある味わいです。

インチマリン 12年

ハイランドにあるロッホローモンド蒸留所ではピートの強弱が違うブランドをリリースしておりインチマリンはその一つ。

インチマリンとはネス湖とともにスコットランドを代表するローモンド湖の中で、昔から宗教的な島として知られていた最大の島の名前。

12年の香味は、シトラス、春の花、レモン、タンジェリン、シナモン、ショウガ、リコリス。

インチモーン 12年

「インチモーン」はロッホローモンド蒸留所が造るピーテッドタイプのブランド。

リチャーしたアメリカンオークとリフィルしたバーボン樽の組み合わせで成熟し、ウッディ―なバニラやスパイスのニュアンスが感じられます。

オーツカ

ローランドやアイリッシュウイスキーが好きな人は大好きなフレーバーかと思います。

過去にリトルミル40年を特集した記事もあるので、お時間ある方はご覧ください。

リトルミル40年

ウイスキー「リトルミル40年」とテイスティングコメントに関するお話

2019年6月11日



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