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カネマラの味やおすすめの種類/おいしい飲み方/12年・22年・ターフモア・ディスティラーズエディション

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カネマラの概要

カネマラは西アイルランドで造られているシングルモルトウイスキーです。

アイリッシュウイスキーにおいては珍しいピーテッド麦芽が使用されており、特有のスモーキーフレーバーを楽しめます。

20世紀に入ってからアイリッシュウイスキーにはピートが使用されなくなり、その結果軽やかで甘くフルーティーな風味が特徴づけられました。

そのセオリーをひっくり返したカネマラは「アイリッシュウイスキーの革命児」とも呼ばれています。

現在はいくつかピートを用いたアイリッシュウイスキーが出てきていますが、日本ではカネマラの知名度がダントツに高いです。

それもそのはず、製造・販売ともにビームサントリー社が行っており、同社からスモーキー4シリーズの一角として売り出されているのです。

カネマラの発祥と製造場所の紹介

クーリー蒸溜所

カネマラが造られているのは西アイルランド、カネマラ地方にあるクーリー蒸溜所。

アイルランド共和国の首都ダブリンから北へ約67マイル、車で1時間半程度の距離の街ダンドーク近郊に位置しています。

右手にはアイルランド海、左手後方には北アイルランドとの境界線となるクーリン連山がそびえ立ちます。

ブランド名の由来となったこのカネマラ地方は国立公園があり、入り組んだ海岸線や湖に囲まれ、「荒涼の美」や「アイルランドの原風景が残る地」と評される風光明媚な場所です。

この一帯はその昔ピートの採掘場(ピートボグ)だったそうで、このことからも昔のアイリッシュウイスキーはスモーキーな風味だったことがイメージできますね。

ちなみにクーリー蒸溜所の前身はジャガイモを蒸溜するケミックトーという蒸溜所。

このジャガイモ蒸溜所を1985年にウイスキー蒸溜用に改造して造られました。

創業したのはジョン・ティーリング氏。

近年話題となっているアイリッシュウイスキー、「ティーリング」蒸溜所創業者でもある人物です。

クーリー蒸溜所ではモルトウイスキーの蒸溜だけでなく、グレーンウイスキーの蒸溜も行っており、同蒸溜所からはブレンデッドウイスキーの「キルベガン」も造られています。

またモルトウイスキーはカネマラの他にノンピートの「ターコネル」が造られています。

カネマラの歴史

蒸溜所設立はジャガイモ飢饉の影響

アイルランドのジャガイモ飢饉

クーリー蒸溜所の前身であるケミックトー蒸溜所はジャガイモを原料とするスピリッツ(工業用アルコール)を精製していました。

ケミックトーは国営で、他にもアイルランドにはジャガイモの蒸溜所がいくつか建てられていました。

なんでジャガイモ蒸溜所なのか。

これはアイルランドで起こったジャガイモ飢饉が大きく関係しています。

1800年初頭、イングランドのように製造業が発展しなかったアイルランドでは国民の大半が農業に依存しており、生産性の高いジャガイモ栽培を主としていました。

ジャガイモは小作農家達の唯一の食糧であり、飢饉直前には人口の3割がジャガイモに食料を依存する状態になっていたといいます。

1845年から1849年の4年間にわたってヨーロッパ全域でジャガイモの疫病が大発生し、壊滅的な被害が広がります。

ジャガイモが食べれなくなると大飢饉が発生し、アイルランド人口の少なくとも20%が餓死および病死、10%から20%が飢饉を逃れるため国外へ移住したとされています。

 

ジャガイモ飢饉を機に移民が加速し、結婚する人や出産する人も激減したことから、アイルランドの人口は最盛期の約半数になってしまいます。

こうなると今度は大量のジャガイモが余ってしまうという問題をアイルランドは抱えるようになります。

1920年代から1930年代にかけてこの余ったジャガイモを消費するために政府がケミックトーを代表するジャガイモ蒸溜所を建設したのです。

100年ぶりに新設されたウイスキー蒸溜所

クーリー蒸溜所

ケミックトー蒸溜所が役目を終えたのは1985年。

ハーバード大学でアイリッシュウイスキーの歴史の研究した実業家ジョン・ティーリング氏の目に留まり、1987年に買収されました。

ケミックトーを改築して生まれたクーリー蒸溜所はアイルランドで100年ぶりに新設されたウイスキー蒸溜所でした。

買収から2年ほどで2基の塔式蒸溜器を持つ蒸溜所に転換され、1989年に稼働が始まります。

クーリー蒸溜所で造られるウイスキーはたちまち話題となり1998年にはIWSCで初となるトロフィーを受賞しました。

2011年12月、蒸溜所は9500万ドルでビーム社に買収。

その後2014年4月30日に日本のサントリーに買収され、現在に至るまでビーム サントリーの子会社として稼働しています。

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カネマラの製法

カネマラをつくっているクーリー蒸溜所のポットスチル

カネマラの原料となるのはポールズモルト(グレネスク)製フェノール値14ppmのピーテッド麦芽。

これをブリッグス社製のマッシュタンに入れます。

仕込みの麦芽量は1バッチ3トン(昔は6トン)。ここから16000ℓの麦汁が造られ、2回分(32000ℓ)を発酵槽に投入します。

発酵槽はステンレス製のものが4基使用。

ポットスチルは初溜1基、再溜1基の計2基。

これらは元々ベンネヴィスで使用されていた中古のスチルだそうです(ベンネヴィスもアイリッシュに負けないフルーティーなウイスキーですね!)。

アイリッシュウイスキー特有の軽やかな口当たりは仕込んだもろみを3回蒸溜することにより生まれます。

しかしカネマラの蒸溜回数は2回

これはスコッチに倣ったもので、創業者ティーリング氏のポリシーでもあったそうです。

ピートを使い2回蒸溜でつくられたカネマラはそのオリジナリティを誇示し、ティーリング氏はアイリッシュウイスキーの革命児と呼ばれるようになりました。

クーリー蒸溜所ではモルト原酒のほか、グレーン原酒を造るための連続式蒸溜機も設置されており、年間生産量はモルトが80万ℓ、グレーンが260万ℓとなっています。

キルベガン蒸溜所

カネマラの熟成に使われるのは全てバーボンバレル。

樽詰めされたウイスキーはキルベガン蒸溜所にある熟成庫にて熟成されています。

樽はすべてパラタイズ式と呼ばれるパレット板の上に縦置きに並べる方法で、ラック式よりも省スペースで熟成を行うことができるようになっています。

カネマラのラインナップ

カネマラ オリジナル

カネマラ オリジナル

こちらは熟成年数4,6,8年という年代別の原酒をヴァッティングして造られたカネマラのスタンダードボトルです。

香りは青味がかったフレッシュな南国フルーツ、スモーキーさと同時に土っぽさも感じます。

飲み口はスムースですが、口に含むとモワリとスモーキーさが訪れ、後からナッツ、バニラの甘み、アーモンド入りチョコレート。後半には僅かなスパイシーさも感じます。

土っぽさを伴う余韻は程よい長さ。

アイラモルトとはまた異なる涼しげなスモーキーフレーバー。

アイリッシュだと思って飲むと少々面食らうかもしれません。

カネマラ 12年

カネマラ 12年

こちらは12年以上熟成した原酒をヴァッティングして造られたカネマラ。

ノンエイジのスタンダード品よりも長期熟成することにより風味がどっしりとして、リッチになりました。

香りはまず鼻腔に広がるスモーク香、スタンダード品よりもアルコールアタックが減ったからか刺すような香りはありません。後からレーズンとバニラの甘み、やわらかな樽香。

味わいは甘みが前に出るかと思いきやスパイシーさが立ち、後からウエハースやバニラクリームの甘み、ローストアーモンド、土気を纏った干し草。

余韻はこんがり焼いたトーストの香ばしさと少しだけアニスのようなスパイシーさ。

甘みとスモーク、スパイシーが同居し、バランスよく仕上がっているボトルです。

カネマラ ディスティラーズエディション

カネマラ ディスティラーズエディション

こちらはシェリー樽熟成とバーボン樽熟成の原酒をヴァッティングして造られた数量限定のボトル。

香りは、うっすらとした焚き火のスモークからカネマラ特有の土っぽいピート、バニラビーンズ、ドライプラム、ハチミツ。

口当たりはフルボディ、しかしシルキーなのでスイスイと飲めます。

味わいはスモークしたレーズン、ビターチョコ、ベイクドオレンジ、麦芽ウエハース、カカオのビター。

余韻に感じるハーブのような心地よい香草の風味が特徴的なボトルです。

カネマラ 22年

カネマラ 22年

22年以上熟成した原酒を掛け合わせて造られたカネマラ最長熟のボトル。

4000本限定のボトリングで、ファーストフィルのバーボン樽のみでの熟成です。

ノンエイジや12年と比べると、その香りの複雑さは圧倒的。

ピート感はやや薄く、植物の青々しさ、穏やかにただよう煙。ユーカリ、ミントの清涼感とハネジューメロンの甘さ。ハニーシロップ。ラムレーズン。

フルボディですが、押しつぶされるような圧迫感はなく、バニラやビスケット、はちみつ、焼きリンゴ、ヘーゼルナッツと香ばしい味わいが続きます。

シナモンやクローブ、ジンジャーなどのスパイスも感じられ非常に複層的。

フィニッシュは長くほろ苦く、コケやシダ植物のようなアーシーなイメージを纏います。

バーボン樽特有のはちみつ、バニラに腐葉土のようなじっとりと沁み込むピートが混然一体となっている素晴らしいウイスキー。

カネマラ ターフモア

カネマラ ターフモア

こちらは免税店向けにリリースされたボトル。

酒名の“ターフモア”はゲール語で「ビッグ・ピート」という意味らしく、通常のカネマラよりもピートを強く焚いた麦芽を使用していることがわかります。

グラスに注ぐとはっきりと分かるピート香。穏やかで温かいたき火のスモーキーさ。

しかし後から樽由来のバニラ香やカラメルなどの甘やかな香りもしっかりします。

口に含むとスモーキーさが一気に鼻腔を駆け抜け、後からバニラやカラメル、青リンゴキャンディなどが追いかけます。

スタンダードのノンエイジよりもよりカネマラの個性が押し出されたボトルと言えます。

カネマラのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

アイリッシュと言えば3回蒸溜で軽い酒質が特徴ですが、スコッチに倣ったこだわりの2回蒸溜でつくられるカネマラ。

雑味や香味が除去されにくく、どっしりとしたボディはピーティな個性と相まってると思います。

おすすめのアイリッシュウイスキーの記事でも書きましたがジェムソンやタラモア・デューを飲んだ後に「スモーキーなアイリッシュウイスキーも体験してみたいな」と思ったら飲んでみると良いでしょう。

アイラ産のラフロイグやカリラのような尖鋭的なピーティさや海藻っぽさではなく、上品でジェントルなスモーキーさが体験できます。

おすすめの飲み方はハイボール。

マイルドな飲み口で食事にもよく合います。

特に酸味の効いたものと合うので、しめ鯖やザワークラウトなんかと食べると美味しいです。個人的には酢豚と相性良いと思っています。

同じクーリーにてつくられているノンピートモルトウイスキー「ターコネル」と比べてみるのも面白いです。

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