鹿児島・枕崎の火の神蒸溜所が、ニューボーンシリーズ第3弾「HINOKAMI NEW BORN #3」を10月2日に3,000本限定で発売します。
フェノール値(スモーキーさの指標)は20ppmと、シリーズとしては最高値です。
エレガント一辺倒から、スモーキーさを前面に

シリーズは2025年10月の#1(1ppm、6樽のバーボンバレルをヴァッティング、明るさと鮮やかさがテーマ)に始まり、2026年4月の#2(2ppm、初めてシェリー樽原酒を加え、若々しさと余韻の共存がテーマ)と続いてきました。
今回の#3は一気に20ppmまでフェノール値を引き上げ、これまで繊細に添えるだけだったスモーキーさを初めて主役に据えています。
着想源は、蒸溜所がある枕崎の地場産業、鰹節を燻す煙だそうです。
チーフブレンダーの百田農氏によるテイスティングコメントでは、焼いたマシュマロやチョコレートの甘やかさ、ユリを思わせる花香、パッションフルーツや熟したリンゴの果実感からはじまり、口に含むとピートスモークが南国フルーツのような瑞々しさとともに広がり、煙の余韻が夏祭りの残り火のように長く続くと表現されています。
この「最終章」は、来年へのロードマップだった

今回の#3は、ニューボーンシリーズの「最終章」と位置づけられています。
蒸溜所は2027年に、フラグシップとなるシングルモルト「HINOKAMI」のリリースを予定しており、そのテーマは「スモーキーエレガンス」。
#1から#3までのフェノール値の推移(1→2→20ppm)は、単なる味わいの実験ではなく、フラグシップが目指す方向性への段階的な布石だった、ということのようです。
新興蒸溜所としては異例の受賞歴

#1はすでに、本格焼酎メーカーの薩摩酒造が手がける「国内本土最南端」の蒸溜所として話題になっていましたが、その後の評価も裏付けています。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026ではニューボーン部門のジャパングランプリを、ワールド・ウイスキーズ・アワード2026ではJapanese New Make & Young Spirit部門のカテゴリー優勝を、それぞれ獲得しました。

対外リリース第1弾でこの評価は、新興蒸溜所としては異例と言っていいでしょう。
来年のシングルモルトが、この20ppmの延長線上に来るのか、それとも別の姿を見せるのか。楽しみに待ちたいところです。










