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同じ樽・同じ環境なのに別人。瀬戸内蒸溜所の双子ウイスキー

同じ樽・同じ環境なのに別人。瀬戸内蒸溜所の双子ウイスキー

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広島県呉市の日本酒蔵「千福」醸造元、三宅本店が営むセトウチディスティラリーから、樽違いのシングルカスク2本セットが発売されました。

双子として生まれた原酒

商品名は「シングルモルトジャパニーズウイスキー瀬戸内 バーボンカスク200ml 2本セット」。

290セット限定、税込4,840円で7月8日から発売されています。同じニューポット(原酒)を、スペックの等しい2つの1st fillバーボン樽(Cask No.68・No.69)に詰め、同じ環境で3年4か月熟成させたという、いわば双子のウイスキーです。

樽のメーカーもスペックも蒸溜日もボトリング日も同一、隣接させて熟成環境まで極力揃えたといいます。アルコール度数は47度、原材料はイギリス製造のモルトです。

それでも樽ごとに違う顔

条件を極力揃えたにもかかわらず、エンジェルズシェア(蒸散量)はNo.68が50%、No.69が37%と大きく差が出ました。

テイスティングノートもNo.68が蜂蜜や柑橘、コリアンダーのハーブ感から完熟パイナップルの甘みへ、グレープフルーツピールのほろ苦さへと展開するのに対し、No.69はバニラやマンゴーの濃厚な甘みから瑞々しいレモンの酸味、力強いオークとジンジャーの刺激へと向かうなど、それぞれ異なる個性を見せています。

マスターディスティラーの三宅清隆氏は「極力条件を揃えても生まれる樽ごとの味わいの違いを是非体験してほしい」とコメントしています。

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千福の蒸溜所としての歩み

セトウチディスティラリーは2022年に竣工した比較的新しい国内クラフト蒸溜所で、灰ヶ峰の伏流水を使い、日本酒造りで培った醸造技術を活かしたもろみ造りが特徴です。

2025年10月にファーストリリース「瀬戸内 オロロソシェリーカスク」を発売しており、今回はそれに続く実質2作目のリリースにあたります。生産量が限られるため、販売は三宅本店の直営オンラインショップ限定です。

オーツカ
条件を揃えても樽ごとにここまで差が出るのは面白いですね。飲み比べてこそ分かる、樽という生き物の気まぐれです。



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