スペイサイドのベンロマック蒸溜所が、コントラストシリーズの最新作を発表しました。
『コントラスト コート・ロティ』(12年熟成、46%)は、ファーストフィルのバーボン樽で熟成後、フランス北部ローヌのコート・ロティワイン樽で26カ月フィニッシュした限定品です。
スペイサイドで最もクセのある実験室、コントラスト
ベンロマックはゴードン&マクファイルが1993年に取得し、1998年に再稼働させた蒸溜所です。
スペイサイドでは珍しいライトスモークキャラクターと少数精鋭の手作り生産で定評があり、BARRELでもその蒸溜所史を詳しく取り上げています。
コントラストはその名の通り「ベンロマックらしさをあえて崩す」をテーマにした実験的レンジで、すべて46%、ノンチルフィルター、ナチュラルカラーで統一されており、コアレンジ(43%)よりひと段上の仕様です。
これまでピートスモーク、オーガニック、トリプルディスティル、ハイエンザイム、アンピーテッド、キルンドライオーク&エアドライオークと多岐にわたる試みを続けてきました。
昨年(2025年)はダブルマチュアード ボルドーを加え、ワインカスクの方向にも踏み込んでいます。今回のコート・ロティはその流れに乗りながら、よりスパイシーで強い個性を持つ産地へと舵を切った形です。
26カ月のコート・ロティ漬け——ボルドーとは別物の個性
コート・ロティはローヌ北部のシラー主体の産地で、凝縮した黒果実と黒胡椒のスパイシーさが際立ちます。
昨年のダブルマチュアード ボルドーが5年という長期フィニッシュだったのに対し、今回は26カ月とやや短めですが、ローヌの主張が強い産地だけに香味への影響は十分に感じられます。
テイスティングノートは、香りにウォームスパイス、サマーベリー、バニラ、チョコレート。口当たりにフォレストフルーツ、クラックドブラックペッパー、オレンジゼスト、ジンジャー、チャードオーク、ほのかなスモーク。ベンロマック特有の柔らかな煙がバックに潜みながら、ローヌ由来のフルーツとスパイスが前に出るバランスです。
60ポンドで発売中。コントラストシリーズは日本にも届いてきた
参考価格は60ポンド(約1万1,000円)。英国および一部専門店にて発売中です。
コントラストシリーズはこれまでのリリースが国内専門店でも流通してきた実績があり、正規輸入を手がけるジャパンインポートシステムの動きに注目したいところです。










