スコットランドの首都エディンバラでも注目されている新興蒸溜所があります。
その名も「ポート・オブ・リース」。
本日2025年7月3日、この注目の蒸溜所が手掛ける一本が、日本にも上陸です。
その名も「テーブルウイスキー」、家族や友人と食卓を囲み、気軽に楽しむために生まれたウイスキーです。
「テーブルウイスキー」に込められた想い

今回、株式会社都光を通じて日本で発売される「テーブルウイスキー」は、その名の通り、日々の食事とともに楽しむことをコンセプトに造られたシングルグレーンウイスキーです。
ポート・オブ・リース蒸溜所が自社蒸留したウイスキーが熟成の時を待つ間、蒸溜所のショップで訪問者を楽しませるために生まれました。エディンバラ市内の別の蒸溜所で蒸留された5年から8年熟成の原酒を、アメリカンオークの新樽とシェリー樽で後熟。シャンパーニュボトルを思わせるエレガントなボトルに、ノンチルフィルター、ノンカラーで瓶詰めされています。
香りはトフィーや焼いたメレンゲ、ポップコーンのような香ばしい甘さ。味わいはジンジャーやシナモンが効いたラズベリークリームケーキのようだとのこと。肩肘張らずに楽しめる、親しみやすいキャラクターが魅力です。
商品名: テーブルウイスキー シングルグレーン
アルコール度数: 43%
容量: 700ml
希望小売価格: 4,500円(税別)
日本入荷総数: 限定480本
徹底解説:新星「ポート・オブ・リース」とは?

このウイスキーを手掛けた「ポート・オブ・リース」は、ただの新しい蒸溜所ではありません。スコットランドの首都に現れた、未来のウイスキー造りを象徴する存在です。
エディンバラ北部の港町リースに、2023年末にオープンしたこの蒸溜所は、なんと高さ40メートルのビル全体が一つの蒸溜所という、世界でも類を見ない「垂直型蒸溜所」です。最上階で仕込みを始め、製造工程が進むにつれて重力を利用して下の階へ移動させる「グラビティ―フロー」方式を採用。これはエネルギー効率にも優れた、極めて現代的な設計です。
このプロジェクトを率いるのは、イアン・スターリングとパディ・フレッチャーという二人の友人。彼らは元々ワイン商としてキャリアをスタートさせ、自分たちの故郷であり、かつてウイスキー交易の一大拠点であったリースの地に、再び蒸溜所の灯をともすことを夢見てきました。
彼らのこだわりは設計だけにとどまりません。
ウイスキーの風味を決定づける「酵母」に並々ならぬ情熱を注ぎ、理想のフレーバーを生み出すために独自の酵母研究を重ねています。
建物の最上階には、エディンバラ港からエディンバラ城までを一望できる絶景のバーが併設されており、オープンからわずかな期間で、すでに街の新たな観光名所として絶大な人気を博しています。
2024年に自社での蒸留を開始したばかりの彼ら。
その独創的なシングルモルトが世に出るのは2027年以降となります。
今回リリースされた「テーブルウイスキー」は、そんな彼らの哲学に触れることができる、いわば未来への招待状。
スコットランドで最もエキサイティングな蒸溜所の一つの今後に、期待せずにはいられません。