アイリッシュウイスキー「ファーカレン」の製造元として知られる「パワーズコート蒸溜所」が、管財人の管理下に入ったことが公式サイトへの掲載で明らかになりました。
公式サイトで発表、管財人が選任

発表によると、2025年6月26日付で、インターパス・アドバイザリー社のマーク・デグナン氏が管財人として選任されたとのことです。
これは、企業が日本の会社更生法や民事再生法に類似する法的手続きに入ったことを意味します。
ウィックロー州に位置するこの美しい蒸溜所は、2018年にパワーズコート・エステートの製粉所跡に設立され、2019年にはビジターセンターをオープン。
そのウイスキーの責任者であり、今年「ウイスキーホール・オブ・フェイム(Hall of Fame)」の殿堂入りを果たしたジョン・キャッシュマン氏の手がけるウイスキーは、高い評価を受けていました。
蒸溜所とオンラインストアは営業継続

管財手続きに入るという深刻な状況である一方、同蒸溜所は「蒸溜所は引き続きオープンしており、すべてのオンライン販売も通常通り処理・発送されます」と発表しています。
現時点では、公式サイトの短い告知以外にアイルランドの報道機関や蒸溜所からの詳細な情報は出ておらず、今後の展開はまだ不透明です。
しかし、ビジターセンターやオンラインでの販売が継続されることから、事業の再建に向けた道筋が模索されるものと見られます。
この突然のニュースは、世界中のアイリッシュウイスキーファンに大きな驚きを与えているようです。
こちらの記事については、新たな情報が入り次第お伝えしていきます。