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ニッカカフェモルト・カフェグレーンの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介




ニッカカフェモルト・カフェグレーンの概要

ニッカカフェモルト・カフェグレーンはともに日本のニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売を行うウイスキーです。

両ボトルに共通しているのは宮城峡蒸溜所に設置されている「カフェ式連続蒸溜機」で蒸溜した原酒が使われていること。

宮城峡特有のスムースさと洋菓子のようなスイート感を楽しめるシリーズです。

カクテルベースとしても使われており、ミクソロジーの世界でも人気の商品です。

カフェモルトを使った「オールドファッションド」、カフェグレーンを使った「マンハッタン」などが有名。

しかしながら両ボトルとも原酒不足から2019年3月以降、販売休止となっています。

現在はだんだんと市場に残るボトルも少なくなってきました。

とても人気のシリーズでしたので復活が望まれます。

ニッカカフェモルト・カフェグレーンの発祥と製造場所の紹介

宮城峡蒸溜所

ニッカカフェモルトについて

まずはカフェモルトから紹介していきましょう。

通常の大麦麦芽を原料とする「モルトウイスキー」は単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸溜されるが一般的です。

しかしニッカではカフェ式連続式蒸溜機を使ってモルトウイスキーを作るという実験的な試みを行いました。

そもそも連続式蒸溜機は、一般的にグレーンウイスキーを蒸溜する際に使われるものです。アメリカンウイスキーのバーボンの製造にも使われています。

後述しますが、連続式蒸溜機は1826年、スコットランドのロバート・スタインが発明。

これをアイルランドの蒸溜家であるイーニアス・カフェが改良し「カフェ式連続蒸溜機」を作り出しました。

一般の連続式蒸溜機に比べ、カフェ式は穀物の風味をスピリッツに色濃く残す特徴がありました。

そこに着目したニッカはあえてこのカフェ式連続蒸溜機を使ってモルトウイスキー造りに挑戦したのです。

ニッカが所有する宮城峡蒸溜所には単式のポットスチルもありますが、それを使わずグレーン用の連続式を使用することで新境地の味わいを求めたわけです。

ニッカの探究心・創作意欲が堅牢なブランドを形成した礎となっています。

カフェ式連続式蒸溜機

2013年ニッカカフェグレーンのプレスリリース

こうしてできたカフェモルトには独特の木質感と、麦芽本来の甘みと芳ばしさが宿り、かつスムースな口当たりを実現しました。

因みにカフェモルトは宮城峡という単一の蒸溜所で作られたモルトウイスキーにも関わらず、ラベルに「シングルモルト」と記されていません。

原材料を見ても「モルト」という表記があるのみです。

これはどういうことかというと、ニッカのコンセプトはあくまでカフェ式連続式蒸溜機を使ったモルトウイスキーだったため、シングルモルトという表記をしていないのだとか。

本来であればシングルモルトと表記しても何ら問題ないのですが、そこをあえて「カフェモルト」という表記のみに留めているそうです。

せっかくのシングルモルトなのに名乗らないのはなんだか勿体無いような、そんな気もします。

しかしそれがニッカのこだわりだといえば納得せざるを得ません。

ニッカ カフェグレーンについて

続いてカフェグレーン。

こちらはライ麦や大麦、トウモロコシ、大麦などのグレーンを原料に「カフェ式連続式蒸溜機」で製造されたグレーンウイスキーです。

穀物風味豊かなスピリッツを樽熟成させて造られています。

グレーンウイスキーの原材料

一般的なグレーンウイスキーに比べ、原料由来の甘さがしっかりと残っており、ロックやストレートでも美味しく飲むことができます。

またクリーンな酒質なので、カクテルベースとしてもBarや飲食店に好んで使用されています。

こちらもカフェモルト同様、シングルグレーン と表記しても良いのですが、そこをあえて「カフェグレーン」にしている、ということですね。

日本に先駆け2012年に欧州で発売され、世界中に多くのファンをつくりました。

なお、欧州全域で発売している「ニッカ カフェグレーン500ml」は、その洗練されたウイスキーボトルやパッケージのデザインが評価され「ワールド・ウイスキー・デザイン・アワード2013ベスト・グレーンウイスキー」を受賞しています。

ニッカカフェモルト・カフェグレーンの歴史

ヨーロッパで発売されたニッカカフェグレーン

ニッカカフェモルト・カフェグレーンの歴史は意外に浅く、東日本大震災後の2012年からスタートします。

まず先にリリースされたのはカフェグレーンの方でした。

こちらは2012年、フランスを中心としたヨーロッパで先行販売されました。

翌年2013年6月から日本でも販売され、ジワジワと人気を博します。

 

続いてニッカカフェモルトは、カフェグレーンがリリースされた翌年の2013年、同じくフランスを中心としたヨーロッパで先行販売され、翌年2014年6月から日本でも販売されました。

カフェモルトは世界的に評価が高く、イギリスのスピリッツ専門誌

  • 「THE SPIRITS BUSINESS」において、2014年
  • 「THE MOST INNOVATIVE SPIRITS LAUNCH OF 2014」

に選ばれます。

また2017年には世界的なウイスキーなどの酒類の品評会ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)においてグレーンウイスキー部門カテゴリーの最高賞、トロフィーを受賞しました。

商品コンセプトの奇抜さ、そして出来上がったボトルに宿る明確な個性。

ニッカの新しい路線を確立したカフェシリーズでしたが、近年のウイスキーブームからくる原酒不足によりカフェモルト・グレーン共に安定供給が難しくなり、2019年2月下旬の出荷分をもって休売となっています。

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ニッカカフェモルト・カフェグレーンの製法(カフェ式連続蒸溜機)

カフェ式連続式蒸溜機

カフェモルト・グレーンの製造に置いて欠かせないもの、それはなんと言っても前述した「カフェ式連続蒸溜機」でしょう。

宮城峡蒸溜所にはカフェ式蒸溜機が2基設置されています。

そもそも連続式蒸溜機は1826年、スコットランドのロバート・スタインが発明したもの。

これをアイルランドの蒸溜家であり発明家、設計者でもある「イーニアス・カフェ」が改良し特許を取得したのがカフェ式連続蒸溜機となります(コフィー式・カフェスチル・パテントスチルとも呼ばれます)。

イーニアス・カフェ

そもそも連続式蒸溜機とは?

連続式蒸溜機は単式蒸溜器であるポットスチルのように1回ずつ発酵液を沸騰させて蒸溜液を得る方式ではなく、連続的に発酵液を流し入れ、機械内で気化と凝縮を連続的に行います。

これにより単式では得られない高いアルコール濃度のスピリッツをより効率的に得られるという近代的・量産型タイプの蒸溜機です。

連続式蒸留は、効率的で時間と手間がかからないので、どちらかというと大量生産に向いています

しかし、アルコール度数が90度前後まで高められたスピリッツは、原料の風味が残らなくなります

単式蒸留で出来たお酒と比べて、よりクリアな味になるのです。

カフェ式連続蒸溜機は穀物の風味が強く残る

前述した連続式蒸溜機はもともとブレンデッド用のグレーンウイスキーを作るためのもの。

グレーンウイスキーの役割はモルトウイスキーの強烈な個性を和らげたり、つなぎを作ったりしてウイスキーを飲みやすくすること。

なので原料の風味が無くても問題ないない…というかむしろその方が好都合だったのです。

しかし宮城峡にあるカフェ式連続蒸溜機はもろみ成分が強く残る特徴があります。

この特徴が樽から抽出される成分に負けない力強い風味をスピリッツに宿す理由となったのです。

 

同じ連続式でもカフェ式であれば長期熟成や個性の強い樽に耐えうる香り豊かな原酒を作り出すことができる。

これに着目したニッカウヰスキーはカフェ式で造ったグレーンウイスキー、モルトウイスキーをブレンドせずそれぞれ独立してリリースしたというわけです。

カフェ式連続蒸溜機は1963年、竹鶴氏がグレーンウイスキー用として兵庫県の西宮工場に設置したもの。

それが1999年に宮城峡蒸溜所へと移されて現在も現役で稼働しています。

新川川の伏流水を仕込み水として使用しています。

ニッカカフェモルト・カフェグレーンのラインナップ

ニッカ カフェモルト

ニッカ カフェモルト

上記で散々紹介してきましたが、こちらは麦芽(モルト)のみを原料に宮城峡にあるカフェ式連続蒸溜機を使用して造られたモルトウイスキー。

スムースでライトな飲み口なのにしっかりとしたモルトの風味はこれまでの連続式蒸溜機の概念を覆しました。

香りはかなり木樽を強く感じます。すぐにカフェオレ、バニラビーンズ、少し焦げたキャラメルソースのアロマ。ほのかにニッキ。

味わいは珈琲クリーム、麦芽クッキー、甘みの後に現れる樽香、ビターチョコ。

カカオとオークの余韻。

スムースかつスイートで複雑な味わい。ノンエイジにしてよく仕上げられたボトルです。

ニッカ カフェグレーン

ニッカ カフェグレーン

宮城峡のカフェ式連続蒸溜機を使って造られたグレーンウイスキー。

カフェ式ならでは、一般的なグレーンウイスキーよりも風味豊かな仕上がりとなっています。

カフェモルトと比較すると甘味が抑えられ若干ドライな印象。またバーボンを彷彿させるエステリーさも感じます。

香りは青リンゴのフレッシュさとニッカのブレンデッド「伊達」に似たようなビターチョコ。

味わいは若干のアルコールの刺激からカラメルソース、バニラビーンズの甘み、ビターチョコの苦味と酸味、若干スパイシーな一面もあります。

連続式蒸溜機で造られたグレーンウイスキーは「それ単体では飲めたものではない」というのが一般的な印象。

それがニッカウヰスキーの技術と情熱により美味しく味わえるレベルまで押し上げられた日本が誇るグレーンウイスキーです。

ニッカカフェモルト・カフェグレーンのおすすめの飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

終売が発表されてからも人気なカフェシリーズ。

もともとはウイスキー原酒不足に対するニッカのエフェクティブなアンサーとしてリリースされた印象でした。

2012年5月にサントリーが山崎と白州のNASを。
2013年10月にニッカが竹鶴のNASを。
2015年にはサントリーが響のジャパニーズハーモニーを発表。

このように原酒コントロールのため、各社立て続けに年数表記なしの商品を市場に投下し、製品ラインナップから最も若い年数表記のあるボトルを外す策を施工。

その次には今まで放っておかれたシングルグレーンウイスキーのカテゴリーに着目し、表舞台に引っ張り上げる決断をしたわけです。

企画もユニークでしたし、商品の個性もあったのでしっかりとひとつのジャンルを確立したと思います。

どちらもスイートでウッディさが立ちます。

まずはカフェスチルから生み出される風味を確認するためにストレートで味わってみて下さい。

カフェモルトはロック、カフェグレーンはハイボールもおすすめの飲み方です。

良い意味でちょっと安っぽいお菓子みたいな味(ポン菓子)がするカフェグレーンはホットで飲むのも悪くないです。

 

ちなみにカフェスチルはカフェグレーンやカフェモルトが終売した今も現役で稼働しています。

ニッカウヰスキーで製造されているブレンデッドウイスキーや焼酎やジン、ウォッカなどの元にも使われいるのです。

カフェスチルでつくられた「カフェ蒸溜液」だけを使用したウオッカや、蒸溜液に和柑橘や山椒を足したジンなども発売されています。

パッケージも統一されていて、なんだか揃えたくなるラベルデザイン。

どちらもおいしいので機会がありましたら是非。

ニッカ カフェウォッカ

ニッカ カフェウォッカ

ニッカウヰスキーが持つ伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」でつくられた「カフェ蒸溜液」だけを使用したウオッカです。

麦芽由来の白い花を思わせるフローラルな香りと、とうもろこし由来のキャラメルのようなコクのある甘い香りが調和。

やわらかくコクのあるなめらかな口当たりが特長です。

ニッカ カフェジン

ニッカ カフェジン

ニッカウヰスキーが持つ伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」でつくられた「カフェ蒸溜液」だけをベースに使用したジンです。

和柑橘の爽やかな香りと山椒のスパイシーな香りが調和。

コクを感じさせる甘い口当たり、ボタニカル由来の香りが広がり重なり合う複雑な味わいが特長です。

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