ディアジオが11月5日に発表した7〜9月期の売上高は、49億3,100万ドル(約7,800億円)で、前年同期より1.2%増えました。
為替と事業売却の影響を除くオーガニックでは1.4%増で、通期の見通しは変えていません。
東アフリカのビール会社EABLを除くと、伸びは0.6%。EABLは2桁成長で、全体を0.8ポイント押し上げました。
EABLはアサヒへの売却が決まっていて、完了は2026年後半の見込みです。
北米だけが沈み、4地域は伸びる
北米は3.6%減。ルイスCEOは北米を「最大の課題」と位置づけ、競争力を高める対策を進めています。
そのほかの地域は、ラテンアメリカ・カリブが4.8%増、アジア太平洋が4.1%増。インドは3.4%増、欧州・中東・アフリカは2.4%増です。
カテゴリで伸びたのは、ウイスキー、ギネス、スミノフのRTD。ラテンアメリカはスコッチとRTDがメキシコの不振を補い、インドは上位価格帯が7.1%増で、ウォッカとスコッチが牽引しています。
ペルノもブラウン・フォーマンも減収、プラスはディアジオだけ
同業と並べると、ディアジオの位置が見えてきます。ペルノ・リカールの7〜9月期は、オーガニックで0.9%減で、アメリカが10%減、中国が25%減でした。
ブラウン・フォーマンも直近の四半期は1%減。アメリカの落ち込みは3社に共通していて、ペルノは在庫調整が響いたとしています。
3社の決算が重なった週の様子は、すでに記事にしています。
売上は横ばい見通し、削減で利益を伸ばす計画
通期の見通しは、オーガニックの売上高がほぼ横ばい、営業利益は1桁台前半から半ばの増加です。北米は1桁台半ばの減少で、市場全体は約3%減の想定。
営業利益の見通しは、運営体制を見直して生む約8億5,000万ドル(約1,340億円)のコスト削減のうち、約4割を織り込んでいます。
スペシャルリリース2026の休止と約2,000人の人員削減については、先日の記事で書きました。
売上が伸びない前提で利益を出す計画なので、今期もコスト削減が利益を支える、というわけです。











