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アバアーギー蒸留所、3月3日始動。モリソン家が放つ「自社大麦」の7年

アバアーギー蒸留所、3月3日始動。モリソン家が放つ「自社大麦」の7年

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スコットランドのウイスキー業界における名門、モリソン家がついに沈黙を破ります。

パースシャーに位置するアバアーギー(Aberargie)蒸留所は、同蒸留所初となるシングルモルトウイスキー「The Inaugural Release」を2025年3月3日に発売すると発表。

かつてボウモア蒸留所を所有し、業界の重鎮として知られるブライアン・モリソン氏とその息子ジェイミー氏が、2017年の創業から7年の時を経て世に問う「復活の狼煙」です。

オーツカ
カーンモアなどでおなじみの、ブライアン・モリソン氏のウイスキーです!

ボウモアを育てた一族の「原点回帰」

このリリースが新興蒸留所のデビューと一線を画す理由は、その背後にいる人物にあります。

モリソン・スコッチウイスキー・ディスティラーズ(MSWD)を率いるモリソン家は、かつてモリソン・ボウモア社としてサントリーに譲渡されるまでボウモア蒸留所を経営していた「ウイスキー・ダイナスティ(王朝)」です。

彼らが「自分たちの手で、ゼロからウイスキーを造る」ために選んだのが、パースシャーの豊かな土地でした。

Aberargie

今回リリースされるボトルは2017年に蒸留された原酒を使用しており、熟成年数は7年。

近年の新興蒸留所が3年強で初リリースを行う中、彼らはじっくりと熟成のピークを見極めました。ここには、短期的な利益よりも品質を最優先する、老舗ならではの余裕と矜持が垣間見えます。

「ゴールデンプロミス種」を自社農場で栽培

Aberargie

アバアーギーの最大の武器は「シングル・エステート(単一農園)」であることです。原料となる大麦は、すべて蒸留所に隣接する自社農場で栽培されています。しかも、使用する品種は「ゴールデンプロミス種」。かつてマッカラン等が愛用しながらも、栽培の難しさから廃れていった伝説的な品種を、彼らは現代に蘇らせました。

オーツカ
期待のゴールデンプロミスです。

この希少な大麦から造られたスピリッツは、ファーストフィルのバーボン樽、オロロソシェリー樽、そしてヴァージンオーク樽で熟成されています。

ローランド地方の蒸留所ながら、モリソン家のルーツを感じさせる「穏やかなスモーク香」を纏っているのも特徴です。

クリーミーな酒質と、リッチなフルーツ、そして絶妙なピートのアクセント。これこそが、彼らが目指した「オールドスクール」なスタイルの現代的解釈です。

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45ポンドという「良心」と入手難易度

Aberargie

驚くべきはその価格設定です。3,000本限定の初回リリースでありながら、英国での販売価格は45ポンド(約8,600円)に設定されました。

投機的な価格が高騰する現代のウイスキー市場において、この「適正価格」はモリソン家の自信と、ドリンカーへの敬意の表れと言えるでしょう。

スペックはアルコール度数50%、ノンチルフィルター、ナチュラルカラー。まずは3月3日より英国の専門店およびオンラインで販売が開始されます。

世界中が注目する「名家の帰還」。日本国内への正規配分や発売時期については現時点で未定ですが、個人輸入を試みてでも味わう価値のある、2025年上半期最重要ボトルの一つです。




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