アイラ島のアードベッグ蒸溜所が、新作「アードベッグ シャン・クリーグ 21年」(Seann Chreag、スコットランド・ゲール語で「古い岩」を意味し、「ショーン・クレイグ」と発音)を発表しました。
この21年熟成シングルモルトは、バーボン樽とオロロソシェリー樽で熟成され、アルコール度数46.8%。ノンチルフィルタリングのボトリング。トラベルリテール限定リリースで、価格は約64,000円(€400)です。
テイスティングノート
香り: リッチでモルティーなビスケットやタンジーなドライフルーツに、ヒッコリー燻製のハムやバーベキューのスペアリブ、トリークルトフィー(黒糖キャラメル)の香りが広がります。少量の水を加えると、オレンジオイル、ハチミツ、燃えるヒース、古い革のニュアンスが現れます。
味わい: 濃厚で粘性のある口当たりから、強烈なタールのピートスモークが現れ、デメララシュガーやシロップ漬けのイチジクの甘みがバランスを取ります。アニスキャンディー、ナッツのトフィー、チャコール、鉛筆の芯の香り、湿ったピートモスのニュアンスも感じられます。
フィニッシュ: 長く続く余韻には、わずかな塩味と共に、ユーカリ、カンファー、メントール、タールが混ざり合うエキゾチックな後味が残ります。
アイラ島の象徴、ベン・ヴェギアに捧げるウイスキー
「シャン・クリーグ」は、アイラ島の南東に位置する壮大な岩山「ベン・ヴェギア」にインスパイアされたウイスキーだそうです。
アードベッグ蒸溜所のマスターブレンダーであるジリアン・マクドナルドは、このウイスキーを「アードベッグ ウーガダールの年長の兄弟」と称し、「シェリー樽とバーボン樽の組み合わせが、豊かで層のある風味を生み出す」と語っています。
この新作「シャン・クリーグ 21年」は、トラベルリテール限定での展開に加え、アイラ島の蒸溜所ビジターセンターでも販売される予定です。日本ではお目にかかれないのかな。