デュワーズの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介

スコッチウイスキーデュワーズ

デュワーズの概要

デュワーズはジョン・デュワーズ・サンズ社が製造、販売を行っているブレンデッド・スコッチ・ウイスキーです。

日本でもスーパーなどで売られ馴染みのあるボトルですが、アメリカではスコッチと言えばデュワーズと言われるほど人気の高いボトルとなります。

その昔カーネギーホールで有名なアンドリュー・カーネギーが大統領宛にデュワーズの入った樽をプレゼントし、それ以来アメリカのホワイトハウスにはデュワーズの樽が常備されるようになったと言います。

創業者はジョン・デュワーですが息子のアレクサンダーとトーマスの2人が各々の才能を発揮しデュワーズを有名にしました。

デュワーズの発祥と製造場所の紹介

デュワーズの発祥は創業者とされているジョン・デュワーの手によって作られた原酒がもととなります。

1806年生まれのジョン・デュワーはパース州の農家に生まれます。

やがてワイン・スピリッツの製造会社に勤めそこで17年もの間ワインやウイスキーの造り方を学び40歳の時に独立。当時、独立起業するにあたり40歳という年齢はかなり高齢という感覚でした。

ジョンデュワー

ジョン・デュワー 出典:https://www.dewars.com/heritage/

しかし意を決して独立したジョンは自作のワインやウイスキーを販売し、必死に生計を立てます。

ジョンはデュワーズの原型となるブレンディングを行ったほか、ウイスキーを初めてガラス製のボトルに入れて販売したのでした。

当時ウイスキーが不人気だったのは、酒屋まで容器を持参しなければならなかったこと。

つまり入れ物が存在せず、その為持ち歩きが難しかったということが理由の1つにあったのです。

ジョンはこの悩みを解決したアイディアマンでした。

またボトルもなるべく透明のものを使用し、ウイスキーの色が分かるよう工夫したと言われています。

ボトル内のウイスキーの色が確認できるのは今では当たり前のこと…。しかし当時としては非常に画期的で、お酒の色を視覚でも楽しめるそんなおしゃれなボトルを初めて提供したのです。

 

ジョンのアイディアもあり、ジョンの作ったウイスキー「デュワーズ」は徐々に人気を集めていきます。

それでも現在のように爆発的な人気を誇るほどのボトルではありませんでした。

デュワーズの歴史

デュワーズの銘柄を一躍有名にしたのは2人の息子の手腕と言ってよいでしょう。

デュワーズの創業者、ジョン・デュワーにはアレクサンダーとトーマスという2人の息子がいました。

2人がデュワーズを受け継いだのは創業者で父であるジョンが亡くなってから。当時アレクサンダーは26歳、トーマスに至ってはまだ16歳という若さでした。

デュワーズのブレンディングルーム

デュワーズのブレンディングルーム 1920年頃

この2人の息子のキャラクターは対極的で、兄のアレクサンダーは寡黙でクールな性格。

アレクサンダーは次第に政治にも興味を示し、後に自由党の国会議員も務めた典型的なスコットランドの紳士といった人物でした。

その点弟のトーマスは饒舌でユーモアがあり、ジョークが上手く、非常にロマンチストな人物。
政治的にも兄とは相反し、後年は保守党の国会議員としても活躍しました。33歳という若さでロンドンの執政官に選任されたのもそのウィットに富んだ人柄あってのことでしょう。

 

このような性格も人間性も違う兄弟が力を合わせ、兄のアレクサンダーは製造を、弟のトーマスが販売と営業を、お互いの得意分野を活かすようなスタイルで売り出しデュワーズを世界的に有名にしていきました。

中でも弟トーマスの人を惹きつけてやまない人柄、そして豊かな発想力と疲れ知らずの行動力でデュワーズは巧みに宣伝を行い、約5年の間にロンドン中のホテルへ売り込みセールスを伸ばします。

トーマスの逸話は多く残っていますが、中でも有名なのは1886年にロンドン行われた見本市にてケルト民族の正装をしたバグパイパーをデュワーズのブースに呼び演奏させたこと。
当時のロンドンの人々にとってケルト衣装やケルト楽器のバグパイプは非常に珍しいもので、会場の人々はそのパフォーマンスに釘付けとなり、他の銘柄のブースが霞むほどだったと言います。

このようにトーマスは普通の人では考えつかない着眼点でセールスを拡大し、大々的にデュワーズを世界の舞台へと押し上げていったのです。

ウイスキーの小瓶売り

デュワーズの製法(作り方)

デュワーズの5つの柱と呼ばれているキーモルトはアバフェルディ、オルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフです。

その中でも核となるキーモルトは何と言ってもアバフェルディ蒸溜所で作られたモルト原酒でしょう。

アバフェルディ12年

アバフェルディ特有のクリーミーかつハチミツのような甘みがデュワーズの風味を決定付けています。

 

その次にデュワーズを支えている柱はオルトモア。

こちらはスペイサイドにある蒸溜所でフルーティかつドライなフィニッシュが特徴的なモルトで、デュワーズの「香り」を彩ってくれる大切な役割を果たしています。

ブレンディングに使われている割合もアバフェルディがメインで次がオルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフは少量ブレンドされているようです。

つまりこの2つのキーモルトを中心にデュワーズの味わい、風味が形成されているということ。

デュワーズは熟成させたモルトウイスキー原酒とグレーン原酒をブレンドした原酒を更にアメリカンオークで6ヶ月以上熟成させる「後熟」の工程を早い段階で行っており、以降様々な蒸溜所がこの工程を参考に後熟を行うようになりました。

この後熟を行うことで角が取れ、甘みがあり、スムースでバランスのとれたデュワーズが完成するのです。

 

ウイスキー「デュワーズ」のラインナップ

現在販売中である『デュワーズ』のラインナップ、及び過去販売されていたボトルなどをご紹介していきます。

既に終売してしまった銘柄、原酒不足のため休売してしまった銘柄なども随時更新する予定です。

過去のものでも個性や特徴は引き継いでいるものが多いので、参考になさってください。

デュワーズ ホワイトラベル

 

こちらはデュワーズのレギュラーボトル。

ジョン・デュワーズが残したレシピが引き継がれた歴史の深いウイスキーです。

ホワイトラベルの素晴らしいところはその高いコストパフォーマンスにあります。平均価格は1,200~1,500円ですが、味わいはナッツやミルクチョコ、モルト感もありバランスがとれ、充実しています。

クセのあるウイスキーが好みの方は少々物足りなく感じるかもしれませんが、ハイボールにすると抜群の汎用性を持っています。

バーなどではこのホワイトラベルのオールドボトル(1960年代流通など)を扱っているところもあり、一飲の価値ありです。

アルコール度数は40°、1750ml入りのボトルも存在します。

デュワーズ 12年

 

酒齢12年以上のモルト、グレーン原酒をブレンドした後、更に樽に戻して6ヶ月ほど寝かせる後熟の技術が使われています。

味わいはホワイトラベルに比べナッツやオークの香りが強く、甘みと苦味もそれぞれ深く落ち着いたものとなっています。

スモーキーさは無く、代わりにカカオとバニラの余韻をしっかりと感じられるボトルです。

アバフェルディを飲んでからこちらの12年を飲むと、なんとなくその片鱗を感じとれるかと思います。

デュワーズ 18年

 

こちらは酒齢18年以上の長期熟成モルト・グレーン原酒をブレンドし、その後オーク樽にてさらに熟成させたボトル。

18年以上熟成させた原酒の奥深い味わい、余韻、そしてデュワーズらしいナッティな香り、甘みを楽しめる逸品です。

味わいはミルクチョコ、ヘーゼルナッツの甘みが前に出ており、若干マンゴーなどのフルーツ感も感じられます。

奥深いオークとバニラの余韻を長く楽しめるので、食後に向くデュワーズです。ロックで飲んでもえぐみがあまり出ないバランスの取れたボトル。

デュワーズ シグネチャー

 

シグネチャーはアバフェルディの27年という超長期熟成の原酒をキーモルトにブレンドされたプレミアムなボトル。

ホワイトラベルや12年、18年はナッティで柔らかなバニラの香りを楽しめるボトルでしたが、このシグネチャーはミントやハーブなど香草の爽やかな香りが鼻腔をくすぐる逸品となります。

またバニラやハチミツの甘いアロマもしっかり感じられる、実に複雑な味わいのボトルとなります。

25年よりもこちらのほうが個性が感じられて好きという方も多いですね。

デュワーズ 25年

 

デュワーズのフラッグシップボトル。25年以上のモルト・グレーン原酒をブレンドして作られたボトル。

デュワーズならではのブレンド後の後熟も行っています。

ホワイトボトルから引き継がれるナッツの香ばしさやバニラの甘みに加え、干しブドウ、りんごのコンポートのような複層的なアロマ。
熟した洋ナシやドライプルーンなどの香りが加わった重厚感あるデュワーズです。

しっかりとオークのフレーバーもあり、贅沢で長い余韻を楽しめる一本です。

強烈に個性的なシングルモルトの〆に味わうのがおすすめです。
贈り物などにもぴったりのボトルかと思います。

デュワーズ・デラックス・アンセスター

 

前述したBARなどでたまに出会えるボトルです。

こちらは1970年代、まだウイスキーがそれ程出回っておらず高級な洋酒として扱われていた時代のボトルです。ラベルからも高級感が醸し出されています。

ノンエイジですが蒸溜されたのは1950~1960年代!

となると経年による瓶内での変化も期待できます。

現在のデュワーズは甘みがありスムースな飲み口ですが、この時代は若干のピートが感じられます。

他は古酒ならではのカラメル、麦芽のフィーリング、そしてドライマンゴーやアップルパイなどの甘み。奥深いオークの余韻…。

まさに「時間を飲む」、そんな感覚を体験できるボトルとなります。

現在はアルコール度数が40度になっているデュワーズですが、オールドボトルはほとんどがアルコール度数43度。厚みのある味わいが楽しめます。

デュワーズのおすすめのおいしい飲み方

オーツカ
では最後に編集部のオーツカがおすすめの飲み方をまとめます

ハイボール用にホワイトラベルを買ってみて、角やジョニ黒との違いを楽しむというのがスタートになりがちなデュワーズですが、長熟ものは安定感がありおすすめできます。

バランスがとれていて嫌味のないウイスキーなので、18年以上をストレート、トワイスアップなどで楽しむことをおすすめします。

長熟のデュワーズを攻めつつ、並行してアバフェルディの12、16、21と飲んでいくのも面白い試みです。
(特にアバフェルディの28年(2016年リリースの700ml)は評価も高く、BARで見かけたら必飲の一杯でしょう。)

デュワーズホワイトラベルのオールドボトルをハイボールで出してくれるBARはかなり多いので、昔ながらの味わいに舌鼓を打ちながら、シャーロックホームズを読みふけるのも粋ではないでしょうか。

※ホームズは『赤髪組合』という作品でウイスキーソーダを飲んでいるのですが、この時代設定が1890年頃。この頃、スコットランドを席巻していたブレンデッドウイスキーが『デュワーズ』でした。

「少しずつ試せる」通販ショップ

日本最大のウイスキーメディアBARRELでは、色々なウイスキーを通販で試せるサービスを共同運営しています!