グレンドロナックが、蒸溜所の歴史でいちばん長く熟成した『グレンドロナック 56年「1968 Legacy」』をリリースします。
世界で200本限定、度数は44.9%のカスクストレングスです。英国では春から小分けに出荷されていて、ドイツでは11月に発売されます。
今年は、蒸溜所の創業200周年にあたります。200本という数は、1本が1年ぶんという意味だそうです。
1968年に樽詰め、2014年にPX樽へ移して瓶詰め

蒸溜は1968年9月です。スペインのヘレスから届いたオロロソシェリーの大樽(バット)3本に詰め、蒸溜所の貯蔵庫で寝かせました。
2014年に、スペイン産オークのペドロ・ヒメネス(PX)のホグスヘッド3樽へ移しています。
元の個性にさらに厚みを足す狙いだと、蒸溜所は説明しています。最後に3樽の原酒を合わせて、瓶に詰めました。
実際の熟成は57年に近いものの、年数表記は56年です。蒸溜所は、1968年を愛好家のあいだで「聖杯」と呼ばれるヴィンテージだとしています。
香りはシェリーと濃い果実、ダークカカオ。そこにキャラメリゼしたデーツ、沈香、ブラックベリーのコンポートが重なります。口に含むと黒サクランボ、トンカ豆、レーズンが続き、ダークチョコとマンダリンへ。余韻はダークチェリーとダークチョコ、沈香です。マスターブレンダーは、この年数では珍しいほど構造がしっかりしていると話しています。

ボトルを納める木箱は、英国の木工作家がアメリカ産のブラックウォルナット材で作りました。148個の部品を組み、80時間以上かけた手仕事です。内側は縞模様のメープルで、中にグレンケアンのクリスタルのデカンタが入っています。木箱が手作りのため、出荷は少量ずつです。
市場ごとに違う値段。ドイツは5万ユーロ

英国では35,000ポンド(約665万円)で、4月下旬から数回に分けて出荷しています。米国は49,000ドル(約774万円)で、割り当ては12本だけです。ドイツでは11月に、高級酒を扱う限られた販売店から、希望小売価格5万ユーロ(約925万円)で出ます。

ドイツでは11月9日から4週間、ベルリンの百貨店KaDeWeで特設の展示をします。マスターブレンダーのレイチェル・バリー博士は、ベルリンとフランクフルトの招待制のイベントに同行します。11月20日から22日のインターウイスキーでは、業界向けにお披露目です。
昨年の40年の7倍。今年はグレンモーレンジィ50年も出る
昨年9月、グレンドロナックは30年と40年を出しました。
30年は5,000本で1,000ポンド、40年は300本で5,000ポンドです。今回の56年は、40年の7倍の値段で、本数は3分の2になります。
昨年の30年と40年は、同時発売のときに取り上げました。

超長熟のリリースは、今年も続いています。バルヴェニーは1931年蒸溜の88年(17本)で、世界最古のスコッチを塗り替えました。
バルヴェニーの88年は、9月の記事で伝えています。
日本では10月21日に、グレンモーレンジィの50年が世界149本のうちの数量限定で、税込503万円で出ます。
グレンモーレンジィの50年は、日本価格とあわせてまとめています。
グレンドロナックの56年は、日本での発売が発表されていません。国内で出れば、英国の価格(約665万円)から見て、グレンモーレンジィの50年を上回りそうです。










