1826年創業のプルトニー蒸溜所が、200周年を締めくくる2本を発表しました。
オールドプルトニー50年熟成(40.8%)と30年熟成(50.4%)です。
どちらもウィックの蒸溜所で仕込み、同地で全熟成期間を過ごした純正のウィック産。販売対象国には日本も含まれています。
50年熟成品は、たった4樽

50年熟成は、蒸溜所のオフィシャルリリースとして史上最長熟成の記録になります。
わずか4樽——主にアメリカンオーク、そこにヨーロッパンオーク由来のニュアンスを添えた構成です。
ボトル数は世界200本のみ。
香りにはシーエア、プラムジャム、マーマレードトースト、バニラ、レザーと、長熟らしい複雑な層があります。口に含むと塩、ペッパー、タフィーアップル、カルダモン、クローブ、スウィートタバコが広がるとのこと。
ボトルはグレンケアン・クリスタルによる手吹きデキャンタ。砂のエッチングで波紋を刻んだ本体を、ゴールドのベースが抱え、外箱はドリフトウッドからインスパイアされたオーク材製です。
価格は2万ポンド(約426万円)。

30年は、蒸溜所マネージャーが手詰めした樽から

30年熟成はボトル数1,000本、価格は1,750ポンド(約37万3,000円)。
アメリカンオーク熟成の後、ヨーロッパンオーク樽で仕上げています。
この30年熟成で注目したいのは、蒸溜所マネージャーのマルコム・ウォーリング氏が30年前に自ら手詰めした樽が使われているという点です。
つまりこのボトルは、彼が現役のうちに自分の仕事の結末を見届けるという、職人の時間軸がそのまま一本に封じ込められています。
香りはシュガーアーモンド、洋梨、タフィー、マリタイムブリーズ、レザー。口当たりには塩キャラメル、シナモン、ナツメグ、フローラルノートが並びます。
こちらも同じくグレンケアン・クリスタル製デキャンタで、ローズゴールドの細部にプルトニーのスチル形状を象徴するネック形状が残っています。
200周年リリース、3本の全体像
今年5月には、BARRELでも200周年記念の最初の1本を紹介しました。マンサニーリャ樽&オロロソ樽でフィニッシュした10年熟成(蒸溜所限定)がその第1弾でした。
今回の50年と30年は、言わば200周年企画のクライマックスにあたります。
マスター・オブ・ウイスキー・クリエイションのサラ・バージェス氏は「蒸溜所の200年の歴史の、それぞれの瞬間を称える樽を選び出すことが自分の仕事だった」と語っています。
昨年、ソザビーズ・エジンバラのチャリティオークション『Distillers One of One』では、プルトニー47年のデキャンタ(1.5リットル)が6万2,500ポンド(約1,330万円)の落札価格をつけています。今回の50年熟成には、その水準に近い資産的な評価が伴ってくる可能性があります。

両リリースとも、オールドプルトニーの公式サイトから購入前の関心登録が可能で、英国、日本、中国、フランス、米国のスペシャリストリテーラーおよびグローバル免税店での展開が6月以降に順次始まります。










