【初心者向け】ウイスキーの匂いやアルコールの強さ、味に慣れる訓練

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陣内

北海道生まれのフリーライター。 ウイスキーと小説のマリアージュをどうしても流行らせたいと思っているアラサー。最近バーボンの奥深さに気付き、バーボン党に。 お酒はいろいろ嗜むが、結局ウイスキーに戻ってしまう様子。強くはないんでインスタントに酔っぱらえるのは利点。誰か私にお酒をください。

ウイスキーはアルコール度数の高いお酒です。
アルコール度数が低いものでも40度程度であり、高いものだと60度を超えるものもあります。
日本でメジャーなお酒といえばビール、日本酒、焼酎といったお酒が挙げられますが、ビールは5度程度、日本酒は15度焼酎も25度くらいとウイスキーのアルコール度数には及ばないでしょう。
度数の高いお酒は、実は慣れていないと「美味しく」飲むことができません。
飲み方によるということもありますが、しかしそこにはウイスキー特有のワケがあるのです。

「酒臭さ」を覚えるウイスキー特有のワケとは?

アルコールの匂いだけでも酔ってしまう人がいる

お酒に慣れていない人は、アルコールの匂いだけでも酔ってしまうことがあります。これは気のせいではなく、気化されたアルコールが少量ながらも体に吸収され「酔い」を感じたため起こる現象です。
世界にはアルコールを気化する装置が設置されているBARもあり、気化したアルコールを吸って楽しむのです。気体となったアルコールは肝臓で分解されず、液体で飲むよりも急速に人体に浸透し、すぐに「酔い」が回ります。

このような例もあるくらい、お酒を飲まない人は、気化されたアルコールにも過敏に反応します。お酒を飲んだ人が発散する気化アルコール、いわゆる「酒臭さ」を敏感に感じ取ってしまうのです。
酒臭さ」はアルコールに対する嫌悪感を抱かせます。一度嫌悪感を抱いてしまった人は、「酒臭さ」を少しでも感じると嫌な気分を抱いてしまうことでしょう。
そしてそれは、ウイスキーを前にした場合でもそれは起こり得るのです。

ウイスキーの気化によるアルコールの「酒臭さ」

アルコールは空気に触れた瞬間に気化が始まる
ウイスキーは空気に触れると気化熱を発します。
気化熱とは液体が気体に変わる際に発生する熱のことです。瓶に密閉されている状態ではほとんど発生しませんが、ウイスキーをグラスに注ぐ瞬間から気化熱は発生し、ウイスキーのアルコール分は少しずつ気体に変化するのです。
そのため、お酒に慣れていない、または「酒臭さ」を嫌う人は、ウイスキーが注がれたグラスを前にしただけでもアルコールに過敏に反応します。空気に触れて気化したアルコールを感じ取ってしまうのです。
そうなってしまうと「酒臭さ」による嫌悪感から、ウイスキー本来の芳醇な香りを確かめたり、ましてや美味しく飲んだりなどとは期待できないでしょう。

しかし、「酒臭さ」を感じてしまった人でも、「アルコール慣れ」をしていくことでウイスキーを美味しく飲むことができるようになります。

飲めるようになるには「アルコール慣れ」

アルコール慣れに必要な後天的味覚とは
ウイスキーを好んで飲む人でも、「最初は全然飲めなかったが、何度も飲んだ後、ふとした時に味がわかるようになった」という話はよく聞きます。
また最初から飲むことができた人でも、ウイスキーからお酒に入ったのではなく、焼酎やラム、ジンなどの蒸留酒からウイスキーに辿り着いたという話も多く、お酒の飲み始めからウイスキーを楽しめたという人は、ごくごく稀であるのではないのでしょうか。
筆者も、最初はウイスキーをただの強い酒としてしか理解してなく、飲んだところで美味しいとは思っていませんでしたが、その後色々なお酒を経験してから再度試してみたところ、味の違いがわかる程度には飲めるようになっていました。
いくつかのお酒を飲んだことで、アルコールに対する耐性が緩くなったこと。これが「アルコール慣れ」です。

アクワイアード・テイストを得るための「アルコール慣れ」


アクワイアード・テイストという言葉があります。
「Acquired Taste」、つまり「後天的な味覚」は、その名の通り、日々過ごしていく中で身に付けることのできる味覚です。
何回か食べている内に味がわかるようになってくる」という体験は、ずばりアクワイアード・テイストによるものです。
人は、特に子供の頃は、酸っぱいものや苦いものを最初から美味しいと感じなくても、色々なものを食べているうちに、だんだんとその美味しさを理解してくることがあります。
「わさび」や「コーヒー」などが良い例です。
味の例としては、「酸味」「辛み」「苦味」「煙たさ」といったところでしょう。
人はこれらの味覚を経験によって得ることができます。そして、ウイスキーをしっかり味わうにはこのアクワイアード・テイストが必要不可欠なのです。


様々な香りを持つウイスキーは、経験していない人にとっては理解しがたい不快な香りとして感じられることでしょう。
アクワイアード・テイストは経験を重ねることなしになかなか体得できるものではありません。そしてそこにはアルコールに対する慣れも含まれるのです。
つまりウイスキーを味わうようになるためには、経験を重ね、アクワイアード・テイストを得ることが重要となってくるのです。

アクワイアード・テイストを得るには、情報量と情報を取得する頻度を増やすことが必要となってきます。要するに、さまざまな種類に、たびたび出会うことでその味覚に対する理解度が深まるというわけです。
ウイスキーで言うと、様々な銘柄のボトルを確かめながら飲むこと。これがアクワイアード・テイストを得て、「アルコール慣れ」に至る道筋です。具体的な方法としては、信頼できるBARで、バーテンダーからお話を聞きながら色々な種類のウイスキーを少しずつ試すというやり方が、ウイスキーに慣れていくおすすめの方法です。
(途中にウイスキー以外の蒸留酒を挟むとより理解が深まりアクワイアード・テイストの体得に繋がります)

まとめ

ウイスキーは「アルコール慣れ」をしていない人にとって美味しく感じることが難しいお酒です。「アルコール慣れ」は、お酒を飲むこと、お酒を味わうことで身に付いていきます。
様々なお酒を試している過程で、アクワイアード・テイスト(後天的な味覚)が発達し、ウイスキーも美味しく飲めるようになってきます。
ちょっとした意識づけをすることで、ウイスキーを「まずい」ものと思っていた人でも、ウイスキーを「美味しく」楽しめるようになるので、最初の数回であきらめていた方は、懲りずにたびたび挑戦してみてはいかがでしょうか。
もちろん途中ウイスキーから離れ、別のお酒を挟んでも構いません。
ウイスキーを味わえるようになることで、新たな楽しみが見出せることはずです。ぜひお試しください。

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陣内

北海道生まれのフリーライター。 ウイスキーと小説のマリアージュをどうしても流行らせたいと思っているアラサー。最近バーボンの奥深さに気付き、バーボン党に。 お酒はいろいろ嗜むが、結局ウイスキーに戻ってしまう様子。強くはないんでインスタントに酔っぱらえるのは利点。誰か私にお酒をください。