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KYKEY-キキ-から新作グラス「AROMA GLASS STILL」が誕生します

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弊社ブランドKYKEYから新作の発表です。

2年以上の開発期間を経て、アロマグラスシリーズの第二弾をリリースします。

珍妙な形状をしておりますが、絶対の自信作です。

その名も『AROMA GLASS STILL』。

オーツカ

試行錯誤2年。

7月に情報解禁したのですが、発売は11月と、だいぶ時間がかかりました。

特殊な形状をしているというのもあるのですが、ガラス製造事業者の減少が顕著です。ガラス職人が全国的に減る中、ハンドメイドグラスはかなり希少なものになってきました。

11月23日19時から、ひとくちウイスキーにて先行発売予定です。

開発期間は2年以上

よく「開発に2年もかけてたら採算合わないでしょ?」と聞かれます。

それはその通り。でも、やるって決めたらやるしかない。

そもそも第一弾のAROMA GLASS BASICだって800日くらいかかってんだから。

元々凝り性というのもあるけれど、多種多様なグラスをあつかっているうちに色々と発見もありまして、BASICでは補えなかった点をどう設計すれば補完できるのか、試行錯誤の日々でした。

たくさんのストレートグラス

もはやテイスティンググラス祭り

第一弾のBASICを振り返る

試金石となったBASIC

第一弾グラスBASICのテーマは「ふと気づけば毎日使ってしまう、とびきり使い勝手の良いグラス」

当時のBARRELやひとくちウイスキーのターゲット層はあくまでウイスキービギナーだったので、10年熟成程度の現行オフィシャルスタンダード品を中心に、なるべく一口目から「フレーバーを全開で感じられるよう」設計を施しました。

小型軽量、大き目なボウル、スワリングのしやすさ、反った口当たりの良いリム。
BASICは世界的スタンダード品であるグレンケアンとの違いがはっきり分かるように作ったつもりです。

運搬時、使用時、洗浄時を考え、ステムの折れにくさも考慮し、シェイプは極力控えめに。家庭の食器棚にも収まるコンパクトさに抑えました。

普段ウイスキーをハイボールやロックでしか飲まない方が、BASICを使用して「グラスで味が変わるの面白いね、これからはストレートでも飲んでみようかな」と言ってくださったことはとても嬉しかったです。

造形美よりも機能美を優先しましたが、造形美は「Limited Edition」で補完できました。こちらも来年1月頃再販予定です。

 

BASICの弱み

BASICの強みは、早期にウイスキーを丸くすること。

注いだ直後から飲みやすさを強く感じさせることでした。

強さは弱さ。
大げさなわかりやすさを優先し、口径を広くした影響は、香りが飛ぶのもいささか早いのです。

BASICは、バーボン樽、シェリー樽をはじめワイン樽、コニャック、アルマニャック、日本酒であれば熟酒などオールマイティに使えますが、香味が繊細なものは水っぽくなりやすい。香味が開きすぎるきらいがあります。

30ml注ぐことをベースに設計しているので、ハーフショット程度だと保持力が活きず、どうしてもフレーバー抜けが早くなります。

当然この特性は理解した上で

「それでも、第一弾はスタンダードなグラスにしたい」

ということで発売に至っています。

つまり、第二弾で玄人向けをつくることはすでに決まっていたのです。

第二弾の開発開始

BASICを逆張る

上記の理由から第二弾が目指したのは「絶対的フレーバー保持力でした。

ウイスキーの奥底に潜む「個性」を捉えることに特化したノージンググラスをつくりたい。

蒸溜所のハウススタイルや、銘柄に内在する多元的なフレーバーを長時間、あますことなく探り続けることができるグラス。

酸いも甘いも嗅ぎ分ける、清濁併せ吞むことができるグラスが理想だ。

そのためには第一弾でみなさまに好評だった「洗いやすさ」と「飲みやすさ」はかなぐり捨てていい。

予算度外視!怒涛のサンプル製作

というわけで超特化型グラスをつくるべく、デザイナー魂に火が付きました。

まずは圧倒多数の試作サンプルづくりです。

X(旧Twitter)には書きましたが、サンプルはこんな感じに作っていきます。

①テーマに即したグラスデッサンをたくさん描く

②あたりをつけ10種ほど仮プリントして試飲を繰り返す

この透明の仮サンプルは3Dプリンタさえあれば、ひとつ2000円ほどで成形できます。 素材によって高アルコールを入れると表面が溶けるので、とてもウイスキーのテイスティングはできません。コーティングスプレーを使ったり、素材を変えたりと、安く量産するには意外と工夫がいるのです。

③さらに5種に絞り、高品質3Dサンプルを出力して試飲する

5種程度に絞ってからは高品質サンプルを出力します。
DMM.makeという素晴らしい3Dプリントマルチサービスがあるので、いつもそこに依頼しています。

だいたい一脚あたり15,000円~20,000円くらいでつくれます。これは素材が溶けにくく、とても試飲がしやすい。

④1種に絞り、亜種パターンを複数個生成、微調整を繰り返す

「これがいい!」というパターンをひとつ選抜したら、その形状の亜種パターンをまた安いほうの素材でつくっていきます。

④の後に出した亜種パターンの高品質サンプルが↓です。

高揮発性の蒸留酒を入れるグラスはかなり繊細で、ミリ単位で香りのイメージは大きく異なります。以下の写真は、パッと見、全部同じグラスに見えますが、よく見ると微妙に形状が異なっています。 

設計図

こちらが亜種パターンの設計図。

よーーーく見るとほんの少しの高さや広さ、角度が異なっています(数字はヒミツ)。
この微細な調整で香りの開き方や保持力、口当たりや舌触り、粘性などが大きく変わってきます。

ここまできてようやく、このグラスがどんな仕上がりを見せるのかわかってきます。

3Dサンプルはここまでで50を超えます。

これだけのグラスサンプルを出力しているのは国内でKYKEYだけだと自負しています。誰かいたら教えてくれ。苦労を分かち合いたい。

開発中、心が弱って他社がどんなふうに3Dサンプルを出しているのか?聞いたこともありましたが、数年作っているともはやそんなことはどうでもよく、「自分に負けない。今日の俺は昨日の俺よりいいグラスがつくれるはずだ。」と言い聞かせてました。

ちなみに3Dサンプル出力前にはこんな感じで全体をチェックしています。

そして金型製作へ、最終サンプル完成

検討を重ね、ようやくひとつのサンプルに絞り、金型と実際のガラスをつかった最終サンプル製造へ。

形状が独特なため、繋ぎ部分にひずみが出る可能性もあったのですが、無事金型製作を突破。

グラス製造を担当いただいたのは、前回と同じく日本が誇る老舗グラスメーカー木村硝子店さん。

とてつもなくユニークな形状となった本作を、しっかり形にしていただきました。

国内屈指の技術力を持つ硝子職人の皆さま、ありがとうございました。

誕生した渾身の一作

長々と語ってきましたが、KYKEYのグラス製造は「だいたいこんな感じでしょ」と適当にあたりをつけて、数個のサンプルで本番の型を作っているわけではない、ということです。一個一個真剣に試作機を設計した数なら他社に絶対に劣らないという自負があります。

機能の詳細に関してはオフィシャルサイトで確認してください。

現行品はもちろん、ピークを過ぎたボトルや、枯れかけの長熟品、線の細い香りのウイスキーも存分に楽しむことが可能です。

多くのウイスキー愛好家が「なんかすごい珍妙な形してるな、本当に香りとれるの?一回くらい使ってみたいわ」と興味を持ってもらえるグラスに仕上げたつもりです。話題になるといいなぁ。

第一弾のAROMA GLASS BASICと第二弾のSTILLを比べてみるのも面白いかと思います。

ちなみにお値段は豆本がついていない分、第一弾よりちょっぴりお安めです。

僕と木村硝子店の渾身の一作、ぜひお手に取っていただければと思います。





最高品質のショットグラスで刻む、至高のウイスキータイム。

ウイスキーブランドKYKEYの新作は時代を超える「ショットグラス」。レッドクリスタルでつくられたその造形美と機能美を確かめて欲しい。