ハイボールを一番おいしく作ることのできる炭酸水はどれだ?

ハイボールとウイスキーソーダにぴったりの炭酸水はどれだ

みなさん、美味しいハイボール飲んでますか?

BARRELオーツカです。

現在コンビニでもたくさんの炭酸水が売られていますね。

そのまま飲んでも爽快でおいしい炭酸水ですが、ハイボールに適した種類というのはあるのでしょうか?

今回の記事はハイボールに合う最強のソーダを求め、調査をしていきます。

炭酸水の種類

炭酸ガスを含む飲料は、甘味やフレーバーがついているものとついていないものに分かれますが、今回はフレーバーのついていないプレーンなもので検証します。

このプレーンタイプも大きく以下の3つに分けることができます。

タイプ01:天然炭酸水

「天然炭酸水」は、湧き水や井戸水が自然に発泡している水のことを指します。

地殻変動でマグマから出た炭酸ガスが溶け込んでいるのです。

このタイプは人工的な力を加えない、自然な炭酸水です。

取水地ごとに炭酸の強度やミネラル量、硬度が違い、様々な個性があります。

発泡している状態でボトリングしないといけないので、製造にはコストがかかります。 なので販売価格は高めです。

ペリエやゲロルシュタイナー、サンペレグリノなどの商品があります。

タイプ02:天然水炭酸水

「天然水炭酸水」は、取水時には発泡していない天然の水に、人工的に炭酸を加えたものを指します。

こちらも水自体は天然モノなので、炭酸強度やミネラル、硬度などに個性があります。

しかし二酸化炭素を人工的に突っ込むので、炭酸の強さは自由に決めることが出来ます。

南アルプスの天然水スパークリングやサントリープレミアムソーダ、いろはすスパークリングなど。

タイプ03:人工炭酸水

「人工炭酸水」は、人工的に作られた水に人工的に炭酸を加えたものです。

工業生成している純水なので、ミネラル成分が含まれていません。

よって味に個性は皆無です。無個性という特徴を利用して、お酒の割水として使われることが多い製品です。

炭酸の強さは自由に決めることができ、3種類の中ではもっとも炭酸を強くできる特徴があります。

3種類の中では価格は低めです。

ウィルキンソンタンサン、カナダドライクラブソーダ、サッポロおいしい炭酸水など。

炭酸の強弱によるハイボールの変化

たくさんのウイスキーソーダをつくる

いろいろ試している図。この後、お腹パンパンになります。

炭酸の強さを示す指標としてGV(ガスボリューム)という単位を使います。

この単位は、1リットルの水に、何リットルの炭酸ガスが溶けているかを表しています。

ペプシストロングが5.0GVくらいなので、現在、強炭酸と呼ばれる商品は4.0~5.5GVくらいのものが多いです。

「人口炭酸水」はこのGVの値をかなり高くすることが可能です。では、この炭酸の強弱でどのような印象の違いがあるのでしょうか?

強炭酸の場合

いわゆるキレのあるハイボールというものが出来上がります。

刺激的なのど越しで、爽快感が欲しい時にピッタリ。

「飲んでやったぜ」という満足度が高いのも、特徴のひとつ。

グラスもジョッキなどを使うと精神的充足感が大きいです。

しかし、5GVを超える強炭酸は香りの弱いウイスキーの風味をかき消してしまいます。

弱炭酸の場合

繊細な発泡で、ソフトな口当たりのハイボールが出来上がります。

弱炭酸はウイスキーそのものの味わいを崩さないので、価値ある一杯を静かにいただきたい時によいでしょう。

グラスもリムの薄いものでゆったりと楽しむのが吉。

ミネラル、硬度によるハイボールの変化

次の比較は「水の硬度」です。

「水の硬度」とは、水に含まれるミネラル分を示す値です。

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1,000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値が「硬度」です。

以下のように数値で硬度の呼び名が変わります。

ちなみに、日本の水道水は硬度60~70程度です。

軟水 0度~60度
中硬水 60度~120度
硬水 120度~180度
非常に硬水 180度以上

硬水の場合

すっきりとした仕上がりでアイラ系、アイランズ系と合わせると個性を際立たせる印象です。

ややピーティなブレンデッドスコッチなどにもおすすめです。

しかし、硬度500度を超えてくるとミネラル分のクセを強く感じ、特有のボリューム感が顔を出します。

軟水の場合

優しくまろやかな口当たりで飲みやすく、風味を損ねないのが特徴です。

日本茶や紅茶、コーヒーや味噌汁などにも使われるほど素材の風味を引き出します。

特にジャパニーズウイスキーには軟水が向いているとされます。

では、どんな炭酸水がウイスキーに適しているのか?

というわけで基本的には

軟水の炭酸水

を選べば間違いはないとわかりました。

炭酸の強度は飲む銘柄や好みによって使い分けるべきでしょう。

あとは自宅で飲む場合は

飲み切れる量であること

も重要です。

何度も試しましたが、どんなに密封していても一日経つと炭酸は徐々に抜け、弱まります。

一度に飲み切れる量であることも大事な指標になりますね。

ペリエ

ペリエは硬度400を超える硬水だが、タリスカーとは合う(出汁っぽさが強調される)

おすすめの銘柄を紹介

今回の実験ではそれぞれの炭酸水でタリスカーハイボール、ラフロイグハイボール、グレングラントハイボール、デュワーズハイボールなどを作ってみました。意外だったのは硬度180を超える炭酸水でも銘柄によっては美味しく飲めるということ。

軟水だけが良いというわけではなく、銘柄によっては使い分けるのも大切ですね。特に、磯や潮の香りのするタリスカーやアードベッグ、ハイランドパークなどは硬水もおすすめです。

ただし、硬度500度を超えてくるとどんな銘柄でハイボールを作ってもアウトです。

ゲロルシュタイナーは絶対ダメです(笑)膨満感がすごい。

では、おすすめのラインナップです。

超強炭酸軟水「KUOS-クオス-」

ウイスキーソーダ/ハイボールにおすすめの炭酸水:KUOS-クオス-

お手軽に強炭酸の軟水を味わいたいならばコレ。KUOS-クオス-。

炭酸を低温で3回に分けて混ぜ込み、驚異の5.5GVを実現した「天然水炭酸水」。

取水地は大分県日田市の地下水ですが、ミネラル分を全て取り除いて硬度0の軟水にしているので、「人口炭酸水」と味は変わらないと言えます。

フレーバー付も8種類存在します。価格は24本で1,650円とリーズナブル。

超強炭酸硬水「SUNTORY Professional SODA」

ウイスキーソーダ/ハイボールにおすすめの炭酸水:SUNTORY Professional SODA

2017年3月にリニューアルされた「サントリーソーダ」。

安心と信頼のサントリー製品ですね。こちらもガスボリュームが高く、5.0GV近いとされています。

特徴的なのは硬度が100度あるということ。

このサントリーソーダでハイボールを作るとやや厚みのある味わいに仕上がります。

しっかり飲みごたえのあるハイボールを飲みたい場合にはこちらがおすすめです。

価格で勝負な強炭酸「VOX-ヴォックス-」

ウイスキーソーダ/ハイボールにおすすめの炭酸水:VOX-ヴォックス-

オーツカが自宅でよく購入しているのがこの子ですね。

前までは「ポッカサッポロ おいしい炭酸水」だったんですけど値上がりしたので。

何より安いこと。

5.0GVの強炭酸軟水であること。

そのまま飲んでも美味しいこと。

という最低限の条件は揃っています。

あとはパッケージが結構可愛いので。

オーツカは日に一本くらい炭酸水のみをゴクゴク飲むので安いのはありがたいのです。

ウィルキンソンと比べてもあまり違いがわからないのでこちらを選択しています。

優しく包み込む「南アルプスの天然水 スパークリング」

ウイスキーソーダ/ハイボールにおすすめの炭酸水:南アルプスの天然水 スパークリング

静岡県は南アルプスの大自然で磨かれたナチュラルミネラルウォーターを使用しています。

硬度は約30度ですっきりと滑らかなのど越しです。

あまり強い炭酸を好まない方はこちらがおすすめ。

ハイボールであれば華やかで薫り高いスペイサイドの銘柄が良いでしょう。

スポーツ後などにもゴクゴク飲める優しい炭酸水です。

しっとりとウイスキーソーダを飲みたい夜に「ザ・プレミアムソーダ」

ウイスキーソーダ/ハイボールにおすすめの炭酸水:ザ・プレミアムソーダ

取水地は、サントリーのプレミアムモルツやウヰスキーを作っている大山崎。

硬度は94度の中硬水で、ミネラル分もしっかり含まれています。飲み口はしっとりとしていて、やわらかな甘みがあるように思えます。

内容量が240mlと絶妙で、まさに特別な一杯を飲むときにはうってつけの一本。

パッケージのタイポグラフィとゴールドのラインが高級感を演出します。

価格もなかなかプレミアムなので、ここぞというときに使いたいですね。

 

というわけで、色々と実験してまいりました。

強炭酸系は後追いで炭酸を入れているので、味は同じと考えてよいです。GV(ガスボリューム)に関しても5GV前後のものは多く販売されており、似たり寄ったりです。

なので選ぶポイントとしては

「少しミネラル分(硬度)があったほうがいいか」

「価格と手に入れやすさ」

で判断すればよいと思います。

スモーキーなハイボールが好きな人はやや硬度がある炭酸水も試してみてくださいね。

さぁ、今夜も美味しいハイボールを飲みましょう!

最後に炭酸小話を….

BARではよくウィルキンソンタンサンの瓶が使われています。

これは古くからの伝統もあるのでしょう。

ところでみなさん、ウィルキンソンが日本ブランドだってこと、ご存知でしたか?

日本の兵庫に住んでいたイギリス人、クリフォード・ウィルキンソンさんが狩りに出かけてる途中に、天然の炭酸鉱泉を発見。

この鉱泉水が飲料として使えるとのことで「仁王印ウォーター」として1890年に販売開始したのがきっかけです。

その後ウヰルキンソン・タンサンとしてブランド名を改名して販売されます。

もともと、世界では炭酸水のことを「ソーダ」と呼んでいましたが、「ウィルキンソンタンサン」の商品名が広く知られるようになり、「タンサン」がソーダ水を示す一般名詞のように使われるようになったといいます。

ちなみに「TANSAN」はウィルキンソンが商標登録しているので他の製品に使うことはできないそうですよ。

ABOUTこの記事をかいた人

オーツカ

ウイスキーをもっと身近に感じてほしい。小難しいウイスキーの世界を分解して、わかりやすく整理する「ウイスキーオーガナイザー」です。 まだあまりウイスキーを知らない人がウイスキーを好きになる「きっかけづくり」をできればと思っています。 日本最大級のウイスキーメディアBARRELを企画、運営、編集及びカメラマン、さらには執筆もしています。