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呉の老舗酒蔵「千福」、初のジャパニーズウイスキー『瀬戸内 オロロソシェリーカスク』を発売

呉の老舗酒蔵「千福」、初のジャパニーズウイスキー『瀬戸内 オロロソシェリーカスク』を発売

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広島県呉市で160年以上の歴史を誇る日本酒「千福」の醸造元、三宅本店。

その同社が2020年に立ち上げた「SETOUCHI DISTILLERY(セトウチディスティラリー)」から、待望のファーストリリースとなる『シングルモルトジャパニーズウイスキー瀬戸内 オロロソシェリーカスク』が、2025年10月6日より発売されることが発表されました。

日本酒造りの技が息づく、ウイスキーへの挑戦

このウイスキーの最大の特徴は、三宅本店が長年の日本酒造りで培ってきた知見と技術が、随所に活かされている点です。

まず注目すべきは「発酵」工程。

ウイスキー造りでは通常、アルコール生成能力の高いディスティラリー酵母が使われますが、セトウチディスティラリーでは、フルーティーな香りを生み出すエール酵母を併用。

さらに、通常より1.5倍の時間をかけてゆっくりと低温で発酵させることで、より芳醇で複雑な香味のもと(もろみ)を造り上げています。これは、吟醸酒造りにも通じるアプローチです。

次に「蒸留」工程では、あえて香味成分が豊富に含まれる後留(テール)部分を多めにカットする「ローカット」を採用。これにより、より濃厚で複雑な酒質を目指しています。

シェリー樽熟成とシングルカスクへのこだわり

蒸留されたニュースピリッツは、ウイスキーに深いコクを与えるオロロソシェリー樽で3年以上熟成されます。

ここで興味深いのは、通常より小さい225Lサイズの樽(一般的にホグスヘッドは250L、225Lはバリックサイズに近い)を使用している点です。

樽が小さいほど、原酒と樽との接触面積が大きくなり、熟成が早く進む効果が期待できます。

そして、最も特筆すべきは、すべてのボトルが「シングルカスク」であることです。

通常、シングルモルトでも品質を均一化するために複数の樽の原酒を混ぜ合わせますが、このウイスキーは、一つの樽からそのまま瓶詰めされます。つまり、樽ごとの微妙な個性の違いを、そのまま楽しむことができるのです。

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製品情報と価格に込められた想い

瀬戸内の穏やかな海をイメージしたというボトルに詰められたウイスキーは、ノンピート麦芽由来のクリーンさと、日本酒造りの技が生み出すフルーティーさ、そしてシェリー樽熟成によるリッチな味わいが調和した一本と推察されます。

  • 商品名: シングルモルトジャパニーズウイスキー瀬戸内 オロロソシェリーカスク

  • アルコール度数: 47%

  • 内容量: 700ml

  • 希望小売価格: 8,500円(税別)

同社は、「ハイクオリティなウイスキーをより身近に」という想いから、蒸溜所の設立当初からコストを管理し、この価格を実現したと説明しています。

コロナ禍の2020年に産声を上げた新しい蒸溜所が、3年の熟成を経て、ついにその第一歩を踏み出します。

老舗酒蔵ならではの繊細なアプローチで造られた、瀬戸内の風土を感じるシングルモルト。

生産量が限られているため、入手は直営店や公式オンラインショップなどが中心となりますが、ジャパニーズウイスキーの新たな担い手として、その動向から目が離せません。




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