テネシーウイスキーの巨人、ジャックダニエル。その人気のフレーバーウイスキーのラインナップに、新たな仲間が加わることが発表されました。
ハニー、ファイア、アップルに続く第4弾、「ジャックダニエル・テネシーブラックベリー」の登場です。
ジャックダニエル・テネシーブラックベリー
この新しいリキュールは、その名の通り、ジャックダニエルの象徴である「オールドNo.7テネシーウイスキー」をベースに、フレッシュなブラックベリーのフレーバーを加えて造られています。
マスターディスティラーのクリス・フレッチャー氏は、「当社のテネシーウイスキーが持つ滑らかな後味は、予想外の風味と組み合わせるのに最も適したウイスキーの一つです。熟したブラックベリーのノートを加えることで、親しみやすく個性豊かな、どんな季節にもぴったりのスピリッツが誕生しました」と語ります。
アルコール度数は35%で、味わいは「甘酸っぱい」ブラックベリーの風味が特徴とのこと。ストレートやオンザロックはもちろん、カクテルのベースとしても楽しめるようです。
単なる新製品ではない、世界的なトレンドへの一手

今回のリリースは、単なる思いつきではありません。ジャックダニエルの親会社であるブラウン・フォーマン社のCEO、ローソン・ホワイティング氏は、ブラックベリーを「世界的に認知され、定着したフレーバートレンド」と位置付けています。
実際に、競合であるディアジオ社傘下のクラウン・ロイヤルも昨年、ブラックベリー風味の製品を発売しており、今回のリリースは市場のトレンドに応える戦略的な一手と言えます。ブラウン・フォーマン社の2025年度の業績報告によると、既存のフレーバー製品であるテネシーハニーとアップルはそれぞれ2〜3%の売上増を記録しており、このカテゴリーがブランドにとって重要な柱であることがうかがえます。
製品情報と価格
商品名: ジャックダニエル・テネシーブラックベリー
アルコール度数: 35%
内容量: 750ml
希望小売価格: 21.99ドル(約3,600円)
発売は2025年8月より、まず全米で開始されます。
日本での展開については、現時点では発表されていませんが、ちょっと飲んでみたいですね。
RTD(Ready-to-Drink)製品から、14年熟成といった超長期熟成品まで、近年、多角的な製品展開を見せるジャックダニエル。
今回の「テネシーブラックベリー」は、その幅広い戦略の中で、新たな消費者層にブランドの魅力を伝える重要な役割を担う一本となるか。注目です。