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40年の眠りから覚める「失われた蒸溜所」、コールバーン復活へ

40年の眠りから覚める「失われた蒸溜所」、コールバーン復活へ

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スコットランド・スペイサイド地方に数ある「失われた蒸溜所(ロスト・ディスティラリー)」の中でも、特に復活が待ち望まれていた一つ、「コールバーン蒸溜所」。

1985年にその扉を閉ざしてから約40年、ついにこの歴史的な蒸溜所が、壮大なビジョンと共に復活を遂げることが明らかになりました。

オーツカ
まぁものすごくマイナーではあるんですが、愛好家の間では伝説級の蒸溜所ですよね。コニサーズチョイスやレアモルトシリーズなどが有名ですね。

やはり今回はキースクルックシャンク氏が請け負うというのが話題性の一つでしょうか。

ノックニーアンを手掛けたオーガニック・アーキテクツが加わるのも見もの。

伝説の復活を託された、二人のキーパーソン

今回のプロジェクトが単なる再開発ではないことを物語るのは、その陣頭指揮を執る二人のキーパーソンの存在です。

マスターディスティラー(主任蒸留士)に就任したのは、キース・クルックシャンク氏

彼は、同じく一度閉鎖されたベンロマック蒸溜所の復活を、1998年の再稼働から27年間にわたって率いてきた、まさに「蒸溜所再生のプロフェッショナル」です。スペイサイドで生まれ育ち、ウイスキー造りに生涯を捧げてきた彼の経験と知識が、コールバーンの新たな魂を形作ります。

クルックシャンク氏は、「コールバーンの豊かな遺産を、敬意をもって復元することに全力を尽くす」と語っています。

そして、蒸溜所の設計を担当するのは、建築事務所「オーガニック・アーキテクツ」。彼らは、サステナビリティ(持続可能性)を重視した蒸溜所設計の第一人者として知られ、近年スコットランドで高い評価を得ているNc’nean(ノックニーアン)蒸溜所などを手掛けてきました。歴史的建造物と最新の環境配慮型技術を融合させる彼らの手腕が、コールバーンの未来像を描きます。

蒸溜所から「ウイスキー・リゾート」へ

コールバーンの再生計画は、単にウイスキーを造るだけにとどまりません。所有者であるD&Mウィンチェスター社が描くのは、ウイスキーの製造とホスピタリティが融合した、世界でも類を見ない「コールバーン・ウイスキー・リゾート」という壮大な構想です。

計画には、ウイスキーのロッジや、蒸溜所の象徴であるパゴダ屋根を改装したペントハウス、そしてビジター向けレストランなどが含まれています。蒸溜所が、世界中からウイスキー愛好家が集う一つの目的地となることを目指しています。

建設は間もなく開始され、2027年の完成を予定。稼働開始後の年間生産能力は、100万リットルを見込んでいます。

コールバーン蒸溜所は、1897年、あの高名な蒸溜所建築家チャールズ・ドイグの設計によって建設された、由緒ある蒸溜所です。

その歴史的な魂が、最高のチームの手によって40年の時を経て現代に蘇る。

2027年の完成が、今から待ち遠しくてなりません。




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