ブルックラディが、アイラ島で育てたライ麦で造る『ザ・ラディ・ライ』の第2弾を、米国で発売しました。
熟成は6年、度数は50%、価格は59.99ドル(約9,480円)です。米国限定となります。
ライ麦も、発酵を始めるための麦芽用大麦も、アイラ産です。
使ったのは、2019年に1つの農場で収穫した原料だけで、畑は蒸溜所から11マイル(約18km)の範囲にあります。
蒸溜所は、地元のコウル・ファームと2017年から組んで育てています。アイラ島でライ麦ウイスキーを造っているのは、現在はブルックラディだけとのことです。
第1弾から変わった、熟成年数と樽
第1弾は7年熟成でした。

樽は、初めてバーボンを詰めたファーストフィルのバーボン樽と、焦がさずに軽く炙っただけの、未使用のアメリカン・オークの樽です。
第2弾は6年熟成です。
バーボン樽と、2回目の使用になるアメリカン・オークの樽を組み合わせました。さらに、バーボン樽の一部を樽屋に戻して、内側の焦げた層を削り、もう一度焼き直しています。くすぶったような、トーストしたオークの風味を足すためです。
ブレンダーのアダム・ハネットは、焼き直しでスパイスや革のようなオークの強さが加わり、アイラ産ライ麦の土っぽさと合うと話しています。仕込み担当も、第1弾の経験から、穀物からより多くを引き出せたそうです。
配合は、第1弾がライ麦55%、大麦45%でした。第2弾の配合は発表されていません。
香りは、クローブ、アニス、甘草に、バニラ、キャラメル、トーストしたココナッツ。口に含むと黒コショウの辛さとクローブ、ナツメグが来て、焦げたオークが続きます。余韻は、土っぽいライ麦と蜂蜜のような果実、明るい柑橘です。

試験瓶から3年。ライ麦は輪作の作物
ブルックラディがアイラでライ麦を育て始めたのは2017年です。
2023年には、試験的な『リジェネレーション・プロジェクト』を瓶詰めしました。
広く流通する最初のライ麦ウイスキーは、昨年11月の第1弾です。価格は、第1弾も第2弾も約60ドルです。
ライ麦は、畑を休ませながら順番に作物を変える輪作に向いています。土が多様になり、農薬を減らせるため、蒸溜所は土を回復させる再生農業の一環と位置づけています。ブルックラディは19の農家と組み、麦芽用大麦の半分以上をアイラ産でまかなっています。
今回の発売は、蒸溜所の復興25周年にあたります。2020年には、スコッチウイスキーの会社として世界で初めて、社会や環境への配慮を認定する国際的な制度、B Corp認証を取得しました。
25周年と、樽でなく畑を主役にした15年熟成のグリーナー・スティルは、8月の記事で取り上げました。









