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廃業40年のスペイサイド蒸溜所が「ウイスキーリゾート」に。コールバーン、前代未聞の復活計画

廃業40年のスペイサイド蒸溜所が「ウイスキーリゾート」に。コールバーン、前代未聞の復活計画

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愛好家の間では伝説級の蒸溜所コールバーン。

以前復活をお伝えしましたが、なんとウイスキー蒸溜所とラグジュアリーリゾートを融合させた前例のない施設として生まれ変わろうとしています。

40年の眠りから覚める「失われた蒸溜所」、コールバーン復活へ

40年眠った蒸溜所が持つポテンシャル

コールバーン蒸溜所は2004年、ボトラー兼ウェアハウスオペレーターのD&Mウィンチェスター社がサイトを取得。ポットスチルはすでに撤去されていましたが、ウェアハウスは自社および第三者の原酒熟成に活用されてきました。この20年以上にわたる倉庫ビジネスが生み出した収益が、次の大きな夢を支える原資となっています。

計画を主導するのはD&Mの創業者デール・ウィンチェスター氏と、ホスピタリティ・マーケティングの専門家グウェンダ・スミッツ氏の二人。ウィンチェスター氏はかつてスペイサイドを巡るミュージシャンとして働いていた経験から、この地域に高品質の宿泊・イベント施設が圧倒的に不足していることを身をもって知っていました。

世界初となるか——ウイスキーリゾートの全貌

計画の規模は壮大です。カナダから輸入するラグジュアリーログキャビン約60室分、蒸溜所を取り囲む深い森の中に整備される散策路とイベントスペース、スパ施設、そして蒸溜所の建物を改装したペントハウス「パゴダ・ペントハウス」。レストランとこのペントハウスが今年後半に第一フェーズとしてオープンする予定で、蒸溜再開を含む全体の完成にはさらに数年を要します。

資金調達の方針は一貫して独立系。「ビジョンを守るためのガバナンスが必要だ」とウィンチェスター氏は語っており、外部資本に頼らず各フェーズの収益を次の開発に充てるという方式を貫く考えです。地方政府からバイオマスボイラーへの補助金といった小規模な支援は受けながらも、大型の外部投資は入れていません。

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26年のベンロマック経験を持つ蒸溜責任者

蒸溜再開を担うのは、ベンロマック蒸溜所で26年のキャリアを積んだ伝説的な蒸溜家キース・クルーシャンク氏。「スペイサイドらしい伝統的なスピリッツ」を目指すとしており、その詳細はこれから設計されます。実際の蒸溜再開はまだ数年先になる見通しですが、それまでの間は独自調達した原酒を使ったブレンデッドモルト「ローカル・ヒーローズ」三部作(スウィート・ピート、ビッグ・スモーク、シェリー・ボム)でコールバーンの世界観を先行発信する計画です。

「ウイスキーにまつわるあらゆることが、ここで起きる」——スミッツ氏のこの言葉には、マッシュタンの横にジャグジーを置くという、ウイスキー業界のセオリーをまるごと塗り替えようとする覚悟が感じられます。

オーツカ
ウイスキー蒸溜所にリゾートを組み合わせるというのは、日本の蒸溜所にも参考になる発想かもしれません。完成まで長い道のりですが、スペイサイドに新しい風が吹きそうです。



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