日本でも格安スモーキーの定番として知られるフィンラガンに、久しぶりの10年表記ボトルが登場しました。
かつてレギュラー品として40度・700mlで販売されていたフィンラガン10年は、すでに廃盤。
しかし今回、ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーがブランド初のシングルカスクという形でその年齢表記を復活させました。
バーボン樽で10年熟成、52.5%のカスクストレングス。330本限定のリリースです。
蒸溜所名は従来通り非公開ですが、ピートスモーク、マリタイムノート、バーボン樽由来のバニラの甘みが特徴とされています。
現時点での販売はドイツ市場が中心で、日本での正規流通は未確認です。

フィンラガンのラインナップ
フィンラガン オールドリザーブ
こちらはフィンラガンのスタンダード品。
若いアイラモルトらしい透明度の高いフレッシュな香味、潮風を感じさせるモルティなコク。
2千円ちょっとで購入できるコストパフォーマンスの高いボトルでもあります。
香りはバーベキューのベーコン、サラミ、ヨード、レモンピール、スモークしたビスケット。
味わいはややオイリー、モルトの甘みとスモーク香、レモンピール、グレープフルーツ、後半にかけてブリニーさも感じます。
香りよりはマイルドなスモーキーさです。
まだ飲んだことがない人はぜひ味わって答え合わせしてみましょう!
フィンラガン オリジナルピーティー
恐らくブランド的には終売しているオリジナルピーティ。
オールドリザーブよりやや安価で、潮辛い味わいを前面に出した商品。
香りは煙や灰、浜辺で焼く貝とそれにかけるレモン。
味わいはフルーティでクリーミー、そしてマイルド。キャラメルやリンゴを感じます。甘草とアニス。
フィニッシュには強くコショウと塩。カリラなんでしょうけど、こっちはややラフロイグっぽい。
フィンラガン カスクストレングス
こちらは熟成した原酒を加水せずそのままボトリングしたフィンラガンカスクストレングス。
アルコール度数約58%ということで旨味の濃縮されたフィンラガンを楽しめます。
香りはスモークしたベーコン、なめし革、奥にフレッシュオレンジの柑橘系も潜みます。
味わいはレモンをかけた焼きベーコン、うがい薬、磯辺のバーベキュー、塩っぽさ、オイリー、後半に麦芽クッキーの甘みとレモンピールの爽やかさが訪れます。フィニッシュはナッツやアーモンドの印象も強く、ラガヴーリンが好きな人にもおすすめ。
ハイプルーフならではのガツンとした味わいですが、アルコールの刺激は少なくスイスイ飲めてしまいます。
加水すると甘みと柑橘系が開き、益々荒々しい個性が際立つ1本です。
フィンラガン アイリーン・モア
こちらはラインナップの中でもより強いピートを感じられる1本。
カリラという説がありますが、アードベッグTENに近い印象のボトルです。
アイリーン・モアとはフィンラガン湖の中央にある島の名前となります。
香りは強烈なヨード&ピート&スモーク。牡蠣、甲殻類。そして麦芽ビスケットの優しい甘み、オイリーさ。
口に含むとフルボディな味わいでオイリーです。細かく立ち上る煙と、新鮮な海の空気。青リンゴのような若干青みがかった甘みからバニラ、キャラメル。
後半はカンゾウやコショウのスパイシーさが感じられ、ややビターなフィニッシュです。
カスクストレングスと同様に海外評価もなかなか高く、刺激的な風味を楽しめます。
フィンラガン シェリーフィニッシュ
2016年にリリースされたスモールバッチ(少量生産品)で、シェリーカスクでフィニッシュされたことにより、レーズンのような香りをフィンラガンに付与しています。
香りは甘いレーズンとブラックベリー、くぐもった煙の背景にはチョコレートと焼きマシュマロ。針葉樹のイメージも。
味わいはドライでドライフルーツ、アプリコットジャム、ナッツ、タンニンの強い紅茶。
フィニッシュはミディアムロングで暖かみがあり、アーモンド、革の財布、ダークチョコレート。
こちらもカリラ好きよりラガヴーリン好きに受けそうな逸品。ややサルファリーではあるものの、完成度の高いボトルと言えます。













