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限定600本「イエロー・スポット18年」登場。マラガワイン樽で仕上げた希少なポットスティルウイスキー

限定600本「イエロー・スポット18年」登場。マラガワイン樽で仕上げた希少なポットスティルウイスキー

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アイリッシュ・ディスティラーズ社は、アイルランドで最も古いワイン・スピリッツ商であるミッチェル&サン社との協力により、限定品「イエロー・スポット 18年 シングルカスク」を発表しました。

このウイスキーは、アイリッシュウイスキーの伝統的な製法である「ポットスティル」で造られ、マラガワイン樽でフィニッシュ(最終熟成)されています。

イエロー・スポット 18年 シングルカスク

「スポット」ウイスキーのブランドは、かつて販売元のミッチェル&サン社が熟成樽を管理する際、熟成年数に応じて樽に色の印(スポット)を付けていたことに由来します。

今回リリースされた「イエロー・スポット 18年」は、アイルランド伝統の製法であるシングルポットスティルウイスキーです。これは、大麦麦芽と未発芽大麦を原料に含み、銅製の単式蒸溜器で3回蒸溜する製法です。

2006年に蒸溜されたこの原酒は、まずバーボン樽とオロロソシェリー樽の組み合わせで熟成されました。その後、これらの原酒がブレンドされ、ファーストフィルのマラガワインカスク(樽番号41189)でフィニッシュされました。

アルコール度数は58%のカスクストレングスで、ボトリング本数は600本のみです。各ボトルには個別の番号が記載されています。

価格は、ミッチェル&サン社のオンラインストアなどで482.77ユーロ(2025年11月17日時点の為替レートで約86,600円)で販売されています。

公式テイスティングノート

  • 香り:ダークベリー系の果実や天日干しレーズンの香りで始まり、森の蜂蜜やウッドスパイスのアロマが絡み合う。バニラやキャラメル、ローストしたヘーゼルナッツやピーカンナッツを伴う甘い香りが続く。

  • 味わい:最初は繊細なタンニン(渋み)があり、ダークチョコレートや煎りたてのコーヒー豆のヒントが感じられる。ドライフィグやレーズンから、フレッシュで快活なオレンジピールへと果実味が変化する。ポットスティル由来のスパイスとオーク樽の風味は一貫して存在し、シナモンや刻んだショウガのニュアンスを与える。

  • フィニッシュ:森の果実と柑橘系のフルーツ感がゆっくりと消えていき、最後にポットスティル由来のスパイスとワイン樽のオーク香が残る、長い余韻。

オーツカ
12年も美味しいのでまだの人はぜひ試してみてね。

活況を呈するアイリッシュウイスキー市場

今回の「イエロー・スポット 18年」のような高価格帯の限定品がリリースされる背景には、アイリッシュウイスキー市場全体の好調さがあります。

アイリッシュウイスキーは、その多くがピート(泥炭)を使用せず、3回蒸溜を行うことによる、スムースで軽快、フルーティーな飲みやすさが特徴で、世界的に人気が回復・成長しています。アイリッシュ・ウイスキー協会(IWA)のレポートによれば、2024年の売上は1,500万ケースを超え、総輸出額は10億ユーロ(約1,990億円)規模に達しています。

ウイスキー観光も100万人を突破

この人気は、製品の輸出だけでなく「ウイスキー観光」にも表れています。2025年11月14日に報じられた「The Whisky Wire」の記事によれば、アイリッシュ・ウイスキー協会(IWA)は、2025年6月までの過去1年間で、アイルランド島のウイスキー蒸溜所への訪問者数が100万人(1,010,261人)を突破したと発表しました。

これは前年比で23%の増加であり、パンデミック以前(2019年)の水準を上回る数字です。訪問者の主な内訳は米国、英国、ドイツ、フランスからの観光客でした。

訪問者数が多かった蒸溜所のトップ5には、今回の「イエロー・スポット」を製造するアイリッシュ・ディスティラーズ社の施設「ミドルトン蒸溜所エクスペリエンス」(コーク県)も含まれています。

こうした市場全体の成長と観光客の増加が、アイルランドのウイスキー産業を支えており、今回の「イエロー・スポット」のような多様で高品質な製品開発につながっていると言えます。




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