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北米最長熟、ホイッスルピッグ30年がリリース。その原酒はカナダ最古の蒸溜所から

北米最長熟、ホイッスルピッグ30年がリリース。その原酒はカナダ最古の蒸溜所から

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ライウイスキーのプレミアム化を牽引する、アメリカ・バーモント州の「ホイッスルピッグ」。

オーツカ
日本でも数年前から人気の商品です。個人的にも好きなブランド。

その同社が、ブランド史上最も高額で、かつ「北米最長熟」を謳うシングルモルトウイスキー「ザ・ビッグシェバング 30年」を発表し、大きな注目を集めています。

ルーツは、カナダ最古のシングルモルト蒸溜所にあり

まず特筆すべきは、このウイスキーの出自です。

ホイッスルピッグは自社での蒸留も行っていますが、その名声を高めてきたのは、卓越した選定眼で選び抜いた長期熟成原酒のボトリングです。

今回の30年熟成シングルモルトもその例に漏れず、その原酒はカナダで最も歴史のあるシングルモルト蒸溜所、ノバスコシア州の「グレンオーラ蒸溜所」で1990年代初頭に蒸留されたものであると見られています。

つまりカナディアン・シングルモルトってことですかね。

30年の熟成と、ヴィンサント樽の魔法

アメリカンオーク樽で30年近くという、非常に長い熟成期間を経た原酒は、最終工程として特別な樽でフィニッシュ(後熟)が施されます。

その樽とは、イタリア・トスカーナ地方のデザートワイン「ヴィンサント」の熟成に使用されたもの。

ヴィンサントは、陰干ししたブドウから造られる甘口のワインで、「カラテッリ」と呼ばれる小樽で長期間熟成されます。

樽には「マードレ」と呼ばれる酵母の澱が蓄積し、ワインと樽に唯一無二の複雑な風味を与えることで知られています。

ホイッスルピッグのブレンダーチームは、この希少な樽を数年間探し求めていたと語ります。

その結果生まれたウイスキーは、アルコール度数45.2%。テイスティングノートには、「ハニーブレッドや小麦パンの皮、そしてスイカズラの香り。

味わいはローストしたアーモンドやダークチョコレート、そしてベリーフルーツの余韻」と記されています。なお、長期熟成による澱(おり)などを防ぐため、クールフィルタード(冷却ろ過)が施されているとのことです。

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希少価値の高い30年物の価格は?

この歴史的なシングルモルトは、わずか4樽未満からボトリングされており、総本数は600本程度と推定されます。

その販売場所も極めて限定されており、ケンタッキー州ルイビルにあるホイッスルピッグの拠点「ヴォルト」と、ごく一部のトップクラスのウイスキーバーでのみ提供される予定です。

  • 商品名: ホイッスルピッグ 30年 ザ・ビッグシェバング

  • アルコール度数: 45.2%

  • 希望小売価格: 4,999ドル(約82万5,000円)

21年の「ザ・ビホウルデン」、25年の「ザ・バドンカドンク」に続き、ホイッスルピッグが送り出す、超長期熟成の北米産シングルモルト。

そのほとんどが我々の目に触れることすらないであろう、幻のような一本ですが、その存在は北米のウイスキー史における新たなマイルストーンとなることは間違いありません。

オーツカ
ホイッスルピッグはバーボンウイスキーも美味しいのでぜひ体験してみてね。



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