アイラ島の熱狂的なウイスキーの祭典「Fèis Ìle（アイラフェス）」。
その中でも注目を集めるブルックラディ蒸溜所が、2025年5月25日に開催される恒例の「Rock’ndaal」フェスティバルにて、ウイスキー史に新たな1ページを刻むであろう2つの特別な限定ボトル「オクトモア ポリフォニック」と「ポートシャーロット シングルカスク ロックンダール 2025 エディション」をリリースすることを発表しました。
これらのボトルは、フェスティバル参加者およびオンラインにて入手可能です。
オクトモア ポリフォニック
ブランド史上最長熟成、複雑なハーモニーを奏でる15年
「オクトモア ポリフォニック」は、その名の通り「多声的」な魅力に溢れた、オクトモアブランド史上最長となる15年熟成のウイスキーです。
このボトルは、過去にリリースされ伝説的なボトルとなったオクトモアの原酒（「オクトモア 6.3」、「オクトモア マスタークラス 8.2」、「オクトモア マスタークラス 8.4」、「オクトモア イベントホライゾン Fèis Ìle 2019」など）をさらに樽で熟成させたものと、これまで世に出ることのなかった秘蔵のシングルカスク（2005年蒸溜のピーテッド麦芽（167.6 PPM）を使用したファーストフィルグルナッシュ樽原酒や、2009年蒸溜のピーテッド麦芽（208 PPM）を使用したセカンドフィルソーテルヌ樽原酒など）を融合したものとなっています。
商品スペック
- 熟成年数： 15年（オクトモア史上最長）
- アルコール度数： 54.9%
- 限定本数： 2,500本
- 価格： £300
- 特徴： ノンチルフィルター、無着色。ボトルデザインは80年代のレコードアルバム、映画、ビデオゲームのネオンのようなエネルギーにインスパイアされ、オクトモア農場の風景とトラクターが描かれています。
- 構成原酒の例（ピーテッドレベル）：
- 2005年 ファーストフィル グルナッシュ シングルカスク (167.6 PPM)
- 2007年 ファーストフィル バーボンバレル (173.8 PPM) – オクトモア農場産大麦使用の初スピリッツ
- 2009年 セカンドフィル ソーテルヌ シングルカスク (208 PPM)
- オクトモア 6.3 (258 PPM) の追加熟成原酒
- オクトモア マスタークラス 8.2 (167.4 PPM) の追加熟成原酒
- オクトモア マスタークラス 8.4 (170 PPM)
- オクトモア イベントホライゾン Fèis Ìle 2019 (162.6 PPM)
テイスティングノート（抜粋）
香りはオークの影響が際立ち、甘いシンダートフィー、バニラファッジ、ダークチョコレート、微かな海塩。
焦がしたオレンジとBBQスモークの波に、リコリスと熟したチェリーのニュアンス。
味わいは丸く滑らかで、焼きたてのペストリー、ゴールデンシロップ、挽きたてのコーヒーが前面に。
フィニッシュはソフトなシーズンドオーク、エレガントなピートスモークと潮風が長く続きます。
ポートシャーロット シングルカスク ロックンダール 2025 エディション
蒸溜所初の公式シングルカスク、19年の長期熟成
「ポートシャーロット シングルカスク ロックンダール 2025 エディション」は、ブルックラディ蒸溜所にとって初となるポートシャーロットの公式シングルカスクリリースという、記念碑的な一本です。
2005年にヘビリーピーテッド（40PPM）のオプティック大麦から蒸溜され、アイラ島で19年間、セカンドフィルのモスカテルシェリーカスクのみでじっくりと熟成されました。
商品スペック
- 熟成年数： 19年
- アルコール度数： 53%
- 限定本数： 667本
- 価格： £275
- 特徴： ノンチルフィルター、無着色。ボトルデザインは、ポートシャーロット近郊の岩を彩る地衣類にインスパイアされた鮮やかな黄色が特徴です。
- PPM: 40PPM
テイスティングノート（抜粋）
香りはスモークしたシンダートフィー、トーストしたパン、ストーンフルーツジャムが広がり、潮風と温かい砂浜のヒントがアイラ島由来であることを示唆。
甘いメロンや熟した桃といったトロピカルフルーツと、ポートシャーロット特有のピートスモークが混在しています。
味わいは砂糖漬けのフルーツ、ブラウンシュガー、リッチなトーストオークが中心で、ピートスモークの波が穏やかに背景に漂います。
フィニッシュは穏やかなドライピートスモークと、フルーツの豊かな甘み、トーストされたまろやかなオークが見事に調和します。
「Rock’ndaal」フェスティバルは、ライブ音楽やマスタークラスなども楽しめる盛大なイベントで、今年はオンラインでも配信予定です。アイラ島の魂が込められた珠玉の逸品を、ぜひその舌で確かめてみてはいかがでしょうか。
