ニッカウヰスキーが、価格帯の大きく違う2本を海外で発売します。
9月25日に米国向けの発売を発表した『竹鶴ピュアモルト エッセンシャルズ 2026』と、今月に英国で出る『ニッカ フロンティア』です。

竹鶴ピュアモルト エッセンシャルズ 2026は、米国向け1,200本で249.99ドル
『エッセンシャルズ』は、竹鶴ピュアモルトの発売30周年にあたる2030年まで毎年出す、数量限定シリーズの第1弾です。
2026年版は余市蒸溜所の石炭直火蒸溜に焦点を当て、2000年に仕込んだ余市と宮城峡の長期熟成原酒を一部使っています。
度数は43%で、通常の竹鶴ピュアモルトと同じです。香りは焼き菓子のような香ばしさとアプリコットジャムのような甘酸っぱさ、味わいは麦芽の甘みとピートの深みが一体になっています。
この新シリーズは、4月に米国のラベル申請から判明した段階でBARRELでも取り上げました。
日本では6月16日に発売済みで、700mlが2万7,500円(税込)でした。
本数は日本向けと海外向けが1万本ずつの計2万本です。米国に割り当てられるのは1,200本で、希望小売価格は249.99ドル(約3万9,500円)。日本の発売価格の約1.4倍になります。
ニッカ フロンティアは、2,200円前後の瓶が英国では33ポンド
『フロンティア』は2024年10月に日本で出た、ニッカ約4年ぶりの新ブランドです。余市のヘビーピートのモルト原酒を中心にモルト比率を51%まで高め、ノンチルフィルタードで仕上げています。
発売時の内容は、BARRELでも取り上げました。
日本では500ml・48%で2,200円前後です。英国版も500ml・48%で、希望小売価格は33ポンド(約7,000円)。日本の約3倍で、ワイン販売チェーンのマジェスティックの一部店舗とオンラインだけで売ります。
英国の販売元の担当者は、余市寄りのスタイルで、一般的なブレンデッドより少し重く、スモーキーさがあると説明。
瓶の裏には、竹鶴政孝の実家の酒造りにちなんだしめ縄のエンボスが入ります。ニッカは蒸溜釜にもしめ縄を掛け、安全と品質を祈っています。
輸出は2026年に始まり、韓国、フランス、台湾、香港で売られています。英国が加わります。
ニッカは世界トップ10を掲げ、現在は40〜50位前後
ニッカは創業90周年の2024年に、プレミアム以上のカテゴリーで世界トップ10入りを掲げました。
現状は40〜50位前後とされています。竹鶴ピュアモルトをコアブランドに据え、免税店向けの『竹鶴ピュアモルト グランデ』や、約10年ぶりのポップアップストアなどを進めてきました。
一方で、原酒には限りがあります。ブームで熟成原酒が減ったため、ニッカは余市や竹鶴の年数表記を外しました。
余市10年(2022年)、宮城峡10年(2025年)と復活させてきましたが、供給不足の解消は2030年代を目指しています。
余市への約70億円の投資は、BARRELでも取り上げました。
製樽棟は2026年、新しい貯蔵庫は2027年にも稼働する計画です。










