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世界初!4回蒸留!ブルックラディが「X4+18」を発表!

世界初!4回蒸留!ブルックラディが「X4+18」を発表!

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4回蒸留という異端への挑戦

2025年11月21日、アイラ島のブルックラディ蒸溜所は、4回の蒸留工程を経た18年熟成のシングルモルトウイスキー「ブルックラディ X4+18 エディション01」を発表しました。同社はこれを「世界初の4回蒸溜18年熟成スコッチウイスキー」であるとしています。

通常、スコッチウイスキーのモルト作りは「2回蒸留」が基本です。
アイリッシュウイスキーや、スコットランドのオーヘントッシャン蒸溜所などで見られる「3回蒸留」もおなじみですね。より軽やかでスムースな酒質を求めた少数派の手法といえます。

しかし、今回は「4回蒸留」。
蒸溜回数を増やすほど不純物は取り除かれ、アルコールの純度は高まりますが、同時に生産量は劇的に減少します。通常の2回蒸留と比較して、生産効率は数分の一にまで低下するため、現代の商業的なウイスキー製造においては「ほとんど聞かれない」極めて稀な製法です。

伝説的な「危険なウイスキー」の再現

この試みは、単なる技術的な実験ではありません。
17世紀の紀行作家マーティン・マーティンが、スコットランドの島々で造られていたとされる「ウスケボー・ボール(Usquebaugh-baul)」というスピリッツについて記述したことに端を発しています。彼はこれを「危険なウイスキー(Perilous Whisky)」と呼び、「最初のひと口で全身に影響が及び、飲みすぎると呼吸が止まり命に関わる」と記しました。当時、このスピリッツは4回蒸留されていたと伝えられています。

ブルックラディ蒸溜所の伝説的な元マスターディスティラー、ジム・マッキュワン氏は、この伝承を現代に蘇らせるべく2006年に実験を開始しました。今回リリースされた「X4+18」は、その当時にマッキュワン氏が蒸溜した原酒を使用しています。

過去の実験とその集大成

実はブルックラディ蒸溜所が4回蒸留のウイスキーを世に出すのは、今回が初めてではありません。過去にも以下の実験的なボトルをリリースしており、今回の18年熟成はその集大成とも言える位置づけです。

X4+3(2009年頃): 3年熟成の4回蒸留ウイスキー

オクトモア X4+10(2019年): フェノール値の高いオクトモアを4回蒸留した10年熟成

今回の「X4+18」は、これらを経てついに到達した「18年」という長期熟成のオフィシャルリリースであり、蒸溜所が自信を持って送り出す「世界初」の長熟4回蒸留酒となります。

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驚異的な度数と味わい

4回蒸留によってニューメイクの段階でアルコール度数は85%に達しました(通常は69〜70%程度)。これをファーストフィルのバーボン樽とリヴザルト(フランスの天然甘口ワイン)樽で18年間熟成させています。

ボトリング時のアルコール度数は、加水をせずとも63.5%という高い数値を維持しています。現マスターブレンダーのアダム・ハネット氏は、「高い度数でありながら、非常に洗練され、複雑で、フルーツの風味が溢れる仕上がり」と評しています。

テイスティングノート

香り: ドライアプリコット、完熟マンゴー、トーストしたオーク、モスコバド糖(黒糖)、バニラファッジ

味わい: 丸みがあり滑らか。ジャムのようなフルーツ、クリスマスケーキ、ブラジルナッツの深み、柑橘のマーマレード

リリース情報

本製品は4部作シリーズの第1弾であり、次作は2027年のリリースが予定されています。

商品名: Bruichladdich X4+18 Edition 01

生産本数: 世界限定2,400本

価格: 225ポンド(約4万4000円)

販路: ブルックラディ公式サイトにてプレオーダー開始




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