熱狂が落ち着いた今だからこそ。「運命の一杯」に出会う羅針盤

ジャパニーズウイスキーの世界的ブーム、そしてそれに続くクラフト蒸溜所の勃興。

ここ10年ほど、日本のウイスキー界隈は熱狂に包まれてきました。しかし現在、その熱狂は少し落ち着きを見せ、市場は新たなフェーズへと移行しつつあります。そんな今だからこそ、本当に価値のある一冊が登場しました。

284銘柄を徹底解剖した『運命の１杯に出合えるウイスキー大全』です。

なぜ今、学研から新たな「大全」なのか？

ウイスキーに関する書籍は数多く存在します。しかし、この本が今の時代に刊行されることには、意味があります。

かつてのブーム期には、ウイスキーは希少性や価格で語られることが多く、投機的な側面も目立ちました。しかし市場が成熟期に入った現在、多くの飲み手が求めているのは、流行り廃りや価格に惑わされず、「自分にとって本当に美味しい一杯」を見つけるための、信頼できる情報です。

この本は、まさにそのための羅針盤となるべく編纂されています。著者は、数々のカクテルコンテストで優勝経験を持つ、BAR「洋酒博物館」代表の北村聡氏。長年バーカウンターの最前線でお客様と向き合ってきたプロフェッショナルが、その膨大な知識と経験を基に、日本で現在流通しているウイスキーの中から284銘柄を厳選しています。

初心者から愛好家まで、全ての飲み手のために

本書は、ウイスキーの世界の入り口に立つ初心者から、より深い知識を求める愛好家まで、幅広い層を対象としています。

初心者にとっての「最初の教科書」: 「ウイスキーって何から造るの？」といった基本的なQ&Aから、9通りの飲み方、グラスの選び方まで、豊富なビジュアルと共に分かりやすく解説。専門用語に臆することなく、ウイスキーの世界の扉を開くことができます。

愛好家にとっての「知識の再整理」: ジャパニーズ、スコッチ（シングルモルト、ブレンデッド）、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンといった主要産地はもちろん、「その他の国・地域」のウイスキーまで網羅。世界各地で次々と誕生している新しい蒸溜所の情報も盛り込まれており、自身の知識をアップデートし、次の一本を探すための手引きとなります。