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ダンカン・テイラーが「オクタブ」シリーズを2026年に大幅拡充。小樽熟成の極致へ

ダンカン・テイラーが「オクタブ」シリーズを2026年に大幅拡充。小樽熟成の極致へ

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スコットランド・ハントリーに拠点を置く独立系ボトラー、ダンカン・テイラー社は、2026年1月21日、看板シリーズである『オクタブ』レンジを大幅に拡充する計画を発表しました。

2026年中に同シリーズの在庫を倍増させ、数百におよぶ新しいウイスキーを追加。さらに、これまでのシェリー樽主体のラインナップに加え、多様な新しいフィニッシュを採用することを明らかにしました。

オーツカ
オクタブ、新パッケージになってからちょっと値段も上がりましたよね。相変わらずの人気シリーズですね。

「オクタブ」という小樽がもたらす熟成の加速

『オクタブ』とは、ラテン語で「8番目」を意味する言葉に由来する、約64リットルの小樽を指します。これは一般的なシェリーバット(約500リットル)の約8分の1のサイズです。

ダンカン・テイラー社がこの手法に目をつけたのは1970年代。現会長のユアン・シャンド氏が、グレン・ドロナック蒸留所で職人見習いをしていた際、若手の技術向上のために小さな樽を作ったことがきっかけでした。

小樽での熟成は、液体と木材の接触面積が飛躍的に増えるため、熟成が極めて速く進みます。同社はこのプロセスを『オクティベーション(Octivation)』と呼び、商標も取得しています。

短期間の追加熟成(フィニッシュ)により、蒸留所本来の個性を残しつつ、樽由来の濃厚な色彩と複雑なフレーバーを付与。ボトリング本数は1樽あたり80本から90本程度と極めて少なく、その希少性もファンを惹きつける要因となっています。

2026年拡充計画の全容。新たな樽の選択肢

2026年の拡充において最も注目すべきは、フィニッシュに使用する樽の多様化です。

これまでの「オロロソ」や「ペドロヒメネス」といったシェリー樽に加え、今年は『ジャマイカ産ラム』『ポートワイン』『マデイラワイン』といった新しい樽でのオクティベーションが行われたボトルが続々と登場します。

また、同社のピーター・ローガン氏は、2026年の注目株としてエディンバラの新興蒸留所である『ホリールード』の3年熟成ボトルを挙げています。

若年熟成でありながら、オクタブ樽による熟成が驚くべき複雑さをもたらしており、現代のクラフトウイスキーと小樽熟成の相性の良さを証明する一本になると期待されています。

歴史を彩る「オクタブ」の名ボトルたち

ダンカン・テイラー社の『オクタブ』シリーズは、これまで数多くの伝説的なボトルを世に送り出してきました。

特に有名なのが、蒸留所名を伏せてリリースされる『アイコニック・スペイサイド』シリーズです。その中身は『マッカラン』や『グレンファークラス』であると囁かれ、小樽熟成による圧倒的なリッチさから、世界中のコレクターが血眼になって探し回る逸品となりました。

また、アイラ島の『ブナハーブン』やスペイサイドの『グレントファース』なども、同シリーズにおける定番の人気銘柄です。

オクタブ・プレミアムと呼ばれる高価格帯シリーズでは、1999ハイランドパーク、2004ラフロイグ、2000ボウモア、1991マッカランなどが小樽由来のオレンジチョコレートのような濃厚な甘みと、蒸留所特有の華やかさが調和した傑作として、いまも語り継がれています。

オーツカ
市場に残っているものだと以下がおいしそうですねぇ。

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日本市場への示唆。小樽熟成が切り拓く未来

こういったダンカン・テイラーの動きは、ウイスキーの「新しい楽しみ方」を再定義するものとして注目されています。

かつては「長期間寝かせたものこそが正義」とされたウイスキーの世界において、オクタブは「樽のサイズと管理技術」によって、短期間でも質の高い熟成が可能であることを証明しました。

これは、現在日本各地で奮闘する新興蒸留所にとっても大きな希望となります。長年の熟成を待たずとも、オクタブのような小樽を活用することで、世界に通用する個性を早期に構築できるからです。

2026年、在庫が倍増されることで、日本国内への入荷数も増えることが予想されます。これまで手に取ることが難しかった『オクタブ』の世界が、より身近なものになる一年となるでしょう。




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