ニッカウヰスキーから、同社のブレンディング技術の粋を集めた特別なボトル「ザ・ニッカ リミテッド 2025」が、2025年11月5日に数量限定で発売されることが発表されました。
新旧交代の今、「技の継承」を象徴するワールドブレンデッドです。
新旧チーフブレンダー、二人の才能が融合

今回のリリースが特別な最大の理由は、そのブレンドがニッカウヰスキーの新旧チーフブレンダーの共同作業によって生み出された点にあります。
2024年までチーフブレンダーを務め、宮城峡蒸溜所などでその手腕を発揮してきた尾崎裕美氏。
そして、新たにその重責を引き継ぎ、余市蒸溜所を拠点とする井関潤治氏。
二人のブレンダーが、ニッカが守り続けてきた伝統と、未来へのビジョンを一つのボトルに詰め込みました。
これは、ニッカのブレンディング技術が、過去から現在、そして未来へと確かに受け継がれていくことを示す、象徴的なコラボレーションです。
5つの蒸溜所・工場の原酒が織りなすハーモニー

「ザ・ニッカ」は、ニッカのプレミアム・ブレンデッドウイスキーとして、複数の蒸溜所の原酒をブレンドすることで、シングルモルトとは異なる複雑で調和のとれた味わいを追求するブランドです。
今回の限定品は、その哲学をさらに押し進め、非常に多彩な原酒で構成されています。
余市蒸溜所(北海道)と宮城峡蒸溜所(仙台): ニッカの二つの個性的なモルトウイスキー。
ベン・ネヴィス蒸溜所(英国): ニッカが所有するスコットランドの蒸溜所。今年で設立200周年を迎えるこの蒸溜所の、貴重な長期熟成モルト原酒が使用されています。
門司工場(九州)と、さつま司蒸溜蔵(九州): 主にグレーンウイスキーを製造する施設。ニッカのブレンデッドウイスキーの土台を支えます。
これらの原酒が織りなす味わいは、「フルーティーな甘さと、ダークチョコレートを思わせるビターな風味、樽由来の芳しさが調和し、穏やかなピートのコクと甘い余韻が楽しめる」と表現されています。
デザインと製品情報

ボトルは、「ザ・ニッカ」の象徴である左右非対称のデキャンタ。今回は、無数の原酒が折り重なるブレンディングの深遠な世界を表現するため、マットブラックのボトルに黒い和紙のラベルをあしらった、シックでモダンなデザインに仕上げられています。
商品名: ザ・ニッカ リミテッド 2025
アルコール度数: 48%
容量: 700ml
希望小売価格: 150,000円(税別)/165,000円(税込)
海外での参考価格は約1,017ドル
販売本数: 国内外合計8,000本(国内4,000本)
ニッカウヰスキーがその歴史の中で培ってきたブレンディング技術と、未来への展望が詰まった「ザ・ニッカ リミテッド 2025」。
二人のブレンダーの対話から生まれたこの特別な一本は、日本のウイスキー史においても記憶に残るリリースとなることでしょう。