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バーボンの雄が挑む、12年熟成のアメリカンシングルモルト

バーボンの雄が挑む、12年熟成のアメリカンシングルモルト

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バーボンウイスキーの代表格として、世界中で愛される「ウッドフォードリザーブ」。

日本でも大人気の商品ですね。

その名門が、ブランド史上初となる「アメリカンシングルモルト」をリリースです。

昨今、バーボン蒸留所のシングルモルトリリース流行ってましたもんね。ひとつのカテゴリーの成熟を象徴する出来事と言えるかもしれません。

「アメリカンシングルモルト」とは?

まず、このウイスキーが属する「アメリカンシングルモルト」というカテゴリーについておさらいしておきましょう。これは、スコッチのシングルモルトに倣い、アメリカで近年急速に発展しているウイスキーのスタイルです。

主な定義は以下の通りです。

  1. アメリカ国内で糖化、蒸溜、熟成されていること
    糖化(マッシング)、蒸溜、熟成がアメリカ国内の単一の蒸溜所で行われることが条件です。製麦の工程がアメリカ国内で行われる必要はありません。

  2. 単一の蒸溜所で蒸溜されていること
    他の蒸溜所の原酒をブレンドせず、1つの蒸溜所で製造されていることが条件です。

  3. 蒸溜度数が160プルーフ以下であること(80%以下)
    蒸溜工程では、アルコール度数がこの範囲を超えないよう管理されます。

  4. 100%モルト化された大麦を使用すること
    他の穀物を一切含まず、モルト化された大麦のみを原料とします。

  5. 最大容量700リットルの新樽、または使用済みのオーク樽で熟成されること
    新樽、使用済み樽、チャー済み樽を問わず、最大容量が700リットルの樽に貯蔵され、米国内でのみ貯蔵されること

  6. 最低80プルーフ(アルコール度数40%以上)で瓶詰めされていること
    消費者向けに販売される際のアルコール度数に下限が設けられています。

スコットランドや日本のメーカーが得意としてきたこの分野に、バーボンのトップブランドであるウッドフォードリザーブが本格的に参入したという事実が、今回のニュースの重要性を示しています。

12年熟成という、カテゴリーにおける異例の存在

今回リリースされた「ウッドフォードリザーブ アメリカンシングルモルト」の最大の特徴は、その12年という熟成年数にあります。

多くのアメリカンシングルモルトが比較的若い熟成年数でリリースされる中、12年というスペックは極めて稀であり、ストラナハンズ蒸溜所などの一部の例外を除いて、市場で見つけることは困難です。これは、ウッドフォードリザーブがこのカテゴリーに対して、長期的な視点で真剣に取り組んできたことの証左と言えるでしょう。

製造工程もウッドフォードならでは。100%モルテッドバーレイを原料に、同社の特徴である銅製のポットスチルでの3回蒸留(トリプル・ディスティレーション)を経て、バーボン樽で12年間熟成。アルコール度数は、カスクストレングス以外の同社の製品標準である45.2%でボトリングされています。

味わいと入手方法

公式なテイスティングノートはまだ詳細に発表されていませんが、バーボン樽での長期熟成により、モルト由来のフルーティーさに、ウッドフォードらしいリッチな甘みと複雑さが加わった、洗練された味わいが期待されます。

このボトルは、同社の限定品である「ディスティラリーシリーズ」からのリリースとなり、当面はケンタッキー州の蒸溜所および一部の小売店、そして米国内の特定州への配送が可能なオンラインショップでの限定販売となります。

  • 商品名: ウッドフォードリザーブ アメリカンシングルモルト

  • 熟成年数: 12年

  • アルコール度数: 45.2%

  • 内容量: 375ml

  • 希望小売価格: 100ドル(約16,500円)

これまでも「マスターズコレクション」シリーズなどで、モルトを主役にした実験的なウイスキーをリリースしてきたウッドフォードリザーブ。

しかし、100%モルトを使い、12年という長期熟成を経た「アメリカンシングルモルト」を世に送り出したことは、同社にとって、そして成長を続けるこのカテゴリー全体にとって、新たな時代の幕開けを告げる重要な一歩となることは間違いありません。




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