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80年の時を経て復活!アードゴーワン蒸溜所、待望の歴史的初樽詰め

80年の時を経て復活!アードゴーワン蒸溜所、待望の歴史的初樽詰め

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2025年6月20日、スコットランド西海岸のインヴァークライド地方に新設された「アードゴーワン蒸溜所」が、ついに最初の樽詰めを行いました。

この地域でのウイスキー生産は、1941年のグリーノック大空襲で最後の蒸溜所が破壊されて以来、実に80年以上ぶりとなります。

新時代の幕開けを告げる蒸溜所

インヴァーキップのアードゴーワン・エステートに位置するこの新蒸溜所は、ウイスキー起業家のローランド・グレイン氏と蒸溜所マネージャーのローラ・デイヴィス氏が率いる、合計70年以上の業界経験を持つ専門家チームによって運営されます。

企画から8年の歳月を経て実現したこのプロジェクトには、総額2,000万ポンド(約40億2,000万円)以上が投じられたと報じられています。

その目標は「ヨーロピアンオークでの長期シェリー樽熟成により、スコッチウイスキーの黄金時代を復活させること」という壮大なものです。

オーツカ
日本ではそこまで注目されていませんが、2019年初頭から世界的に話題になっていた蒸溜所です。下記に明記しますが、インフィニティカスクなど実験的な試みを数多く行ってきました。すさまじい金額を投じられて作られたこの施設、期待が高まります。

美しさとサステナビリティの融合

アードゴーワン蒸溜所は、その美しいデザインでも注目を集めています。

スカンジナビアのロングハウスから着想を得た建物には、97%リサイクルされたアルミニウム製の屋根が採用されています。

また、設計段階から環境への配慮が徹底されており、カーボンニュートラル(炭素中立)なウイスキー造りを目指しています。「サーマル・ヴェイパー・リコンプレッション(TVR)」という技術を導入し、製造工程で発生する排熱を回収・再利用するなど、サステナビリティを重視した新時代の蒸溜所としての姿勢を明確にしています。

品質への揺るぎないこだわり「インフィニティカスク」

アードゴーワンの品質へのこだわりを最も象徴するのが、数百万ポンドを投じて準備された特注の「インフィニティカスク」です。

この樽は、高名なシェリー生産者であるボデガス・ミゲル・マルティン社と、ザ・マッカランで「マスター・オブ・ウッド」を務めたスチュアート・マクファーソン氏との協力によって生み出されました。

驚くべきことに、蒸溜所が建設される何年も前から、このヨーロピアンオーク樽にシェリーを3年間満たしてシーズニング(樽に風味を馴染ませる工程)を行っていたのです。

このインフィニティカスクは、18年以上の長期熟成を前提として設計されています。

グレイン氏は、「長い建設期間を経て、チーム一同、自社のニュースピリッツを樽詰めできることに感激しています。時間をかけて steadily(着実に)私たちのシングルモルトを完成させていくことを楽しみにしています」と語っています。

今後の展望

アードゴーワン蒸溜所は、2025年の夏後半にビジターセンターをオープンする予定です。ウイスキー初心者から熱心な愛好家まで、誰もが楽しめる体験が提供されるとのことです。

法律により、スコッチウイスキーとして販売するには最低3年間の樽熟成が必要なため、アードゴーワン蒸溜所としての最初のシングルモルトが市場に登場するのは2028年以降となります。それまでの期間は、インディペンデントボトラー(独立瓶詰業者)としてのブランド「クライドビルト」で活動を続けると見られます。

80年以上の沈黙を破り、伝統の継承と未来への革新を掲げて産声を上げたアードゴーワン蒸溜所。その最初の一滴が、どのようなウイスキーへと成長していくのか、世界中のファンが固唾を飲んで見守っています。




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