インドの経済紙が、サントリーがインドのウイスキー大手アライド・ブレンダーズ・アンド・ディスティラーズの最大15%の持分取得に向けて協議していると報じました。
9月28日付の報道で、協議は予備的な段階とされ、サントリーとアライド・ブレンダーズのどちらからも、公式なコメントは出ていません。
世界最大級のウイスキーを持つ会社

アライド・ブレンダーズの主力は『オフィサーズチョイス』です。
数量では世界最大級のウイスキーとして知られ、インド国内で造る安価な価格帯のウイスキーを中心に売っています。
同社は2024年7月にインドで上場し、インド第3位の上場酒類メーカーと報じられています。
創業家は、上場企業に求められる公開株の比率を満たすため、持分の一部を売却している最中です。今回の報道でも、創業家の一人が1.96%を売却した件が併せて伝えられています。
サントリーがインドで狙うもの

サントリーのインドでの歩みは平坦ではありませんでした。
2012年に飲料事業で進出したものの、現地パートナーとの合弁は解消しています。
その後、2024年6月にインドの子会社を設立し、新浪剛史CEOは大規模な人口と急速に成長する経済を理由に挙げました。ウイスキーで巻き返しを図る位置づけです。
報道によれば、狙いはサントリーのプレミアムな世界のブランドと、アライド・ブレンダーズの国内での製造・流通網を組み合わせることです。持分は最大15%の少数持分で、経営権を握る話ではありません。ただし将来、日本企業が過半数の持分を譲り受ける可能性もあるという観測が、あわせて報じられています。

市場が開くほど、販路の価値は上がる
インドでは、英国との貿易協定でスコッチの関税が150%から一気に75%へ半減し、10年かけて40%まで下がる流れです。
輸入ウイスキーが入りやすくなるほど、国内で造って全国に届ける力の価値は上がるのではないでしょうか。
プレミアムを売りたい外資にとって、既存の販路を持つ相手と組む意味は大きいはずです。
アライド・ブレンダーズは10月8日に、アナリスト・投資家向けの説明会を予定しています。公式な発表や説明があるのかが、まず確認したい点です。










