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止まらない「ハイボール缶」乱発の波。今度はウルフギャング・ステーキハウス監修缶がエリアを拡大して再登場

止まらない「ハイボール缶」乱発の波。今度はウルフギャング・ステーキハウス監修缶がエリアを拡大して再登場

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最近、コンビニやスーパーの棚を見渡すと、毎週のように新しい「ハイボール缶」が登場していることに気づかされます。

もはや供給過剰ともいえるこの市場に、また新たな、そして強力な「監修系」の刺客が送り込まれます。

ファミリーマートは1月20日(火)、ニューヨーク発の名門「ウルフギャング・ステーキハウス」が監修したハイボール缶の再販を開始すると発表。

価格は251円(税込)。昨年、関東エリア限定で発売され話題となった製品ですが、今回は中部、関西、東海へと販売エリアを大きく広げての再登場となります。

「熟成肉」のカリスマ、ウルフギャング・ステーキハウスとは?

ウルフギャング・ステーキハウスは、ニューヨークの名門ステーキハウスで40年以上ヘッドウェイターを務めたウルフギャング・ズウィナー氏が2004年に創業した、文字通り「極上ステーキ」の代名詞的な存在です。

米国農務省(USDA)が最上級品質と認めた「プライムグレード」の牛肉のみを使用し、専用の熟成庫で28日間ほど長期乾燥熟成(ドライエイジング)させることで、肉の旨みを極限まで凝縮。900度の高温オーブンで一気に焼き上げるスタイルは、日本における「高級熟成ステーキブーム」の火付け役ともなりました。

そんな、品質と熟成を知り尽くしたブランドが「ステーキの旨味を引き立てる」ために監修したのが、今回のハイボール缶です。香料や添加物を使わない「ナチュラルな素材感」を売りにしていますが、愛好家としてはやはり、その「中身」と「立ち位置」が気になるところです。

「蒸留所ベース」vs「OEM・監修系」のカオスな構図

現在のハイボール缶市場は、大きく2つの陣営に分かれています。

一つは、「蒸留所ベース」。三郎丸蒸留所の「HARRY CRANES(ハリークレーンズ)」やカバラン、桜尾(戸河内)などのように、自社で蒸留・熟成した原酒を使い、その個性を缶という制約の中で表現しようとする、いわば「造り手の顔が見える」陣営です。

そしてもう一つが、今回のような「OEM・監修系」です。強力なブランド名や著名人を看板に据え、実際の製造は外部のパートナー(アシードブリューなど)に委託するスタイルです。

  • WAGYUMAFIA(ホリエモン氏監修): ファミマでの限定販売でおなじみの「ULTRA HIGHBALL」。マーケティングの力で「高級感」を演出し、ハイボール缶にエンタメ性を持ち込みました。

  • 成城石井: 以前から「オリジナルハイボール」を多種類展開。20年熟成の米焼酎やスコッチをベースにしたものなど、中身にはこだわりを見せつつも、実態はOEMによる高い企画力が売りです。

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251円という価格が妥当か、真価が問われる

ウルフギャングのような「監修系」が次々とリリースされる背景には、消費者の「少し贅沢な気分を味わいたい」という欲求があります。

しかし、ウイスキー本来の熟成のロマンやテロワールを求める層からすれば、こうした「中身の出所がはっきりしないブランド商法」の乱立には、どうしても懐疑的な視線を向けざるを得ません。

251円という価格は、サントリーの白州・山崎プレミアム缶(600円超)に比べれば手頃ですが、通常のハイボール缶に比べれば「ブランド料」が乗ったプレミアムな設定です。

「ステーキ店監修」というラベルの安心感で買うのか、それとも三郎丸やカバランのような「蒸留所のこだわり」を応援するのか。缶ハイボールのリリースがこれほどまでに増え続ける今、私たち消費者は「名前」に酔うのではなく、「液体」そのものの質を見極める審美眼を、これまで以上に試されているのかもしれません。




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