ARTASTE/アルテイスト

嘉之助蒸溜所、春の海辺を描く「シングルモルト 2026 LIMITED EDITION」を発表。

嘉之助蒸溜所、春の海辺を描く「シングルモルト 2026 LIMITED EDITION」を発表。

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

鹿児島・日置の地から世界へ挑戦を続ける嘉之助蒸溜所が、新たな限定ボトル「嘉之助シングルモルト 2026 LIMITED EDITION」の発売を発表しました。

発売日は2026年2月25日。毎年恒例となっているリミテッドエディションですが、2026年版はこれまでにない繊細かつ大胆なカスクフィニッシュ(後熟)の組み合わせにより、春の吹上浜に漂う穏やかな潮風とみずみずしさを表現しています。

アップルブランデーと白ワイン、2つの樽が織りなす「春の宵」

今回の限定ボトルのコンセプトは、吹上浜の春。 これまで嘉之助蒸溜所といえば、焼酎造りの伝統を受け継ぐ「メローコヅル」の古樽(焼酎リチャー樽)を使用し、濃厚で芳醇な味わいをシグネチャーとしてきました。しかし、今回の2026年版では、その力強さをベースにしつつ、非常に軽やかでフローラルなアプローチを採用しています。

ブレンドの核となるキーモルトは2つ。 1つ目は、甘やかなバーボン樽原酒をアップルブランデー樽で後熟させたもの。 2つ目は、蒸溜所のDNAである焼酎リチャー樽原酒を白ワイン樽で後熟させたもの。

このユニークな組み合わせにより、アップルブランデー樽由来の「ゆず餡」のような丸みのある和の甘さと、白ワイン樽由来のオレンジブロッサムを思わせる軽やかなフローラル香が融合。さらに、複数のシェリー樽原酒とごく少量のピーテッド原酒を重ねることで、全体の味わいに奥行きと立体感を与えています。

以前、当メディアでも嘉之助の「2021」や「2022」といった過去のリミテッドエディションを取り上げてきましたが、それらが力強い熟成感を前面に出していたのに対し、今作は明らかに「繊細さ」「透明感」に重きを置いた構成となっている点が注目です。

新技法「スロー・ディリューション」が生む極上のメロー

製法における最大のトピックは、今回新たに導入された「スロー・ディリューション」です。 これは、ヴァッティング(ブレンド)後の原酒に対し、通常よりも時間をかけて段階的にゆっくりと加水を行う技法のこと。

鹿児島の温暖な気候と激しい寒暖差は、ウイスキーの熟成を劇的に早める一方で、原酒に荒々しさを残す場合もあります。嘉之助蒸溜所はこの早熟なフルボディの酒質を活かしつつ、加水工程を丁寧にコントロールすることで、アルコールと水の分子を馴染ませ、角の取れたまろやかな口当たりを実現しました。この「スローな製法」が、フィニッシュに続く静かでメローな余韻を生み出しています。

ARTASTE/アルテイスト

ジャパニーズウイスキーの新たなスタンダードへ

嘉之助蒸溜所は、「ワールド・ウイスキー・アワード2025」において3部門で「ベスト・ジャパニーズ」を受賞するなど、すでに世界的な評価を確立しています。 今回の2026 LIMITED EDITIONは、単なる限定品という枠を超え、ジャパニーズウイスキーにおける「ブレンド技術」と「カスクフィニッシュ」の可能性をさらに広げる一本となるでしょう。

アップルブランデー樽や白ワイン樽の使用は、ニッカウヰスキーなどの大手メーカーでも限定的に行われてきましたが、クラフト蒸溜所がこれほど緻密な構成で、しかも自社のアイデンティティ(焼酎リチャー樽)と融合させた例は稀です。日本の新興蒸溜所にとっても、熟成環境のハンデを技術でカバーし、独自の個性を創出する一つの成功モデルとなるかもしれません。

商品概要

商品名: 嘉之助シングルモルト 2026 LIMITED EDITION

発売日: 2026年2月25日(水)

原材料: モルト(ノンピート麦芽、ピート麦芽)

酵母: ディスティラリー酵母

樽: バーボン樽、白ワイン樽、アップルブランデー樽、シェリー樽(オロロソ・クリーム)

テイスティングノート

香り: オレンジブロッサム、アップルピール、白ブドウ、ハマゴウ

味わい: バニラ、ゆず餡、はちみつ、アップルブランデー

余韻: グレープフルーツとアップルピール、春の潮風が穏やかに続く

箱には、浜辺に自生する「ハマゴウ」があしらわれ、春の海辺の情景を視覚的にも表現しています。

静かな春の宵、ゆったりとした時間とともに味わいたい一本です。




国産ハンドメイドのウイスキー専用グラスシリーズ

5000名以上のウイスキー愛飲家に使われるKYKEYのグラスシリーズ。そのウイスキーが持つポテンシャルを、最大限に引き出します。