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熊本・山鹿の風土が宿る。県内初のジャパニーズウイスキー、遂に誕生

熊本・山鹿の風土が宿る。県内初のジャパニーズウイスキー、遂に誕生

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日本のウイスキー地図に、また一つ、注目すべき新たな光が灯ります。

熊本県山鹿市に2021年11月に竣工した山鹿蒸溜所が、3年以上の熟成を経た初の製品「シングルモルトジャパニーズウイスキー山鹿ザ・ファースト」を、2025年10月4日より全国で数量限定発売することを発表しました。

厳格な新基準を満たした、熊本県初のシングルモルトジャパニーズウイスキーとなります。

焼酎メーカーの挑戦と、山鹿という土地の恵み

山鹿蒸溜所の母体は、球磨焼酎「ほたる」などで知られる、100年以上の歴史を持つ渕田酒造本店を傘下に持つMCAホールディングスです。

先ほどの火の神のニュースもそうですが、近年のジャパニーズウイスキー界における大きなトレンドである「焼酎メーカーによるウイスキー事業への参入」の流れを汲むものです。

世界的なウイスキー需要の高まりを背景に、長年培った発酵・蒸留技術を活かして新たな市場に挑みます。

そのウイスキー造りを支えるのが、山鹿という土地の豊かな自然環境です。

水: 仕込み水には、環境省の「名水百選」にも選ばれたことがある、清流「菊池川」の伏流水を使用。柔らかな軟水が、発酵を穏やかに進め、きれいで華やかな酒質を生み出します。

気候: 夏は蒸し暑く、冬は冷え込む盆地特有の気候は、樽の呼吸を活発にし、熟成を促進します。温暖な九州の地で、3年という期間が原酒にどのような変化をもたらしたのか、期待が高まります。

エネルギー: この蒸溜所の特筆すべき点として、古くからの温泉地である山鹿の地域資源、地熱(温泉熱)を製造工程の熱源の一部に活用していることが挙げられます。これは、サステナビリティへの配慮であると同時に、他の蒸溜所にはない極めてユニークな取り組みです。

「ザ・ファースト」に込められた、山鹿ならではのエレガンス

山鹿蒸溜所が目指すウイスキーのテーマは、「女性らしい優雅さの中に、凛とした芯の強さのあるウイスキー」。そのコンセプトは、国の重要無形民俗文化財である「山鹿灯籠踊り」を舞う女性たちの、エレガントな姿にインスパイアされたものです。

その味わいを実現するため、スコットランド・フォーサイス社製のポットスチルは、華やかな香りを生むストレートヘッド型を採用。発酵槽には木桶を用いるなど、伝統的な製法にもこだわっています。

今回リリースされる「ザ・ファースト」は、その哲学を体現する最初の一本です。

味わいの特徴: フィナンシェのような甘く香ばしい口当たりから、洋なしコンポートの甘くフルーティーな風味が広がり、フィニッシュにかけてビターチョコレートの心地よい苦みが感じられる、複雑でエレガントなプロファイル。

製品スペック:

製品名: シングルモルトジャパニーズウイスキー山鹿ザ・ファースト

容量: 700ml

アルコール度数: 58%

希望小売価格: 14,850円(税込)

販売本数: 8,600本

九州ウイスキー新時代の到来

このボトルは、2021年4月から施行された「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」をクリアしており、その品質と出自の透明性が保証されています。

近年、鹿児島や宮崎、福岡、そして今回の熊本と、九州地方に新しい蒸溜所が次々と誕生しています。

山鹿蒸溜所のファーストリリースの登場は、九州が日本のウイスキーにおける新たな重要拠点となりつつあることを示しています。

焼酎造りの伝統、山鹿の豊かな自然、そして地域文化への敬意が融合して生まれたこのウイスキーが、どのような物語を紡いでいくのか。その最初の一ページが、今まさに開かれようとしています。




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