シングルモルトの雄「グレンモーレンジィ」が、モータースポーツの最高峰「フォーミュラ1(F1)」の史上初となる公式ウイスキーに就任したことが発表されました。
ハリウッドスターがユーモアたっぷりに発表
この画期的なパートナーシップは、ハリウッドのレジェンド、ハリソン・フォード氏が出演する新しいショートフィルムで明らかにされました。
今年初めに公開され話題を呼んだブランドキャンペーン「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・スコットランド」の続編ともいえるこの動画で、フォード氏はお気に入りのウイスキーとF1の協業を、彼らしい understated(控えめな)ユーモアで一言、「ナイス」と祝福しています。
動画の中では「君たちのために乾杯したいところだが、運転中だろうからね」とドライバーたちを気遣い、「このボトルは家に持ち帰って、そこで乾杯させてもらうよ」と語る、ファンにはたまらないシーンも含まれています。
LVMHとF1の長期契約の一環

今回の提携は、単なる一回限りのスポンサーシップではありません。
グレンモーレンジィの親会社であるLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)がF1と結んだ、2035年まで続く10年間の大規模なパートナーシップの一環です。
この契約には、公式シャンパンとしての「モエ・エ・シャンドン」や、ルイ・ヴィトンがデザインする特注のトロフィートランクの提供なども含まれており、グループ全体での強力なコミットメントを示しています。
F1の最高商務責任者であるエミリー・プラザー氏は、「伝統を尊重する両社にとって、75年前に最初のレースが開催されたシルバーストーンでこのコラボレーションをスタートさせることは、まさにふさわしいことです」とコメントしています。
イギリスグランプリでファン体験も
このパートナーシップは、F1が75周年を迎える記念すべき年に始動します。その幕開けとして、2025年7月4日からシルバーストーンで開催される「F1カタール航空イギリスグランプリ」にて、「グレンモーレンジー限定体験」が催されます。
会場では特別なカクテルが提供されるほか、キャンペーンフィルムでハリソン・フォード氏が使用した「イーグル・スピードスター・ジャガーEタイプ」が展示され、レースファンが実際にそのシートに座ることができる、またとない機会が設けられるとのことです。
グレンモーレンジィの社長兼CEO、キャスパー・マクレー氏は、「私たちはF1と共に、その伝統への大きな誇りと、卓越性の新たな高みを目指す飽くなき情熱を共有しています。このコラボレーションがレースファンにインスピレーションと興奮をもたらすことを願っています」と期待を語りました。
二つのアイコンの融合が、今後どのような素晴らしい体験を生み出していくのか、とても楽しみです。