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豪州ウイスキーの節目。サリヴァンズ・コーブ、国内最長となる25年熟成を発表

豪州ウイスキーの節目。サリヴァンズ・コーブ、国内最長となる25年熟成を発表

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オーストラリア・タスマニア島のサリヴァンズ・コーブ蒸留所が、同国で史上最も長く熟成されたシングルモルトウイスキーとなる「サリヴァンズ・コーブ 25年」を発表しました。

このリリースは「ニューワールドウイスキー」の成熟を示す一つの節目と言えそうです。

オーツカ
パイオニアであるサリヴァンズ・コーブもついに25年物!日本ではめっちゃ高い印象のタスマニアンウイスキーですが、高品質なことでも有名です。ヘリヤーズロードも21年ものが2023年末に出てたから、こちらもそろそろかも。

タスマニアンウイスキーについに21年熟成品が登場!

サリヴァンズ・コーブの歩みと日本での評価

サリヴァンズ・コーブは1994年、タスマニア州に設立された蒸留所です。オーストラリアにおける現代のウイスキーづくりの先駆けの一つとされています。

その名が世界に広く知れ渡ったのは2014年。世界的なコンペティションである「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」において、同蒸留所の「フレンチオーク」カスクが「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞しました。

この賞は当時、スコットランドと日本の蒸留所が占めていました。スコットランドと日本以外の蒸留所が最高賞を獲得したのはこれが初めてであり、ウイスキーの生産地としての「ニューワールド(新しい産地)」の可能性を世界に強く印象付けました。

この出来事は、日本のウイスキー愛好家や市場関係者にも大きな影響を与え、タスマニアウイスキーへの注目が一気に高まるきっかけとなりました。

その後もサリヴァンズ・コーブは、2018年と2019年に同アワードで「ワールド・ベスト・シングルカスク・シングルモルト」を連続で受賞するなど、その評価を確固たるものにしています。

オーストラリア最長の25年熟成

今回発表された「サリヴァンズ・コーブ 25年」は、オーストラリアのウイスキー史においても重要な意味を持つボトルです。

1999年に樽詰めされ、四半世紀を経てボトリングされるこのウイスキーは、2種類のシングルカスク(単一の樽)としてリリースされます。

  • シングルカスク No HH0056 アメリカンオークの元バーボンバレルで熟成。ボトリング本数は134本で、招待制での販売となります。

  • シングルカスク No HH0010 300リットル(セカンドフィル)のアメリカンオークカスクで熟成。ボトリング本数は349本。こちらはバロット(抽選販売)形式で、一般の愛好家にも入手機会が設けられます。

長期熟成を支えるウイスキーづくり

これらの原酒は、前蒸留所マネージャー兼オーナーであるパトリック・マグワイア氏によって樽詰めされました。ディスティラリー・マネージャーのヘザー・ティロット氏は、Cask No HH0010について「興味深いものと美味しいもののバランスが取れている」とコメントしています。

サリヴァンズ・コーブでは、リッチで複雑な香味を生み出すための長時間発酵、フランスのコニャックなどで使用されるシャラント式アランビック蒸留器、そして伝統的なワームタブ(蛇管式)コンデンサーを使用しています。これらの設備とタスマニアの気候、そして大型の樽を選定する知見が、長期熟成に耐えうる酒質を生み出していると言えます。

設立から約30年。
この25年熟成のボトルは、オーストラリアという地が、世界の優れたウイスキー産地の一つであることを証明するサリヴァンズ・コーブの試金石となるでしょう。




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