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ジャパニーズウイスキー専門ボトラーズ「T&T TOYAMA」から新リリース

ジャパニーズウイスキー専門ボトラーズ「T&T TOYAMA」から新リリース

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富山県を拠点とする「T&T TOYAMA」が、日本初となるジャパニーズウイスキー専門のインディペンデントボトラーズとして、初のシングルモルト製品を2025年10月17日に発売することを発表しました。

T&T TOYAMAの誕生の経緯

このプロジェクトの重要性を理解するには、まず「インディペンデントボトラーズ」とは何か、そしてT&T TOYAMAを率いる二人の人物について知る必要があります。

インディペンデントボトラーズとは、自社で蒸溜所を所有せず、様々な蒸溜所から原酒(ニュースピリッツや熟成途中のウイスキー)を樽ごと買い付け、自社の倉庫で独自に熟成・管理し、瓶詰めして販売する業態のこと。スコットランドではゴードン&マクファイル社などに代表される、ウイスキー文化の多様性を支える極めて重要な存在です。

T&T TOYAMAは、このボトラーズ文化を日本で確立しようという、壮大なビジョンから生まれました。その中心にいるのが、日本のウイスキー界を牽引する二人のキーパーソンです。

稲垣 貴彦 (Takahiko Inagaki) 氏:

三郎丸蒸溜所の再生を成功に導き、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を発明するなど、常に革新を続ける若鶴酒造のCEO。

下野 孔明 (Tadaaki Shimono) 氏

オンラインショップ「モルトヤマ」の店主として、世界中の希少なウイスキーを日本のファンに紹介してきた、卓越したテイスティング能力を持つ専門家。

2021年に設立されたT&T TOYAMAは、二人の頭文字「T」を取り、富山から世界へウイスキー文化を発信するという志を掲げています。彼らは国内の新興クラフト蒸溜所から生まれたばかりのニュースピリッツを樽ごと購入し、2022年に富山県南砺市に新設した自社の熟成庫で、静かにその成長を見守ってきました。

このビジネスモデルは、新興蒸溜所にとっては初期の資金繰りを助ける重要な lifeline となり、ウイスキーファンにとっては、蒸溜所の公式リリースとは異なる環境で熟成された、新たな個性を楽しむ機会を提供します。

記念すべき第一弾「EPISODE 0」

3年の熟成期間を経て、T&T TOYAMAが世に送り出す最初のボトルは「EPISODE 0」と名付けられました。まさにゼロからの出発を意味する、記念碑的なリリースです。今回は、日本のウイスキー造りの歴史において重要な役割を担う、二つの蒸溜所の原酒が選ばれました。

1. シングルモルト ジャパニーズウイスキー EPISODE 0 江井ヶ嶋蒸留所

日本のウイスキー黎明期からの歴史を持つ、兵庫県の蒸溜所。伝統的な製法から生まれるバランスの取れた酒質に、T&T TOYAMAの熟成がどのような個性を加えたのか注目されます。

  • 熟成年数: 3年(ファーストフィル・バーボンバレル)

  • アルコール度数: 59.1%

  • 発売本数: 247本

  • 希望小売価格: 18,000円(税別)

2. シングルモルト ジャパニーズウイスキー EPISODE 0 御岳蒸留所

長野県に位置し、クリーンでスムースな酒質で知られる蒸溜所。その原酒が持つポテンシャルが、富山の地でどのように花開いたのかが試されます。

  • 熟成年数: 3年(ファーストフィル・バーボンバレル)

  • アルコール度数: 59.3%

  • 発売本数: 217本

  • 希望小売価格: 18,000円(税別)

彼らの挑戦が、日本のウイスキー文化をどのように豊かにしていくのか、期待したいですね。




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