マッカランはダブルカスク、シェリーオーク、カラーコレクションシリーズのデザインを一新！

スコッチシングルモルトの最高峰、ザ・マッカランが大胆な一手に出ました。

世界中のファンに愛される「ダブルカスク」「シェリーオーク」「カラーコレクション」という主要3シリーズのデザインを全面的にリニューアルすることを発表。

今回の大型リニューアルには、ボトルの曲線からラベルの一片に至るまで、ザ・マッカランの哲学と製造の物語を宿す、緻密な設計が施されています。

デザインに込められた4つの「物語」

今回のプロジェクトでタッグを組んだのは、著名なグラフィックデザイナー、デイビッド・カーソン氏。彼は2023年の「カラーコレクション」立ち上げも手掛けた、ザ・マッカランの深い理解者です。重要なのは、ボトルの中身、つまりウイスキーそのものは一切変わらないということ。最高の味わいはそのままに、その背景にある物語を「見て、触れて」感じられるようになります。

ボトルの形状：蒸溜所の風景をその手に

新しいボトルは、2018年に誕生したマッカラン蒸溜所の、丘のように波打つ壮大な緑の屋根から着想を得ています。ウイスキーが生まれた土地の風景を、そのままボトルのシルエットに写し取ったのです。ボトルを手に取るたびに、スペイサイドの雄大な自然と建築美を感じられるでしょう。

肩の三角形ラベル

味わいの原点「シェリー・トライアングル」 肩に配された印象的な三角形のラベル。これは、ザ・マッカランの魂とも言えるシェリー樽の故郷、スペイン・アンダルシア地方の「シェリー・トライアングル」を象徴しています。味わいの原点への敬意を示す、揺るぎないアイデンティティの証です。

裏ラベルの新記号

味わいを視覚化する「樽の言語」 裏ラベルには、新たに使用樽の種類を示すシンボルが追加されました。ヨーロピアンオークか、アメリカンオークか。それぞれの樽がもたらす風味の違いを視覚的に伝えることで、飲み手は自分の好みをより深く理解し、選ぶ楽しみが広がります。これは、味わいの透明性を高めるザ・マッカランの誠実な姿勢の表れです。

日本での展開と価格について

この新しいデザインは、2025年6月から全世界で順次展開が開始されます。日本での正式な発売時期や価格はまだ発表されていませんが、既存のボトルが新しいデザインに切り替わっていく形となります。

参考として、現在の日本市場における販売価格（2025年6月時点、編集部調べ）は以下の通りです。新デザインのボトルも、これに準じた価格帯になることが予想されます。

ザ・マッカランダブルカスク 12年: 約8,000円～10,000円
ザ・マッカランシェリーオーク 12年: 約12,000円～15,000円

クリエイティブ・ディレクターのジャウメ・フェラス氏が「ザ・マッカランは決して立ち止まらない」と語るように、今回のリニューアルは、ウイスキー造りの哲学をボトルの隅々にまで宿し、飲み手との対話をより深めようとする試みです。次にあなたがザ・マッカランを手に取るとき、その味わいだけでなく、ボトルが語りかける豊かな物語にも、ぜひ耳を傾けてみてください。