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イチローズモルトの次章。苫小牧グレーン蒸溜所、遂に今秋始動!

イチローズモルトの次章。苫小牧グレーン蒸溜所、遂に今秋始動!

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「イチローズモルト」の名で世界中のウイスキー愛好家を魅了するベンチャーウイスキーが、その歴史における新たな一歩を力強く踏み出します。

同社の100%子会社であるベンチャーグレインが北海道で建設を進めてきた「苫小牧蒸溜所」が、当初の計画から少し遅れながらも、いよいよ2025年秋に操業を開始することが明らかになりました。

悲願の「100%国産ブレンデッド」へ

今回のプロジェクトの核心は、苫小牧蒸溜所がグレーンウイスキーの製造に特化している点にあります。

ベンチャーウイスキーの代名詞とも言える「イチローズモルト&グレーン」は、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)で幾度も世界最高賞に輝いていますが、その構成要素であるグレーンウイスキーは、これまで海外からの輸入に依存してきました。

創業者である肥土伊知郎社長にとって、自社でグレーンウイスキーを製造することは長年の夢でした。近年の世界情勢による原料調達の不安定化も後押しとなり、「ゆくゆくは国産100%のブレンデッドウイスキーを製造したい」という想いが、この巨大プロジェクトを結実させたのです。

この一手は、ベンチャーウイスキーが「クラフト蒸溜所」という枠を超え、原材料から製品までを一貫して管理する総合的なウイスキーメーカーへと進化する、極めて重要な戦略的転換を意味します。

「ウイスキーの神様」が選んだ土地、苫小牧

数ある候補地の中から、なぜ苫小牧が選ばれたのか。肥土社長はその理由を「原料の調達のしやすさ、広大な用地、整ったインフラ、そしてウイスキーの熟成に適した気候。苫小牧が全ての条件を満たしていた」と語ります。

樽前山系の清らかな伏流水を仕込み水とし、北米などからの原料輸入や製品輸出に最適な港と空港へのアクセスも決め手となりました。

肥土社長は「理想の場所に巡り会えた。ウイスキーの神様がここで造れと言っているようだった」と、この土地との運命的な出会いを振り返ります。

その言葉を裏付けるように、プロジェクトの規模は壮大です。

  • 総投資額: 数十億円

  • 敷地面積: 約6.6ヘクタール(うち半分は将来の熟成庫増設用に確保)

  • 生産能力: 年間最大2,400キロリットル(バーボンバレルで1日約60樽分)

  • 蒸留器: スコットランドの名門フォーサイス社製の2塔式カフェ式連続式蒸溜機(高さ約14メートル)

  • 新規雇用: 地元から約20人を新規採用

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世界一信頼されるウイスキーメーカーへ

今秋の操業開始後、ウイスキーは法律で定められた最低3年間の熟成期間に入ります。そのため、私たちが「苫小om牧産ウイスキー」を手にできるのは、最短で2028年の秋以降となります。

肥土社長は、最初のグレーンウイスキー出荷を2030年と見定めており、じっくりと熟成させた最高の品質で世に送り出すという強い意志がうかがえます。

この苫小牧蒸溜所の稼働は、ベンチャーウイスキーが「新しいブレンデッドウイスキーやシングルグレーンなど、さまざまな商品をリリースできる」未来への礎となることでしょう。

そしてその先には、「売上高100億円を達成し、5年後には世界で最も信頼されるウイスキーメーカーになる」という壮大な目標が掲げられています。

一人の男の夢から始まった小さな蒸溜所は今、日本のウイスキー産業そのものの未来を背負い、北の大地で新たな歴史を刻み始めます。




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