神楽坂の隠れ家で体験するニッカの哲学
アサヒビールとニッカウヰスキーは、フラッグシップブランドである『竹鶴ピュアモルト』の世界観を体感できる完全予約制バー「ザ・タケツル・エクスペリエンス(The TAKETSURU experience)」を、2025年12月9日から12月21日までの期間限定でオープンします。場所は東京・神楽坂の「トランクハウス カグラザカ(TRUNK (HOUSE) Kagurazaka)」です。
五感で楽しむペアリングコース
今回のイベントは、単にウイスキーを試飲する場ではなく、創業者・竹鶴政孝の哲学やブランドの歴史的背景を、空間演出や食を通じて体験する構成となっています。
会場となる「トランクハウス カグラザカ」は、通常は一日一組限定の高級プライベートホテルとして運営されている施設です。この特別な空間を利用し、『竹鶴ピュアモルト』と料理を組み合わせたオリジナルコースやカクテルが提供されます。視覚や味覚だけでなく、五感全体でウイスキーの奥深さに触れられる内容となる予定です。
竹鶴ピュアモルトの構成原酒と評価
2000年に誕生した『竹鶴ピュアモルト』は、ニッカウヰスキーが擁する余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドした「ブレンデッドモルトウイスキー」です。
現在の構成におけるキーモルト(味の骨格となる原酒)には、以下の3つが挙げられています。
シェリー樽熟成の余市モルト
シェリー樽熟成の宮城峡モルト
リメード樽(樽の内側を削り焼き直して活性化させた再生樽)熟成の宮城峡モルト
力強い余市モルトと華やかな宮城峡モルト、異なる個性を持つ原酒をブレンド技術によって調和させています。この品質は国際的にも評価されており、英国のウイスキー専門誌が主催する「ワールド・ウイスキー・アワード2023」において、ブレンデッドモルトウイスキー部門の世界最高賞を受賞しています。
竹鶴ピュアモルト
こちらは現在スタンダードとなるボトル。
年数表記のないノンエイジなので、ストレートで飲むとアルコールの刺激がやや感じられます。
しかしその後、宮城峡由来の洋ナシ、パッションフルーツ、メロン、青リンゴの甘やかさが訪れ、中間にレーズン、プラムを感じることができます。
余韻は余市由来のうっすらとしたピート感。
余韻は控えめで長くはありませんがオークの香りも楽しめ、値段も3000円程度とコストパフォーマンスの高い1本です。
2014年、2016年にISCにて金賞に輝いたボトル。
将来的な供給体制の強化

ニッカウヰスキーは2024年に創業90周年を迎え、「生きるを愉しむウイスキー」という新たなコンセプトを掲げました。これに伴い、将来的な安定供給を目指した設備投資も進めています。
約70億円を投じて余市蒸溜所の設備増強を行っており、製樽棟(樽を作る施設)、高層貯蔵庫、混和棟(原酒をブレンドする施設)の建設に着手しました。近年のジャパニーズウイスキー不足に対する、メーカー側の長期的な対策の一つと言えます。
開催概要

今回のイベントは完全予約制のため、参加には事前の申し込みが必要です。
期間: 2025年12月9日(火)~12月21日(日)
場所: TRUNK (HOUSE) Kagurazaka(東京都新宿区神楽坂3-1-34)
予約開始: 2025年11月19日(水)より
【施設概要】
| 名称 | The TAKETSURU experience |
|---|---|
| 住所 | 東京都新宿区神楽坂3丁目1-34 |
| 電話番号 | 070-3256-8817 |
| 営業期間 | 12月9日~21日 |
| 営業時間 | 11:00~22:00(完全予約制) |
| 予約開始日 | 11月19日 |
| 予約サイト | https://www.tablecheck.com/ja/the-taketsuru-experience/reserve/message?menu_lists=69147ce5b9144bc8e34c8a9f&utm_source=01 |











