プライベートボトル第一弾 Mag Mell/Williamson（マグメル/ウィリアムソン）with今井喬裕/Takahiro Imai

ウイスキー専門のメディアを開設して3年目。

このたび、プライベートボトルをリリースすることとなりました。

開設1月目はなんと2PVだった弊メディアも、コツコツコツコツと更新を重ね、今や月間500,000PVを超えるまでに成長しました。

3年という節目に、目標のひとつであったPBを出せることをとてもうれしく思います。

記念すべき第一弾ボトルは、アイラモルトの「ウィリアムソン」です。

ブレンデッドモルト表記、蒸溜所名は非公開なのですが、世界中に根強いファンを持つ、アイラ島南部のあの大人気蒸溜所の原酒がそのほとんどを占めています。

昔ながらのフロアモルティングを継承する数少ない蒸溜所で、その特徴的なピート香は、イギリスのチャールズ皇太子をも魅了し、ウイスキー蒸溜所として初めて、英国御用達の証であるロイヤルワラントを授かりました。

昨今、アイラモルトの原酒は不足しており、10年未満のショートエイジングでもリリースが著しく減少しています。

特に同蒸溜所の原酒はその人気から樽の確保が難しく、価格も非常に高騰しています。

今回はその希少な原酒を加水せず樽からそのまま取り出し、カスクストレングスでボトリング。

限定210本のみご用意させたいただきました。

ブランド名にもなっているかつての同蒸留所の蒸留責任者、ベッシー・ウィリアムソン氏は偉大な女性ディスティラー。

1982年にその生涯を閉じるのですが、1982年は僕の生まれ年なので運命を感じますね…!

同時に、今回のボトルはラベルデザインにも並々ならぬこだわりを込めました。

私オーツカがデザイナー出身ということもあり、ウイスキーはその味はもちろんのこと、ビジュアルやたたずまいも含めて作品だと思っています。

ラベルデザインに使用するキービジュアルは画家の「今井喬裕」氏にご協力いただきました。

今井氏はオーツカが最も注目する人物画家の一人。

つい先日のBSフジ「ブレイク前夜」にも特集されていた次世代を担うアーティストです。

その作風はクラシカルであり、ポストモダン。

アニメや漫画といった日本特有の文化と古典的な西洋画が融合したような世界観。

【其の人は存在していそうでおらず、其の場所はありそうで、ない。】

どこかですれ違ったはずの記憶だけが、うっすら残り香のように漂っている。妖艶で儚い美人画の数々。

すべての意識の境界を、曖昧に撫でていくような眼差しを持つ人物たち。

ウィリアムソンというブランド、ひいてはBARRELのプライベートボトル第一弾として、ふさわしい魅力的な絵画です。

今井さんは今年画集を発表したばかり。

素晴らしい作品ばかりなのでご興味ある方はぜひ手に取ってみてください。今井喬裕画集 Radical Classic

これまで日本の多くのバーや酒屋さんがプライベートボトルをリリースしてきたと思いますが、新進気鋭の現代画家さんと組むことはあまりなかったと思います。

ウイスキーを全然知らない人々にも「うおお！なにこれ超かっこいい！欲しい！」と感じてもらえるボトルを目指しました。

これまでウイスキー業界が交わらなかったような異業種とのコラボで、ファン層の拡大に努め、何かしらの化学変化を起こしたいと思っています。

完売いたしました。
ご購入いただいたみなさま、そして、リリースをお祝いしてくれたみなさま、ありがとうございました！

みんな聞いて！
ウイスキーメディア開始から三年目。
ついにプライベートボトルを発売します。
中身はもちろん、ラベルデザインにも超こだわりました。
僕が大注目してる画家さんとのコラボ作品です。
多くの人に飲んで欲しいので、全国のたくさんのバーに届いてほしいです！https://t.co/RrObd2zjZx pic.twitter.com/JNokgN19UO

— オーツカ (@BARREL365) October 31, 2019

第一弾は利益度外視でこだわった一本です。

たくさんのバーに置かれ、色々な方々にその姿を、その味を確かめていただければと思います。

ぜひぜひよろしくお願いいたします。

写真はイメージです