日々のイライラを緩和する、ウイスキーアロマ。ストレスを取り除く香りの秘密。

浜辺でリラックス

現代社会で忙しく日々を過ごしていれば、どうしてもついて回るのがストレス。
すぐにイヤなことを忘れてしまえたり、そうでなくてもパーッと発散できるといいのですが、なかなか上手くいきませんよね。今日は気の重いミーティングがあるけど出なきゃ……昨日散々迷惑をかけた上司に謝らなきゃ……なんて、憂鬱に思いながら電車に揺られたりするのが、大人の辛いところ。
今日はそんなハードな毎日をサポートしてくれる、ウィスキーの香りの秘密についてご紹介しましょう。

楽しいだけじゃない、お酒のリラックス効果

友人との団欒

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気を許せる友人と美味しいお酒を共にするのは、もちろんそれだけで大いにストレス解消になります。
アルコールが気分を盛り上げてくれるのは皆さんご承知のとおり。しかも適度に摂取すれば、安らぎや幸福感を司るセロトニンの分泌を盛んにしてくれる働きもあります。ほろ酔いのふわふわと幸せな気分には、きちんと科学的な根拠があるんですね。
しかし、お酒の中にはさらに香りから身体に作用して、ストレスを緩和させてくれるものがあるのです。
代表的なのはワイン、ブランデー、そしてウィスキー。熟成された、香りも一緒に味わうお酒にリラクゼーション効果が認められているのは、どこか納得できますね。
全く種類の異なるこれらの中で、どうしてウィスキーの香りにアロマセラピーのような効果があるのでしょうか?

サントリーが裏付けた、ウィスキーの香りの鎮静作用

研究風景

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ウィスキーの芳香についての研究を発表しているのは、「角ハイボールがお好きでしょ。」のキャッチフレーズでお馴染みのサントリーです。獨協医科大学との共同研究の結果、ウィスキーにはストレスを抑制する効果があることを明らかにしています。

森林浴、つまり森の香りにストレスの緩和効果があることはすでに実証されており、サントリーが行ったものはその比較実験になりますが、一見して目覚ましい結果をあげています。
森の香りを吸わせたラットと、ウィスキーから抽出した香りを吸わせたラットに、同じ負荷をかけてストレスホルモンの増減を観察したところ、両者はほぼ同じ数値を示しました。さらにそのグラフを比べてみると、ウィスキーの香りを摂取したラットの方がストレスの抑制効果は長く続いています。
幸福ホルモンのセロトニンを促すアルコール成分を除いた、サンプリングされた純粋な香りだけでこの成果は、ウィスキー好きにはまさに吉報ですね。

ウイスキーの香りに森林浴同様のストレス緩和作用や鎮静作用・獨協医科大学とサントリ-が共同研究
森林浴は「アルファ・ピネン」と呼ばれる、樹木から揮発している成分などから構成されています。獨協医科大学とサントリーが共同研究をした結果、ウイスキーには森林浴と同じようにストレスを和らげ、くつろいだ気分にさせる効果があることがわかりました。ウイスキーは「ホワイトオーク」という樫の木の樽の中で長い間貯蔵・熟成させるため、その中にも木材由来の香りが溶け込んでおり、これが森の香りとなってリラックス効果を生むと言われています。

その秘密はオーク樽

開封を待つオーク樽

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効果があるのは解ったけれど、その香りはどこから生まれるのでしょうか?
ワインとブランデーは葡萄から作られますが(ブランデーの語源はノルウェー語のbrandeviin、『焼いたワイン』に由来しています)、ウィスキーは大麦、ライ、トウモロコシなど色々な穀物から作られます。法律上の規定も「発芽させた穀類と水を糖化させ、発酵させた原液を蒸留したもの」となっていて、つまり原料がこれと定められているわけではありません。
それでも「大麦で作ったウィスキーの香り」や「トウモロコシで作ったウィスキーの香り」と限定せず「ウィスキーの香り」に効果がある……ということは、リラックスアロマの源はその製法にあり。
原料が違えど、ほぼ全てのウィスキーが通る場所。そう、オーク樽です。
ウィスキーは通常、2年~20年程度の熟成を経て、お店に並びます。長い時をかけて木の樽の中でゆっくりと眠るうち、ウィスキーはその味を深めるとともにオークの香りをたっぷりと含み、あの香気を手に入れます。その過程でかぐわしさだけでなく、心を落ち着けるアロマも一緒に熟成されていくのですね。
ちなみに、ウィスキーがどれほど熟成できるか調べてみたところ、68年間樽に入っていたマッカランを発見しました。そのお値段はなんと119万円!人間なら立派なおじいちゃんです。第二次世界大戦が集結した年から眠り続けていたと考えると、むしろお値打ちなのかも……?
楽天で購入できるようなので、気になる方は確認してみてください。→こちら

『命の水』で心の洗濯を

自然の中でリラックス

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ブランデーの語源が『焼いたワイン』なら、ウィスキーの語源はゲール語の『uisce beatha(ウィシュケ・ベァハ)』=『命の水』です。
遥かな昔からお酒は人の心を和らげ、時に薬にもなると考えられてきました。科学の進歩でそれを証明できるようになると、人の手によって作られてきたウィスキーが、逆に人々を見守ってくれていたかのような気持ちになりますね。
難しい文献などに目を通しながらここまで書いてきたものの、筆者はあれこれ考えずに美味しく楽しめば、結局それが何よりのリラックスになると思っています。
ただ少しだけ、いつもよりゆったりとウィスキーの香りを味わってみてはいかがでしょう?

ABOUTこの記事をかいた人

桐野

美味しいお酒とごはんと本があれば幸せなよく眠るアラサー。 甘いお酒しか飲めなかったはずなのに、気付けばウィスキーを愛していました。モットーは「お酒の好みが合う人とは仲良くなれる」。