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ウイスキーの保管方法と賞味期限。開封前後に味が変化しない保存法

ウイスキー保管

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ウイスキーに賞味期限はあるのか

お酒の良いところ。
それは「賞味期限が無い」こと。

厳密に言えば時間が経つにつれお酒の味が変化して、最終的には飲めなくなる酒類もあります。

しかし現在我が国日本の酒税法において、酒類に対して賞味期限の記載は厳しく義務づけられていません。

気になる方はスーパーやコンビニなどでお酒の容器やラベルをチェックしてみてください。ほとんどのお酒は賞味期限が表記されていない筈です。(ただしビールに関しては製造会社の自主規制により賞味期限を表示しています)

しかし味を保証する期限が全く無いわけではありません。
お酒には大きく分けて醸造酒と蒸溜酒が存在します。

味が大きく変わるのは日本酒やワイン

開封後、風味の変化が大きいのはビールやワインや日本酒を代表する「醸造酒」

ビールワイン日本酒などの醸造酒

醸造酒は開封後、時間の経過とともに酸化が進み、味や香りに悪影響を与えます。
例えば開封後1週間常温保存したワイン。

このワインがどんなに上質でも、開封後から1週間も経過してしまうと明らかに酸化し、すっぱさやえぐみが増して、とても飲めたものではありません。

これは日本酒においても同じことが言えます。(ただし日本酒のほうが持ちが良いです)

その為ワインショップや日本酒の酒蔵は保存方法や保管場所に拘るのです。酸化という言葉で表すと化学的に聞こえますが、平たく言えば味や香りが劣化し「美味しくなくなる」こと。

果物やお肉が腐敗するのと同じようなものです。醸造酒は長期間味わいや香りをキープする為には的確な保存方法や保管場所を必要とします。

ウイスキーは味が変わりにくい

ウイスキーの賞味期限や開封後の保存方法は?

それとは逆に、開封後に風味の変化が少ないもの、それがウイスキーに代表される「蒸溜酒」です。

蒸溜酒は醸造酒を蒸溜することでアルコール度数を高めたもの。代表例はウイスキー以外に、焼酎、泡盛、ウォッカ、テキーラ、ジン、ラム、ブランデー等。

アルコール度数が高いので、基本的にソーダや水で薄めて飲むことが多い酒種です。(もちろんストレートでも飲みます)

蒸溜酒は開封後も味が変わりにくく、日持ちして、長期間楽しめるお酒です。

BARRELはウイスキーを楽しんでもらうためのサイトです。今回は蒸溜酒の代表格とも言えるウイスキーに焦点を当ててその賞味期限や保存方法や保管場所について紹介していきたいと思います

ウイスキーも酸化する?!

ウイスキーロック

冒頭の紹介を読むと、蒸溜酒のウイスキーは開封前後も味が変わらない、という印象を持たれるかもしれません。開封後、どんなに空気に触れても全く酸化しないお酒があったら最高ですよね…。

しかし、ごめんなさい。残念ながら蒸溜酒であるウイスキーも酸化します

醸造酒に比べると開封後の風味の変化は穏やかで、長期的に楽しめるお酒であることは間違いありません。

ですが、アルコール度数が40度以上のウイスキーでも開封後は少なからず酸化します。酸化が進んだウイスキーは味わいや香りが変化し、色味も変化していくのです。

ウイスキーの味や香りに変化が現れるのは開封後3ヶ月から半年経った頃からと言われています。

もちろん保存方法や保管場所、環境によって変化するタイミングは異なりますが、「出荷時のウイスキーの味や香り」を楽しめるのは半年がリミット…といえるでしょう。

出荷時の味わいを楽しむのであれば、開封後はなるべく早めに頂くことがベストな楽しみ方となります。しかし味の変化を惜しみ、美味しいウイスキーをゴクゴク飲んでしまうのも何だか勿体無い気がしますよね…。

自分好みの美味しいウイスキーだからこそ、極力劣化を抑え、長期間楽しみたいものです。

そこで大切なのが、保管場所や保存の方法です。

ウイスキーの保管方法

ウイスキー棚

基本的に開封前も開封後も保管方法は同じです。

正しい保管方法でウイスキーを保存しておけば極端な酸化を抑え、ゆっくりとアルコールの棘がとれ、まるく変化していく香りや味わいを楽しむことが出来ます。

保管に関して、これといった専用道具やロケーションは必要としません。注意すれば誰でも出来る保管方法ばかりまです。

ウイスキーファンはもちろん、最近プレゼントで高価なウイスキーを貰ってしまった…などという方はこちらの方法是非お試し下さい。

きっとあなたのウイスキーの賞味期限を延長できるはずですよ。

基本的には空気と触れ合わせてはいけない

酸化という現象は酸素と有機成分が触れ合うことによって起こります。

酸素は空気中に含まれているものですので、ウイスキーの酸化を防ぐ為にはウイスキーを如何に空気と触れ合わせないか、ということがポイントになります。

空気と触れ合う時間や面積により酸化速度は比例します。

では、ウイスキーを空気に触れさせないためにどんな方法があるのか、他にどんな点に気をつけたらいいのか、見ていきましょう。

保管方法① コルクをしっかり閉める

保存における基本中の基本ですね。

コルクはとても弾力があり、柔らかく、密封性に優れています。まずはしっかりとコルクの蓋をつけて保管しましょう。

コルク部分の締め具合が弱いとコルクの隙間から空気が入り、ウイスキーの酸化を促します。

したがってコルクはしっかりと締めること。当たり前ですがこれが非常に重要なポイントです。

保管方法② コルクが安全なものかチェックする

こちらは意外に見落としがちなポイントです。閉める前に利用するコルクか安全なものか必ずチェックしましょう。

いくらしっかりコルクで栓をしてもコルクが破損していたりすると隙間から瓶の中に空気が入り酸化の原因となります。

また、コルクが破損しているとコルクのかすがウイスキーの中に入り味や風味に影響を与える恐れがありますのでこちらも注意が必要です。

保管方法③ 長期間保管する場合はコルク栓の上からパラフィルムを巻く

ウイスキーボトルとパラフィルム

これはいわゆる保存用のテーピングで、BARや飲食店でも行っている所は多い保管方法です。

空気を通さない素材のパラフィルムをコルクの上からグルグル巻きにすれば、それだけで保存状態はグッと良くなります。開封前・開封後共に効果てきめんです。

テーピングするか、しないかで保存状態に格段の差が生まれます。

特別な時にしか飲まないボトル、長期間ご自宅を離れる際などには是非お試し頂きたい保存方法です。

amazonや楽天でものすごい長さの実験用パラフィルムが格安で買えます。一回買えば一生かかっても使い切れないかも…。

保管方法④ プライベート・プリザーブを使用する

プライベート・プリザーブ

こちらはお酒の酸化防止に使用される窒素・炭酸ガスが入ったスプレーで、開封後のワインボトルなどに保存用として使用されます。

こちら、もちろんウイスキーにも使用できます。

こちらを3~4回シュシュッとボトル内に吹き込むだけでボトル内の酸素濃度が低くなり、お酒の酸化を和らげてくれます。

一般的に真空ポンプを使用してボトル内の空気を抜く保存方法が主流ですが、このプライベートリザーブは力を使わずボトル内の酸素濃度を低下させることができる便利な保存アイテム。

こちらもお値段2,000円程度、通常のボトルで約90回程度使用できますのでコスパもかなり良いですよ。

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ウイスキーの保管場所について

保管場所① 極端な低温や高温、直射日光、匂いがうつるような場所は避ける

直射日光とウイスキー

寝かせて保管してはダメ

ワインのように横に倒しての保管方法はNG。コルクは天然の素材のため、長期間経つと収縮することがあります。

ウイスキーを横にしておくと、収縮したコルクの隙間から中身が漏れる恐れがあるので注意しましょう。さらにウイスキーなどの蒸溜酒はアルコール度数が非常に高い液体です。

その度数の高さ故、横にしてコルク栓にウイスキーが触れている状態を作ると、コルクの匂いが染み出してきてしまう恐れもあります。

室温10~15度、湿度60~70度で保管する

温度や湿度はウイスキーの味わいを変化させてしまいます。

ウイスキーの保管は気温は15度前後を意識しましょう。この15度という温度はワインセラーの保管温度でして、お酒に変化を与えずらい温度です。

同様に湿度も70%前後をキープすると良いです。湿度が高すぎると瓶のフチにカビが発生したり、逆に湿度が低すぎるとコルクが乾燥して酸素や微生物が侵入しやすくなったりします。これは通常の室内であれば問題ないかと思います。

ウイスキーは比較的環境に強いお酒ですのでそこまでデリケートになる必要はありませんが、夏の期間は気をつけてください。

熱、紫外線も保管の大敵

また、ウイスキーを保管する上では紫外線もNGです。ですから、日の当たる戸棚などでは決して保管してはいけません。その他火を使うキッチンやパソコンやオーディオ関係、その他熱を発生する家電品などの近くでは決して保管しないことです。

匂いの強いものと一緒に保管しない

強い香りを放つ調味料などと一緒に保管するのも、ウイスキーに匂いがうつる可能性があるためおすすめできません。
冷暗・無臭の場所で保管することをお勧めします。

保管場所② 箱に入れて保管する

ウイスキーは箱に入れて保管

冷暗な場所、といっても家の中でパッと思い当たる場所はなかなか思い当たりませんよね。

そんな方はウイスキーが入って販売されていた箱に入れて保管するのが一番手っ取り早い方法です。

箱に入れて日光の当たらない場所で保管すればそれだけでオッケー。
実に分かりやすく簡単な保管方法です。

注意点:冷蔵庫では冷やすのはダメ!

暗くて低温を保てる場所…となれば真っ先に思い浮かぶ保管場所が冷蔵庫です。

しかし冷蔵庫でウイスキーを保管することはお勧めできません。

まず冷蔵庫内での保管はウイスキーに他の食材の匂いが移る恐れがあります。(特に開封後のボトルは厳禁!)

そして冷蔵庫の温度まで冷やしてしまうと、ウイスキー個体の香りが失われてしまい、本来の味を楽しむことが出来ません。

これは賞味期限を守ることにはつながりませんよね。ご注意ください。

ウイスキーは冷蔵庫に入れてはならない

保管方法を間違えてしまった時のオフフレーバーの抑え方

上記では注意点を紹介しましたが、それでもうっかり直射日光が当たる場所や高温箇所で保管してしまうことがある筈です。

上手に保管できていないと酸化が進んでしまいウイスキーの味が落ちてしまいますし、アルコールが揮発して内容量が減少してしまいます。

古いボトルを購入した経験がある方はご存知かと思いますが、ボトリングしてから時間が経ったボトルは内部からアルコールが揮発して内容量が減ってしまいます。

中身が減ってしまったウイスキーボトル

開けていないにも関わらず内容量が減少している

このように目で見てもすぐに分かるくらい液面が低下しているボトルは味への影響も懸念されます。

「ヒネてる」「金属みたいな味がする」「かび臭い」という、こもった香りを放つようになります。これは「オフフレーバー」と呼ばれる風味で、これが発生するとボトル元来の風味を楽しむことができません。

万が一お気に入りのボトルからオフフレーバーが発生したら以下の方法を試し、対処してください。

ボトルキャップを変える

古い時代のウイスキーには多い、プラキャップや金属のキャップ。

これを使っている時代のウイスキーはオフフレーバーが出やすいです。この場合、キャップの材質がウイスキーの味に影響を与えている場合があります。

そんなときはまずコルクキャップに変えてみましょう。コルクが時間をかけて香りをリカバリーしてくれることがあります。

冷却する

ヒネが強いボトルは冷蔵庫で一度冷却すると良いでしょう。

香りがリセットされ幾分か飲みやすくなる筈です。冷却することによりオリが発生する可能性がありますが、その場合は除去してお召し上がりください。

一旦温度が下がったらまた常温に戻すこともお忘れなく。冷蔵庫には匂いの強い食材を入れないよう心掛けましょう。

ハイボールにして飲む

オフフレーバーで風味が損なわれた時の力技は、ハイボールにして頂くこと。

オフフレーバーを炭酸特有の爽やかさで解消することができます。

レモンやグレープフルーツなどのフレバードソーダも最近ではよく見かけますので、こういったアイテムもオフフレーバー対策としては非常に有効です。

夏場はトランクルームでの保管がおすすめ!

ウイスキーボトルを保管する際に0.5〜0.8畳のトランクルーム(貸し倉庫)をレンタルする方も多いです。

ウイスキーはハマるとどんどんと本数が増えていき、お部屋のスペースを圧迫します。蒸溜酒は減りずらいので、コレクションが増えていくと、飲むペースと合わなくなる日が来るのです。

当分飲まないなぁと思っている貴重な銘柄はトランクルームでの保管をおすすめします。

有料ではありますが室温は一定に保たれていますし、直射日光もなく湿気も保たれている為ウイスキーの保管には最適です。

特に夏場は部屋に熱気がこもりますし、西日も強く、温度湿度管理にお困りの方もいるかと思います。

レンタル倉庫のご利用を検討してみてください。

ウイスキーの保管は比較的簡単

ウイスキーは蒸溜酒ということで日本酒やワインに比べ長寿命で、美味しく味わえる賞味期限の長いお酒ということが分かりました。

また冷蔵庫に入れない、箱に入れて温度変化の少ない暗所にしまうなどの保管方法を徹底すれば賞味期限をさらに伸ばせるということもご理解頂けた筈です。

もちろん開封後半年程度で飲み干してしまうのが変化という意味では一番少ないと思います。

しかし!しかしです!!

開封後になるべく早く飲むのが吉ということが、全てのウイスキーにおいて共通するわけではありません。

状態を整えて上手に保管できれば、ウイスキーはボトルの中で更なる進化を遂げ、味のカドが取れた丸みのある味わいに変化することがあります。

ワインでいうところの「味が開く(エアレーション)」がとてつもなくゆっくり行われるようなイメージです。

特にアルコール度数の高いカスクタイプのウイスキーにはこういった味の変化を楽しめる物が多い印象です。

むしろ開封後の方が香りが広がり、トゲトゲしさがなくなり、まろやかな味わいになる、という方もいらっしゃるくらいです。

保管環境をしっかり整えて開封後味の変化を楽しむことも、ウイスキーとの楽しみ方の一つ。

興味のある方は是非お試しください。




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